【株式会社山本仏具店/Butsugu Life】
仏具工芸・小物で、心の豊かさと感性を
仏具によって
もたらされてきた感性を
日常生活のなかで
以前はどこの家庭にもあった仏壇だが、現在はマンション住まいも多く、仏壇は簡略化され、仏壇を置かない家庭も増えてきた。
そこで山本さんは、仏教文化とゆかりがあり、日常生活になじみやすい工芸・小物に注目し、『Butsugu Life(ぶつぐ らいふ)』としてブランドを打ち出した。そこでは斬新でありながらも仏具と通ずる魅力をもった製品が扱われている。
ひと昔前には、多くの日本人が日常的に仏壇の前で掌を合わせてきた。その際には仏壇に花を飾り、ロウソクの灯りの中でお線香の香りに包まれながら、おりんの音に身をゆだね、仏さまやご先祖さま、そして自分自身と対話してきた。日本人にはこのような慣習によってもたらされてきた独特の感性・心の豊かさがあるはずだ。
仏壇が置かれていなくても、Butsugu Lifeの工芸・小物を日常生活のなかで使い、自分自身と対話する時間を過ごすことで、仏壇の前で掌を合わせる時と似た感性・心の豊かさがもたらされるのではないだろうか。
山本さんは、新しいコンセプトから逆に仏壇に掌を合わせる慣習が息を吹き返すのではないかとも期待している。「仏具店という場を、工芸や文化に気軽に触れて、購入することができる身近な存在にしていきたい。Butsugu Lifeがそのきっかけとなれれば嬉しいです」。
大正5年創業の老舗仏具店から新しい試みが始まっている。
[ Column ]
仏壇はもともとお寺の本堂を小型化して家庭の中に置いたもの。毎日自宅でお参りすることができる日本独特の文化で、海外から注目を浴びている。宗派によってご本尊様が異なり、仏壇の特徴にも違いがあるが、最近ではマンションにも合うように簡略・小型化したもの、洋風のインテリアに合うようなデザインのものも増えてきた。
[ Dragon Point ]
「掌を合わせる」という日本の文化は根強く、心の拠り所である。私もあわただしい生活の中で、日々、掌を合わせて、ご先祖様や自分自身との対話の時間を大切にしたい。
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株式会社山本仏具店/Butsugu Life
取締役 山本裕基
東京都台東区元浅草2-10-12
TEL.03-3843-1081
http://www.yamamotobutsuguten.co.jp/
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