インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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7号紹介

【株式会社ファミリア】
ファミリアに学ぶ経営方法 変えるという戦略

Strategy
スタートしたらやめない3つの変革


ファミリアの名は、母親なら誰もが知っている憧れのベビー子供服メーカー。1950年創業で今年66年目を迎える。創業者の一人である坂野惇子さんは、今年連続テレビ小説「べっぴんさん」のヒロインモデルにもなっている。現在、社長を務めるのは坂野さんの孫にあたる岡崎忠彦氏。老舗の看板に甘えず、新たな企業理念を掲げて、経営改革に着手。創業時のベンチャー精神を受け継ぎながらも、変化を恐れない岡崎氏の経営戦略は注目を集めている。

1.職場

あなたの働く場所は時代や理念にあっていますか。環境と仕事の内容は密接に関係するもの。まずは身の回りを見回してみましょう。
ファミリアでは・・・
〇本社移転
1400坪あった本社ビルを手放し、400坪の現オフィスへ移転。仕切りがなく、社長室・役員室もなし、ワンフロアで部屋全体を見渡せるようにした。スタッフのコミュニケーションがUPし、雰囲気やモチベーションアップにつながった。

2.商品・サービス

あなたの商品、サービスは常に磨き、よりよいものにする努力をしていますか。以前は光っていたものも、やがては時代遅れな代物に。価格、品質、デザイン、時代性、もう一度見つめてみましょう。
ファミリアでは・・・
〇絞り込み、セール中止
商品のアイテム数を減らすことでブランディング化。セールはすべて中止し、店舗は148店舗から119店舗へ集約。価格競争ではなく、素材、技術、機能など品質に勝負の場所を移した。


3.挑戦

あなたの企業は常に戦っていますか。新しいことに挑み、チャレンジし続けていますか。過去の成功に固執したり、現状満足に陥り、どこかで守りに入っていませんか。
ファミリアでは・・・
〇新事業
2015年に白金台、2016年は夙川に
保育園(ファミリアプリスクール)を開園した。『ファミリアメソッド』と呼ばれる、独自の体験型のプログラムを導入している。
〇アンテナスペース
銀座本店にイベントスペース・CUBiEを開設。感性を刺激するイベント、ワークショップなどを開催。代官山にオープンしたコンセプトショップは体験・体感型の店内に。
〇Webの充実
今のお母さんたちは忙しい。そこで、紙ベースのパンフレットは廃止。
パソコンやスマホで簡単に購入できるようにWebの充実化を行った。
〇海外進出
販路拡大に留まらず、世界の優れた育児メソッドや子どもとのコミュニケーションのあり方などのコラボレーションをはかる。

 

ベンチャーマインドを忘れない

 女性4人で創業しましたので、今でいうベンチャー企業にあたります。祖母にあたる坂野惇子は、創業メンバーのひとりで、当時、子供服を売るだけではなく、『西洋の育児法やライフスタイルを提案し、広めていきたい』という想いが強かった。今もファミリアにはそれが受け継がれています。
 私は大学を卒業後、アメリカでデザインの勉強をし、グラフィックデザイナーとして、外部からファミリアと仕事をしていました。帰国後ファミリアに入社し、先代社長でもあった父親が他界した後、2011年から社長に就任。父親を早くに失ったため、「ビジネスにおける父親的存在が必要」と考え、一日一人、さまざまな社長に会いに行って、教えを請うてきました。就任当時は、ファミリアは経営的に厳しい時代で、会社も組織も太っていました。客観的な立場でファミリアを見ていた頃に、ポテンシャルを感じていましたから、変革の実行を決意しました。経営とデザインを融合させてはどうかと、自分の培ってきた分野の発想を武器に、経営戦略を練りました。

ベビー子供関連で先を行く

 私が掲げた理念は「子供の可能性をクリエイトする」というものです。「世界でも最も愛される、子供服のベンチャー企業になること」というビジョンを据えたのです。理念を体現する保育園を作り、店舗には体験体感型ショップやイベントホールを設置しました。逆にオフィスは縮小し、一体型空間に。商品も絞込んでブランディングし、時代にあわせたECサイトの充実を図りました。会議室は窓のない部屋を選ぶことで、早く会議を終わらせて脱出したくなるように。私は会議が嫌いですから(笑)。
 2020年までを一区切りとして、まずは、みんなが幸せになること、面白いことをやっていきたい。私は「ファミリアらしい」と言われるのが嫌いです。昔からの大事な部分は守るけれども、新たな面白いことをどんどん取り入れてやっていきたいですね。「面白い人間が集まって、面白いことをして、面白い会社をする。私は止まったら死んでしまうから」(笑)。

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株式会社ファミリア
代表取締役 岡崎 忠彦
兵庫県神戸市中央区磯上通4-3-10
TEL.078-291-4567
https://www.familiar.co.jp/

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