クリエイティブな感性を育てる 成長できる飲食ビジネスとは
餃子界のレジェンド 大阪王将

究極のリスクヘッジは内食
飲食は流行り廃りがあり、ひとつのモデルは長く続かない。ですから、当社は常にリフォームをしています。外食部門は、ラーメン、肉バル、ベーカリーカフェとさまざまな業種業態を立て、ブランドを増やす。もうひとつは中食、内食部門。今は冷凍食品の伸び率がいいですね。外食自体の流行り廃りもまぬかれないから、究極のリスクヘッジは家食を考えること。25歳で父から会社を継ぎましたが、当時から餃子の皮や具材を卸すメーカーとしての機能があったので、生産が利益になる卸し業をやればいいとひらめきました。
今、伸びるのはカフェ事業
外食産業はクリエイティブな経営者が後を絶たない。若い感性は外食でヒットするけど、やり続けると疲弊して負けてしまう。だからこそ、自分達に合ったビジネスモデルを模索しています。注目しているのは暮らしにフィットするカフェ事業ですね。お腹がすく時間帯や価格帯にも臨機応変に対応できますから。多種の業態を手掛けるのは儲けのためだけではなく、社内にクリエイティブな感性を育てるためでもあります。大阪王将だけですと、限定された中でのアイデアしか生み出せない。失敗もあるが、儲けだけに価値観をおいては企業がダメになります。
イートアンド株式会社 http://www.eat-and.jp
代表取締役 文野 直樹
企業年表
1969年 大阪市都島区京橋にて「大阪王将」として創業
1977年 「大阪王将食品株式会社」設立
2002年 「イートアンド株式会社」に改称
2013年 東京オフィスを東京ヘッドオフィスに移行
2013年 東証一部上場