テクノファイブ株式会社
技術の前に、心を動かす
IT教育を変える「ライブの力」

創業40年の原点と
「声」が導いた教育者の道
大仁田 創業は1985年とのことですね。
谷 はい。創業当初は計測機器の販売や計測機器の販売や学習塾のフランチャイズ、アンケート集計業などを主業務としてきましたが、現在ではIT技術者教育のアウトソーシングを主軸に、顧客の98%をIT業界が占めるという専門家集団です。
大仁田 DXやAI推進を掲げる企業の人事部門へ最先端の研修を提案される中で、あえて「教育」という、人間味の強い道に深く傾倒されているそうですね。
谷 現在の事業体制になったのは、私が前社長からテクノファイブを引き継いでからのことです。じつは長い間、サラリーマンとしてインストラクターの業界にいたのですが、きっかけは友人から「谷君は声がいいな」と言われたことでした。
大仁田 声は非常に重要ですね。しかし、若くしてベテランエンジニアを前に登壇するには、相当な度胸が必要であったかと。
谷 新人が30代の現役エンジニアを前に喋るわけですから、当初は恐怖に近い緊張感がありました。しかし、先輩から徹底的に鍛えられました。今思えば、それは現場で恥をかかないための「受け身」の訓練だったのです。
大仁田 受け身の重要性は、プロレスでの教えに通じるものがあります。谷代表の貴重な体験は、きっと事業にも活かされているはずです。
効率化の波に抗う
双方向の「ライブ感」
大仁田 今の時代は効率が優先されますが、IT研修においても短縮化を求める要望は強いのではないかと拝察します。
谷 おっしゃる通りです。以前は5日かけていた内容を「1日で」と求められることもあります。企業は教育に投資はしますが、現場から人を抜く時間を惜しむ傾向が強まっています。その場合は初級・中級と切り分け、密度を濃くして対応します。ただ、短時間になっても譲れないのが「ライブ感」です。
大仁田 ライブという言葉は、我々表現者にとっても最重要の概念です。画面越しのリモート研修でも、それは可能であると考えます。
谷 工夫次第です。一方通行の講義は、今の若者には響きません。彼らは真面目ですが、どこか当事者意識が薄い面もある。研修の「受講者」と、費用を払う「会社」という二重構造の中で、私たちは「会社」を満足させるために、まず目の前の「受講者」の心を動かし、行動を変えさせなければなりません。だからこそ、相手が何を求めているか、表情を読みながらカリキュラムを臨機応変に変える。ガチンコの真剣勝負と、相手を引き込むエンターテインメントのバランスが必要なんです。
大仁田 人間的な「温度感」を大切にされているのですね。
谷 そうですね。私は「ノンテクニカルスキル」と呼んでいますが、要は「人と人が気持ちよく仕事をする力」や「創造的な発想力」です。ITはあくまでツール。どんなにデジタル化が進んでも、最後は人間関係やタイムリーな報・連・相といった人対人のアナログな力が仕事の質や成果、ひいては企業の利益を左右する。私はエンジニアにこそ、デジタルに染まりすぎない、人間としての強さを持ってほしいんです。
「教える技術」を文化へ
次世代へ繋ぐ知のバトン
大仁田 これからの日本を支える若年層や、AI時代を生きるエンジニアに対し、どのような展望を描いていますか。
谷 AIが急速に進化する今、未来を支える若者、なかでもエンジニアには、基礎力を確かな土台とし、自ら学び考え続ける姿勢を持ってほしいと考えています。基礎があることで創造的な価値を生み出す力が大きく広がります。
大仁田 AIに対抗し得るのは、やはり個人の持つ「熱量」であると感じます。谷代表はその熱を今後どのように広げていきますか。
谷 今後は、ITエンジニアが「教える技術」を習得するための支援に注力したいと考えています。一流の技術者が必ずしも一流の講師とは限りません。職業講師としてのノウハウを伝え、教える側と教わる側の双方が高め合える環境を作ることが目標です。先輩が後輩に、あるいは社内講師が同僚に、知識を「伝わる形」で届ける。このスキルが普及すれば、IT業界全体の質が底上げされるはずです。
大仁田 既存の枠に捉われないその姿勢は、まさに邪道≠フ精神です。
谷 大仁田さんがライブで観客を熱狂させるように、私も研修というステージで受講者の人生を変えるきっかけを作り続けたい。デジタルが進む今だからこそ、粘り強い「日本人の底力」を教育の場から再興していきたいですね。
大仁田 強烈なインパクトと人間への深い愛を感じるお話でした。ありがとうございます。

[ Column ]
『テクノファイブ』は、現在主に大手研修会社へのOEM提供を通じて、ニッチながらも質の高い教育コンテンツを全国に展開している。現在は東京を中心にニーズが急増しており、今後は関西圏での市場開拓や、パートナー講師との連携強化、さらには後進のインストラクター育成を事業の柱として据えながら、IT業界のボトムアップを目指す。
[ Point ]
谷代表は、一見クールなITの世界に『魂』を吹き込んでいる。画面越しでも相手の心に火をつけるその情熱は、まさにライブの表現者。技術以上に大切な『人間力』を説く彼のスタイルに、今の日本が必要な粘り強さのヒントを見た気がしたね。頑張れ、教育界の革命児!
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テクノファイブ株式会社
代表取締役 谷 誠之
兵庫県芦屋市浜芦屋町9-14-205
TEL.0797-55-5577
https://techno5.co.jp
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