【AbemaTV】
ネットテレビが仕掛ける、テレビ視聴の新しいカタチ
アメブロを超えるサービス
ネットテレビ「AbemaTV」
―サイバーエージェントと言えば、やはり有名なのは「Amebaブログ(アメブロ)」かと思います。今や国内最大級ですよね。
小池 2004年にサービスを開始してから約10年で利用者4,000万人を突破しました。今も利用者は増え続け、著名人の方にも多数、利用していただいています。
―2014年には東証一部へ上場。そんな中、新たに「AbemaTV」を起ち上げました。
小池 テレビ朝日さんとの共同出資で起ち上げた株式会社AbemaTVが運営しています。2016年の4月に開局してから、一年以上が経ちましたね。
―どうしてこのサービスを始めようと思ったのでしょうか?
小池 創業したときは広告代理事業に近いものでしたが、2001年頃からメルマガなどのメディア関連サービスを開発していくようになりました。
―アメブロもその一つですね。
小池 アメブロが2008年頃にブレイクして、メディア企業としてのブランドを作れました。ただそこで満足せず、新たなドメインにも挑戦し続け、アメブロを越えるような、多くの方に使っていただけるサービスを作りたいと思っていました。
―それが動画だった、と?
小池 2〜3年くらい前から動画領域でチャレンジしていきたいと考えていました。そして最終的に出てきたのが、『AbemaTV』です。
―AbemaTVは他の動画配信プラットフォームとは趣が違いますね。
小池 目的を持って動画を見るというよりは、「つけたら何かやっているのを見る」という発想ですね。まさしくテレビのように、何となく受動的に見てもらうコンテンツをインターネット上で成立させたいと思っています。
―番組も色々とありますね。
小池 スポーツやバラエティ、アニメや麻雀など、チャンネル数より、ジャンルを重要視してます。あとは自主制作のオリジナル番組も積極的に作っています。
―自社で撮影されているとか?
小池 都内にスタジオがありますので、そこで撮影したり、生放送したりしています。アニメやドラマなど調達してきたコンテンツを配信しながら、内製のニュースやオリジナルのバラエティ番組をサービスの中心に置いています。
―視聴数はどのぐらいですか。
小池 現在2,000万ダウンロードを突破。ゴールデンウィークには、週間利用者数が550万人という数字が出ました。
―もはや一般の放送局ですね。
小池 テレビを見ないからこちらに流れる、ということではなく、新たに、テレビを見るように、インターネットでテレビを楽しむという層を開拓していきたいと思っています。
日本のテレビ生活は変わるか?
―この一年間の手ごたえについてはどうですか?
小池 ありますね。オリジナル番組の『亀田興毅に勝ったら1,000万円』や『藤井聡太四段 炎の七番勝負』などは、大きな話題となり、注目を集めました。また、独自に調達編成したアニメ放送などでも、多くの方に支持をいただけるようになってきました。
―年内の展望は?
小池 少なくともここまでの成長トレンドを維持したいです。通信環境やデバイスが進化していますし、コンテンツホルダーを取り巻く環境も変化しています。この領域は必ず伸びていきます。成長カーブの緩急は、予測できないので手探りですが、そういう戦い方は慣れています。
―ユーザー数が伸びそうです。
小池 コンテンツとプロダクトのクオリティが上がっている自負はありますので、ユーザーの利用頻度が上がり、視聴習慣を持ってもらえるようにしていきたいです。そして、内製でオリジナルのヒットコンテンツを継続して生み出していきたい。
―長期的には?
小池 数千万人規模のユーザーが常に使っているサービスという意味でのマスメディア化≠目指しています。AbemaTVの登場で、ユーザーの動画視聴の選択肢が大きく広がるだろうと考えます。
[ メディア事業の沿革 ]
1998年3月 株式会社サイバーエージェント設立
1999年12月 1999年度ベンチャー・オブ・ザ・イヤー受賞
2000年3月 東京証券取引所マザーズに上場
2004年9月 ブログサービス「アメーバブログ(現Ameba)」を開始
2009年2月 仮想空間アバターサービス「アメーバピグ」を開始
7月 「Ameba」会員数が1,000万人を突破
2014年5月 スマートフォン向けマッチングサービス「タップル誕生」を開始
8月 東証一部へ上場市場変更
2015年4月 株式会社AbemaTV(アベマティーヴィー)設立
5月 定額制音楽配信サービス「AWA」を開始
2016年4月 「AbemaTV」本開局
2017年8月 「AbemaTV」が2,000万ダウンロードを突破
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AbemaTV
常務 小池 政秀
東京都渋谷区円山町19-1
TEL. 03-5459-0202 FAX. 03-5459-0222
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