【株式会社アルナ】
大切な思い出は、きちんと収めておこう 引き出しよりも、額縁のなかに
木製・樹脂製・アルミ製オーダーメードでオリジナルの額縁を作れる
藤波 いろいろな額縁がありますね。これなんか、いい木製の額縁じゃないですか。
雪山 でも、藤波さんが手に取っておられるのは、実はアルミ製です(笑)。
藤波 え?ホント?これ、木じゃないの?
雪山 アルミの上からラッピング・シートを貼って。裏を見ないと分からないでしょ?
藤波 ほんとだ、アルミだ。いやぁ、これは分からない!
雪山 アルミ製の額縁は、長期間変形せずに長持ちするんです。当社はYKK APから仕入れているので、質の高いアルミ額縁をご提供できますし、こんなふうにラッピングできる技術を持っている会社も、日本に数社しかありません。
藤波 特別なものを入れるなら木目調はぴったりだし、それが何十年も保存できるのはありがたいね。
雪山 大切なものって人によって違いますので、当然、形も様々です。お客様のニーズに合わせて、オーダーメードで、質の高いものをできるだけリーズナブルにご提供できればと。
藤波 僕のガウンやシューズもお願いしようかな(笑)。
これからの額縁文化
一般の人にも利用してもらいたい
藤波 でも、こういう文化はあまり日本にはないんじゃないですか?
雪山 正直に言うと、やっと広がってきた感じです。
藤波 やっぱり。海外だと記念品や大切なものを額縁に入れる文化が定着しているイメージですけど。
雪山 おっしゃる通りで、日本では大切なものは仕舞っておく文化がまだ根強いですね。住宅事情で壁に穴を開けられない、とか。でも、ご利用いただいた方からは、喜びの声をたくさんいただいています。
藤波 自分が大切にしているものをきちんとケースに入れて飾っておくと、歩んできた人生の足跡を確かめられるような気がしますよね。
雪山 現在はスポーツ選手やレーサー、広告代理店などの特殊な職業の方たちの記念品ケースを作ることが多いですが、一般の方にももっとご利用いただきたいですね。
藤波 選手じゃなくても、誰にも特別な記念品はありますよね。
アルナが目指す「300年企業」
愛される老舗企業の共通点とは?
藤波 今後の展望はありますか?
雪山 弊社は今年で50周年を迎えます。
藤波 長くやって来られたんですね。
雪山 はい、でもまだまだ。目指すは300年企業です。
藤波 いわゆる、老舗ですね。
雪山 日本の老舗と言われるところを調べてみると、共通しているのは、どこも地域に愛され、社員教育をきちんと行っていることなんです。
藤波 人々に愛される会社、ですね。
雪山 だから当社も、安易に売上を伸ばすよりは、社員教育をしっかりとして、地域に愛される企業を目指していきたいと思っています。
藤波 まだ250年ありますね。
雪山 後継者も必要ですし、現在やっていることをベースに社員の人間性を作り、メーカーとして長く、残っていきたいです。そのためにも、モノづくりでお客様に喜んでいただけるものをこれからも追究していきます。
藤波 アルナの額縁がさまざな人々の記憶や思い出を残していく、そんな未来を期待しています!
[ Dragon Point ]
野球選手のバットやスパイクや、W杯のユニフォーム、F1カーのボンネットやレーシングスーツなど、アルナではこれまでに数多くのオーダーメード額縁やケースを製作してきた実績がある。私にも印象的な試合で勝利を収めた時に身につけていたガウンやシューズは、何ものにも代えがたい思いが凝縮されている。モノを超えて、ケースの中から思いがほとばしってくるようだ。
[ Column ]
通常、額縁の裏側にはMDFボードが使われている。写真(上)のように、後ろ側を眺めたい時は、MDFボードを透明アクリル板に入れ替えることも可能。こうして保管されたユニフォームを見ていると、マウンドを覆う大音量の歓声が聞こえてくるようだ。
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株式会社アルナ
埼玉県さいたま市緑区大崎2562-26
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