シンニチエンジニアリング株式会社／レーアライフ株式会社
コロナ前から次亜塩素酸に着目
常識に挑んだものづくり経営者

専門家の知識を吸収
数えきれない商品を開発

藤波　消毒・除菌の特許商品を開発されたと伺いました。
佐藤　次亜塩素酸水生成パウダー『レーアライフ』です。開発のきっかけはコロナよりもずっと以前、台風でゴミ処理施設の屋根が飛んだ時に匂いの相談があり、次亜塩素酸を振りかけると匂いがなくなる仕組みを使って消臭機を作ったことでした。これを粉末タイプで家庭用に販売しようと考えたのです。
藤波　発想はコロナより前ですよね。
佐藤　開発時は冗談で「生物兵器が撒かれる時代が来るぞ」と言い、「こんなもの絶対に売れない」と皆に笑われました。さらに私は、コロナになった瞬間、新しい開発を始めました。２０２１年に発売したプール用の『ジアラスター』です。これがAmazonで大ヒット。家庭用プールから、家庭のお風呂、温泉にも使われ３カ月で億を売り上げました。
藤波　次々とユニークな発想はどこから。
佐藤　全然勉強はできなかったのですが、その道を究めた専門家と話しているとスッと知識が頭に入るのです。ただ、商品が売れた後も私の考えを人から理解してもらえず、批判と戦ってきました。除菌加湿器は日本で一番安く作って、安く売っていますが、業界からは大ブーイング。転売屋との戦いも過酷でした。しあわせな気持ちで働こうとキャバ嬢を時給２，０００円で雇用していたら、あいつは成金だと笑われました。
藤波　それは楽しそうだよね。
佐藤　女の子がキャアキャア言う中で、モノを作るのは、しあわせですよね。しあわせな気持ちでつくると売れるものができます。私の今の構想は、この辺りの土地を一面ひまわり畑にして、中にプールを作りＳＮＳ発信するのです。
藤波　何もかもぶっ飛んでますね！

　

［　Column　］

「こんなもの売れるはずがない」と言われた開発に挑戦し、社員が次々と去る中で、佐藤さんは残った社員に、「私は運がいいから大丈夫」と言い続けた。ちなみに、大手自動車企業から受注するエンジニアリング分野においても、均等に熱が伝わるヒートパイプ開発に成功し、エネルギーロスを少なくした影の功労者として知られている。

［　Point　］

いやぁ、次から次へと面白い話題が転がって、楽しい時間でした。プロレスファンでいらっしゃるからエンターテイナーなんだろうな。佐藤さんは、アフターコロナを見据えてまた次の商品を開発するお気持ちらしい！先を一緒に見たいです。

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シンニチエンジニアリング株式会社／レーアライフ株式会社
代表取締役CEO 佐藤 功二
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