緒方の鮎/株式会社鮎ワークス
職人の技と誇りを次代へ
限界を超える極上鮎の革新

天然の遺伝子を宿す挑戦
独自の技法が導く至高の味
藤波 創業から45年目を迎え、今年1月に法人化しましたが、まずはこれまでの歩みと独自の養殖法についてお聞かせください。
徹 私は水産高校から近畿大学水産学科へ進み、養殖実習、研究を重ねたのちこの道に入りました。当社の最大の特徴は毎年天然鮎を採捕し一代限りで人工孵化させた稚魚を仕入れて育てる点です。一般的な完全養殖の稚魚と比べて病気のリスクが非常に低い利点がありますが、食用サイズまで大きく育てることが難しく過去には大きな損失もありましたが試行錯誤の末、5年ほど前から確実な対策を確立しました。
藤波 天然に近い品質を追求するために、あえて困難な道を選ばれたのですね。水質や飼育環境にこだわりがあると。
剛 はい。水源には富田川の良質な地下水脈を利用し、水を空気中で一度叩いてガスバランスを整えてから池に供給しています。また、国産魚粉を用いた配合飼料に、オリジナルの栄養剤やビタミン剤を自社ブレンドして与えることで、鮎自体の免疫力を高めています。過密飼育を避け、鮎本来の美しいスタイルと臭みのない味わいを実現するため、手間とコストを惜しまず注いでおります。
藤波 職人としての高度な技術と徹底した管理体制が、その品質を支えているのですね。現在はミシュラン星付きの飲食店などでも高く評価されているそうですが、今後の展望はいかがでしょうか。
剛 4年前に私が東京から戻り、現在は父が培った技術を継承しながら、営業活動やブランド化を目指しています。「両親がこれまでやってきたことの価値をもっと向上させたい」という私の目標を応援してくださる方々や鮎の品質を認めてくださる方々への感謝の気持ちが大きいです。今後は市場流通だけでなく直接販売も拡大し、国内での消費機会の創出はもちろん、日本独自の食文化として海外へも魅力を発信し、業界全体のレベルアップに貢献したいと考えています。
藤波 会長の妥協なき職人技と、社長の鋭い時代感覚が見事に融合し、鮎の新たな価値が切り拓かれているのを感じます。独自のブランド化と世界を見据えた挑戦の結果を、心より楽しみにしております。

[ Point ]
徹会長が長年培ってこられた、妥協のない職人の育成技術。その精神を深く敬いながら、新たな視点でブランド価値を高める剛代表の取り組み。日本の伝統と革新が見事に融合した理想の姿だと感じました。
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緒方の鮎/株式会社鮎ワークス
取締役会長 緒方 徹
代表取締役 緒方 剛
和歌山県西牟婁郡白浜町内ノ川623-1
TEL.0739-20-7026
https://ogata-ayu.online
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