株式会社ENDA
地域を耕し紡ぐ絆の力
高齢者支援の新たな針路

原点は介護の記憶と落胆
逆境を越えて挑む地域再生
吉岡 昨年10月に起業され、今年5月取締役に就任。この事業を立ち上げた原動力は。
首藤 原点は、コロナ禍の施設で他界した私の祖父母の介護経験にあります。最期まで自宅で過ごしたいと願いながらも叶わなかった祖父母の姿を間近で見て、非常に悔しい思いをしました。身のまわりの生活を包括的に手助けし、住み慣れた家で最期まで暮らせる仕組みが必要だと痛感したことが契機です。
吉岡 その強いお気持ちが、高齢者向け配食サービスの事業継承へと繋がったのですね。
首藤 はい。しかし、引き継いだ当初の現場は非常に厳しい状態でした。事業承継の1年前から毎月業績が悪化し、投資・人員不足も常態化、地域における信頼も低迷していました。私は経営陣として無給で、地域のケアマネジャーや行政のもとへ足しげく通い、信頼回復に向けた営業活動を続けました。そして、現場で日々努力を重ねてくれた従業員の存在があってこそ、ここまで持ち直すことができたと感じています。
吉岡 地道なサービス改善が実を結び、5月には1月比で150%の驚異的なV字回復を達成。成功の要因は何でしょうか。
首藤 単に決められたお弁当を届けるだけでなく、新規のお客様に手紙を書くなど、人と人との付き合いを重んじた結果だと考えております。高齢者の方々の経済状況に配慮し、450円から600円という適正価格を維持しながら、栄養管理だけでなく電球交換などの見守り支援を徹底しています。
吉岡 3月に開設されたコインランドリー「洗いの庭」や、今夏開始予定の日用品配送サービス「ENDAくらし便」も、すべてが関連した計画ですね。
首藤 高齢者の方は電子機器の操作が難しいため、スマホではなく、お弁当をお届けした際に紙媒体や口頭で注文を受けるアナログな配送にこだわります。「食・洗濯・買い物・介護」を網羅し、施設に入らずとも在宅で完結できる環境を作りたい。『ENDA』の由来である日本の田園風景のように、地域の人との繋がりを深く耕し、幸せな実りを分かち合うことが私たちの使命です。
吉岡 首藤さんの熱い信念と緻密な計画が、地域の高齢者とそのご家族にとって心強い救いになっていますね。

[ Point ]
首藤氏のお話から伝わってきたのは、ご高齢の方々への優しい想いと、地域を守る強い覚悟でした。効率だけを求めるのではなく、あえて手間ひまのかかる「手渡しのアナログな温もり」を大切にされる姿勢に、胸が熱くなりました。
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株式会社ENDA
取締役・営業部長 首藤 達也
茨城県つくば市吾妻1-5-7ダイワロイネットホテル つくばビル2階
TEL.029-817-4877
https://www.enda2025.com
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