縣屋酒造株式会社
日本酒の作法をもって麦焼酎
透き通る『高精白 安心院蔵』
伝統に生かされながらも
新たな挑戦に取り組む
藤波 『高精白 安心院蔵』はフルーティーでスッキリとした味わいですね。
森 安心院と書いて「あじむ」と読む、当酒蔵の看板商品である麦焼酎です。通常の麦焼酎は65〜70%精麦で仕込みますが、縣屋酒造の「高精白安心院蔵」は50%まで削った麦を使用しているので、雑味のない味が実現しています。
藤波 麦を削るという発想はこれまで聞いたことがないですね。
森 当社は江戸から続く酒屋で、日本酒作りから歴史が始まりました。そのため、焼酎も大吟醸のイメージをもって麦の粒を磨きあげたのです。
藤波 水も清らかでおいしい地域だから、酒造りにはあっていますね。
森 はい。水・麹・酵母・素材の4拍子揃わないといいお酒が生まれません。『安心院蔵」の水は自社の井戸水を使用していますが、これが良い水。学術機関の分析によると、約250年間前の由布山系から流れ出した伏流水が湧き出ているそうです。
藤波 名前に「安心」とあるのもいい!
森 「あじむ」はこの辺りの地名で、まさに地域と共にある酒蔵です。不安な時代、心に安心をお届けしたいです。
藤波 今後の目標はいかがですか。
森 伝統を踏まえつつ、時代に合わせた対応に力を入れています。春には、増える家呑み需要に対応するため、紙パック詰め≠フお酒が登場します。環境にも良い製品ですし、軽量で買い物も楽になるため、人にもやさしい仕様です。環境面では、蒸留後に発生する焼酎粕の素材をサプリメントとしてRe活用すべく社外専門家との協議や製品にフイルムをまかないなどSDGsの取り組みを進めています。
藤波 歴史と共に歩きながら、未来に続く挑戦を応援します。
[ Column ]
縣屋酒造では、産学連携の取り組みとして、別府大学とともに竹のリキュールを開発した。近隣に蔵元がない別府市では、縣屋が近隣の酒蔵となる。別府市は竹が有名であるため、竹の風味を生かす地酒に着目した。『竹の宴』は4月に新発売された。
[ Dragon Point ]
麦焼酎『安心院蔵』はひと味違う!研ぎ澄まされた味わいで、のど越しさわやか。焼酎と言いながらまったく異なるお酒のようだ。日本酒の手法を取り入れた珍しいものとのことで、国内はもちろん海外の方にもおススメしたい。
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縣屋酒造株式会社
代表取締役社長 森 栄司
大分県宇佐市安心院町折敷田130
TEL.0978-44-2250
https://www.agataya.jp
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