インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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64号紹介

グローバルパートナーズ株式会社
「ゾス!」で日本を叩き起こせ。
山本康二が語る令和に昭和を取り戻す理由

「遠慮は悪だ」——
ハラスメントなき会社の真意


仲井 山本社長の会社に「ハラスメント」という言葉はないと聞きました。本当ですか。
山本 本当です。うちでは上司が部下に「バカヤロー」と怒鳴ることもあれば、部下が上司に「話が長い」「もっと給料くれ」と真顔で言うことも普通にある。憲法21条の「言論の自由」を、そのまま会社の中に持ち込んでいるんです。
仲井 それ、今の時代だとかなりリスクがあるように聞こえますが……。
山本 そのリスクを恐れた結果が、今の日本の組織の惨状でしょう。上司は部下の顔色を伺い、部下は不満を裏アカに書いてガス抜きをする。本音はどこにもなくて、みんなが「正解の言葉」だけを喋っている。そんな組織から、本物の強さなんて生まれない。私が目指しているのは「バザール(市場)」じゃなくて「クラブ(親友・家族)」なんです。親友同士なら、喧嘩したって翌日「ごめん」で済む。それどころか、本気で相手を思うから怒れる。誰かが落ち込んでいたと き、「人事部に相談してください」じゃなくて、周りが「どうした!」って寄ってたかって肩を組む——昭和には当たり前にあった「おせっかいなコミュニティ」を、うちは今も本気でやっています。だから離職率が2%なんです。「心理的安全性」という名の建前じゃなく「本音の安全性」だと、数字が証明している。

Webマーケティング禁止令
「金魚すくい」をやめて
カジキを釣れ


仲井 Webマーケティングを一切やらない理由を教えてください。
山本 「問い合わせ待ち」って、金魚すくいと同じなんですよ。効率はいいかもしれないけど、それをやり続けたビジネスマンの「足腰」は確実に弱くなる。僕らは大海原に出て、狙ったカジキマグロを自分たちで釣り たい。「この会社と仕事がしたい」と決めたらこちらから能動的に動く。それだけです。
仲井 まさに「狩猟型」ですね。
山本 AIが何でもできる時代だからこそ、「人間力」が価値を持つ。汗をかいて、断られて、それでも食らいついて提案を通す——その積み重ねが、アニマルスピリッツを作る。今の若者は悪くない。ただ条件検索とマッチングアプリで「最適解」を探し続けた結果、心が弱くなっているだけだ。だから僕は、仕事を通じて彼らの「野生」をリハビリしているんです。
仲井 若者への想いといえば、2023年11月に開催された「あの夏を取り戻せ」プロジェクト。山本社長が仕掛け人だったそうですね。
山本 2020年、コロナで甲子園が中止になったニュースを見た瞬間、怒りで震えました。大人たちが子供たちの夢を一方的に奪ったからです。「大人がやらないなら、自分たちがやる」と決めて、元球児たち約700人を全国から集め、甲子園球場を貸し切って独自の大会を開催しました。実行委員会も18〜20歳の若者だけで組織し、企画から運営まで自分たちの手でやりきってもらいました。
仲井 資金も労力も、相当なものだったはずです。
山本機会損失まで含めれば数億円規模のプロジェクトでした。でも大事なのは「彼ら若者自身の手で夢を取り戻した」という事実です。古田さんや上田さんなど元プロ野球選手も来てくれ、多くの方に賛同いただきました。でも一番輝いていたのは大会後の球児たちの表情でした。「俺たちは歴史を変えた」という自信に満ちていた。この取り組みは、当社名も僕個人の名前も前面に出さずに進めました。主役はあくまで若者たちです。「誰かに与えられるのを待つのではなく、自分たちの手で未来をつくれる」——そんな体験をしてほしかった。夢を実現できる環境と機会を用意すること——それが大人の仕事です。

平均年収3000万円と
「恩送り」残りの人生の使い道


仲井 今後のビジョンについても聞かせてください。
山本 まず、うちの社員の平均年収を3000万円にします。社長の個人資産とか、会社の時価総額とか、そんな数字はどうでもいい。「社員一人ひとりが、どれだけ豊かに生きているか」で会社の価値を測る時代にしたい 。そしてこの「昭和的で熱い組織モデル」を一社でも多くに広げて、日本全体の活力を底上げしたい。
仲井 B.S.TIMESの読者企業にも、ぜひそのエネルギーを届けていただきたいです。
山本 僕は光通信の重田さんに拾ってもらって、孫さんにもお世話になって、ここまで来られた。その恩は上の世代には返せない。だから次の世代に「恩送り」をするしかない。それが、僕の残りの人生の使い道だと決めています。日本はまだまだ捨てたもんじゃない。一緒に暴れましょう——ゾス!

 

[ Column ]

山本社長の「怒り」が常に「次の世代のため」に向いている。それがこの取材を通じて最も強く感じたことだ。ハラスメントを否定するのではなく「本音を言えない文化」を否定し、Webマーケを否定するのではなく「待つことで弱くなる人間」を憂える。昭和が持っていた「人間の野生」を現代に取り戻す。その哲学が700名以上の経営者を輩出した原動力なのだと、腑に落ちた取材だった。

[ Point ]

累計売上1兆円・1万人組織を統括した「伝説の営業マン」が今注力するのは若者育成と日本再興。「遠慮は悪」「Webマーケ禁止」「全社員の給与公開」など本音主義で離職率2%を実現。平均年収3000万円を目標に、次世代への「恩送り」をミッションとする山本社長の哲学が、閉塞感漂う日本ビジネスに熱い一石を投じている。

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グローバルパートナーズ株式会社
代表取締役 山本 康二
東京都豊島区
https://www.global-p.com

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