インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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34号紹介

有限会社日成工業
下町ロケットの世界がここに!
世界に誇る精密部品の町工場

メーカーが深夜に駆け込む
難加工のプロフェッショナル


 小さな町工場から日本産業をリードする微細加工の工場と伺いました。
野田 皆さん、当社のことを『加工の駆け込み寺』や『下町ロケット』と呼んでくれます(笑)。実際、当社はわずか従業員5名の規模ながら、3次元加工や5軸加工、ミクロン単位の精緻な切削加工も行うことができ、国内有数の半導体や内視鏡メーカーが難形状、難削材の相談に駆けこんできます。
 野田さんは2代目にあたるのですね。
野田 はい。私はもともと証券会社に勤めており、大きな仕事もさせてもらいましたが、お金持ちを太らせている仕事だと嫌になり、自分の力で稼ごうと、2001年に経営難の家業に参加しました。
 どのようにして成長させたのですか。
野田 まず他社ができないことをしなければ意味がないと考えました。重要視したのは3つの分野への設備投資です。まずは設計。入社時にコンピューターによる設計製造を行うCAD/CAMソフトウェアを導入しました。次に精度の高い加工機。そして検証するための高性能検査機を揃えました。実は、多くの中小企業が、自社製品の検証ができず技術を証明できないのです。
 資金はどのようにしたのですか。
野田 利益を生む努力をし、すべてを設備投資にまわしました。そのため、工場は貸家ですが、ここには総額数億円に達する機器が並んでいます。技術漏洩を避けるため、身内のみを雇い、見栄よりも実をとりました。見栄の部分は証券会社時代に十分経験しましたから(笑)。
 ここには機器だけでなく、ドラマも詰まっていますね。

 

[ Column ]

入社以来、ゼロから独学で学び、常に現場のトップに立ちながら、他社が太刀打ちできないような技術を磨き続けた野田さん。経営難の状態から、不屈の精神で努力し、なし得たことは、続く日本の中小企業経営に大きな勇気を与える。野田さんが次に目指すのは日本に数社しかないこの技術でもって、世界の産業発展に寄与することである。

[ Corner Point ]

日本を代表する高機能車のシリンダーヘッドにも同社の削りだし技術が使われている。野田さんは、利益をすべて設備投資にまわし節約を続けていたが、最近、長年築き上げた加工技術が込められたその車を購入したそう。人生のご褒美ですね。

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有限会社日成工業((Nissei Industry Co., Ltd.)
代表取締役社長 野田 宜志
神奈川県川崎市中原区宮内2-24-1
TEL.044-797-2223
http://nissei-kogyo.world.coocan.jp

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