芳賀佐山診療所
西洋と東洋の知恵を融合し
地域に寄り添う先進の医療

先代から受け継ぐ
地域医療への使命感
藤波 『芳賀佐山診療所』は先代であるお父様が創設され、長年地域医療を支えてこられた歴史ある診療所ですね。開設当時の背景から詳しくお聞かせください。
清藤 はい。1988年に県が造成した芳賀佐山団地で、住民の利便性を高めるためにスーパーなどと同時に開設されました。私は2008年に継承し、今年で18年目を迎えます。先代は消化器外科医でしたが、私の専門は循環器です。
藤波 急な交代だったと伺いましたが、当時の状況や心境はいかがでしたでしょうか。
清藤 予定より早い交代で、私は急遽、津山の病院から戻る形となりました。当初は大変でしたが、父の背中を見て育ちましたので地域医療に尽くす覚悟は決まっておりました。専門分野に関わらず、風邪などの初期治療を行うプライマリーケアの徹底が街の医者の本分であり、どんな健康相談もまずは当院ですべてお引き受けする体制を整えています。地域に根ざした医療を30年以上継続してきた重みを今あらためて感じています。
藤波 住民のみなさまが真っ先に頼れる医療機関があるのは、地域にとって大きな安心になりますね。
清藤 そう言っていただけると励みになります。今年の6月には院内を全面リフォームし最新設備を導入しました。
西洋医薬と漢方の
最適な組み合わせ
藤波 先生は循環器の専門医でありながら、漢方治療も柔軟に取り入れているそうですね。西洋と東洋の医学を融合させるに至った背景や、具体的な効果についてお聞かせください。
清藤 現代医学だけでは解決が難しい慢性的な痛みや精神的症状に対し、東洋医学の知恵を補完的に活用しています。もともと、私自身が長年アトピー性皮膚炎に悩み、西洋医学に漢方を併用してきた経験が大きな契機となりました。
藤波 西洋医学の即効性と、漢方の体質改善という双方の長所を組み合わせるわけですね。
清藤 その通りです。高齢の患者様が多い地域ですので、膝の痛みや手術で治しきれないしびれ、あるいはメンタルの不調などに漢方は有効とされています。ただし、高血圧や糖尿病といった生活習慣病に対しては、臓器保護の観点から科学的根拠の確かな西洋医学の標準薬を極めて重視しており、漢方に偏るようなことはいたしません。
藤波 それぞれの特性を正しく理解し、患者様の利益を最優先に選択されているのですね。清藤 はい、使い分けが大切です。また、内科では珍しい『Bスポット治療』も実施しています。慢性上咽頭炎が原因不明のだるさを引き起こすことがあり、綿棒で直接薬を塗布する治療で高い効果を上げています。全身を内科的に診た上での選択肢です。実は私自身過去に、胃腸を休めて体内をリセットするため断食を実践し、日々の体調管理の重要性を実感しています。
藤波 多角的な視点のアプローチは、原因不明の不調に悩む方の希望になりますね。
清藤 あらゆる可能性を視野に入れ、患者様の悩みに寄り添い、最適な治療を考えます。
進化を止めず街の
健康を末永く支える
藤波 新しくなった院内は広々としており、車椅子対応のトイレや発熱外来専用の別動線、さらに充実したリハビリ機器が印象的です。
清藤 足腰の痛みを和らげる電気治療器をはじめ、レントゲンや心電図などの各種検査機器を備え、症状に応じて総合的な治療が可能な設備を整えています。長年勤務するベテランのスタッフたちが、私の理念を理解し自律的に丁寧な患者対応を行ってくれる点も当院の大きな強みです。
藤波 医療設備だけでなく、人の温かさや信頼関係もまた、地域医療には欠かせない要素です。最後に、診療所のこれからのビジョンや地域の皆様へのメッセージをお願いします。
清藤 まずは私自身の健康管理に配慮しつつ、この地域医療を一日でも長く継続することです。医療は日々進歩していますので、常に新しい知識や技術を学び、より良い医療の提供に努めます。今後はホームページ等で若い世代への情報発信を強化し、健康づくりに役立つ情報もお届けします。医療の進歩を地域の皆様へ還元し、安心して暮らせる地域づくりに貢献したいと考えています。当院で対応が困難な症状は速やかに大病院へ紹介いたしますので、安心して何でもご相談ください。
藤波 これからも住民の皆様にとって安心を届ける存在であり続けることを確信しております。本日は貴重なお話を誠にありがとうございました。

[ Column ]
今年6月に刷新された『芳賀佐山診療所』。リフォーム中の3か月間、休診することなく、近隣にある『スーパー長屋』の空き事務所を借りて診療を継続。一時は駐車場にプレハブを建てる案もあったという。どんな時も地域の医療を止めないという清藤院長の現場主義と、場所が変わっても足を運んだ住民との深い信頼関係が、この仮住まいの3ヶ月間にも確かに息づいていた。
[ Point ]
清藤院長のお話を伺い、地域医療に対する深い覚悟を感じました。循環器の専門性を基盤に据えつつ、漢方やBスポット治療など、患者のために診療の幅を広げて柔軟に取り入れる。その真摯な姿勢に感銘を受けました。近代化された快適な診療所は、これからの地域社会にとって、なくてはならない存在です。
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芳賀佐山診療所
院長 清藤 哲司
岡山県岡山市北区芳賀5112-103
TEL.086-284-7272
https://hagasayamaclinic.jp
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