株式会社正晃電気
見えない場所にこそ魂を宿す
職人のこだわりは徹底した丁寧さ

電気の仕事が好きだからこそ
独立後の順調なスタートと苦境
吉岡 電気工事士としては20年以上の経歴だそうですが、独立されたきっかけは。
佐野 26歳で電気工事士として会社勤めをしておりましたが、8年経ってもなかなか評価に結び付かない時期がありました。それなら自分の力を試してみようと、独立を決意したのです。
吉岡 前職の会社と関係性も近い中、起業当初は営業活動も大変だったのでは。
佐野 担当していた取引先をそのまま引き継ぐことはできず不安もありましたが、会社員時代にお世話になった工務店の監督や友人からご紹介いただき、7社と契約できました。
吉岡 順調なスタートですね。
佐野 新築案件を中心に安定して仕事をいただいていましたが、さらに仕事の幅を広げようとリフォーム案件を積極的に受け始めた頃に契約先から入金が滞る案件もあり、中には連絡が取れなくなったケースもありました。光熱費を止めるほど困窮した時期も経験しています。
吉岡 大変な時期をどうやって乗り切りましたか。
佐野 私は電気工事の仕事にやりがいと面白さを感じています。だからこそ、副業をしたり、新築案件の営業をしたり、しばらく連絡を取っていなかった方から声を掛けていただきながら、少しずつ持ち直しました。もともとは電気の知識がないまま業界に入り、入社当時は「見て覚えろ」の時代で、先輩から厳しく指導を受けましたが、それでも続けてこられたのはこの仕事が好きだったからだと思います。
現場監督達が再度要望する
配線の美しさがこだわり
吉岡 戸建住宅やアパートの新築・リフォームが中心だそうですね。
佐野 ほとんどがハウスメーカー経由です。私は木造建築が好きで新築戸建住宅の受注が多いですが、エアコン取り付けも行っています。
吉岡 大型の建物や施設も手掛けていますか。
佐野 配線自体は鉄筋か木造、建物の大きさによって大きく変わるわけではありませんので、応援依頼があれば施工します。
吉岡 普段は見えない配線にも美しさ≠ヨのこだわりがあるそうですね。
佐野 そうです。天井や壁の中なので、住んでいる方が普段目にすることはありません。しかし、万が一コンセントから発火した火災などで天井が露出した際、配線が乱雑だと不安を与えてしまうかもしれません。見えないところを丁寧に仕上げることこそが、信用につながると確信しています。
吉岡 身近すぎて、電気が危険を伴うものだということを忘れがちです。整頓された配線は安全の第一歩ですね。
佐野 大工さんに「これまで見た電気屋の中で一番きれい。次も一緒にやってほしい」と言っていただけるのが嬉しいです。現場では大工さん以外にも複数の業者と作業が重なることがありますので、作業場所が重ならないよう調整したり、休憩時間をずらして対応しています。
吉岡 その配慮も丁寧な仕事の延長線上ですね。
佐野 配線が整頓されていると、大工さんの仕事がしやすいだけでなく、家全体が綺麗に仕上がります。スタッフには作業で出た木屑をこまめに取り除くよう指導しています。散った木屑で新居に傷が付いたら大変ですから。
吉岡 「また仕事をお願いしたい」という声にも納得の徹底した美しさ≠ナす。
人の役に立てる誠実さを
大切にする仲間と共に進む
吉岡 どのような会社を目指していますか。
佐野 会社を大きくするより、人の役に立つ誠実な仕事を続けていくことを目指しています。2年前までは1人でやってきましたが、今はスタッフが2名増えました。経歴よりも「やりたい」という気持ちを大切にし、未経験者には道具の名前や使い方から教え、無資格でもできる作業から順に現場に慣れてもらいます。
独立を目指す人も歓迎しています。何より、職人になりたいという志や目標を持った人と仕事をすると、お互い刺激になりますし自分の仕事にも誇りを持てます。
吉岡 スタッフにはどのような配慮を。
佐野 息抜きでも何でもいいので、気軽に話しかけてもらえる雰囲気を大切にしています。不安や悩みを抱えたままでは良い仕事はできませんから。それに、任せる部分は信頼して任せることで、責任感を持って仕事に取り組んでもらえています。
吉岡 お一人で会社を立ち上げてから、スタッフとの共同作業になりましたが気持ちの変化はありますか。
佐野 電気を初めて通す現場は基本的に暗いので、配線が終わって照明器具にあかりがパッと灯る瞬間には毎回達成感があります。今ではその嬉しさをスタッフと一緒に分かち合えることが楽しいですね。
吉岡 代表の丁寧な仕事と想いが、これからさらに多くの現場へ広がっていきそうですね。

[ Column ]
『正晃電気』の社名は、佐野代表の名前から一字を取り、画数も踏まえて決めたものだという。「晃」の字を上下に分け、“日光=太陽へ向かう” “仕事を通じて正しい方向へ進む”という意味を込めたそうだ。佐野代表は「配線の仕事は最後に光が灯って完成する」と語っており、光へ向かって丁寧に仕事を積み重ねる姿勢そのものが、社名にも表れているように感じた。
[ Point ]
カラフルな服装とアクセサリーを身につけ、取材に応じてくださった佐野代表。現場でも一般的な作業服ではなく、普段通りのスタイルで仕事をされているという。一見華やかな印象ながら、仕事は非常に堅実で丁寧。そのギャップもまた、現場を共にする大工さんたちから信頼を集める理由なのかもしれません。
■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■
株式会社正晃電気
代表取締役社長 佐野 晃央
埼玉県上尾市向山3-45-20
TEL.080-4436-6770
https://showkoudenki-recruit.com
■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■




















