【いわみ眼科】
芦屋から町医者革命 地域に高度医療を届ける
網膜の専門医師が芦屋に帰ってきた
「モノが歪んで見える。中心が黒く見える…」―網膜を患う患者さんたちが待合で話している。これまで大学病院に勤務していた岩見医師の診察は、6時間待っても当たり前だった。今年6月に、『いわみ眼科』が開設されてからは1時間もかからない。
兵庫の北部から芦屋駅前まで、通う患者さんもいるが、通院時間を考えても、はるかに楽になったそうだ。「網膜を患う方は、糖尿病や高血圧の合併症の方を含め、高齢の方が多いですよね。待ち時間は大変ですから、本当に良かった」と笑顔の岩見医師。
子供の頃に、プロフェッショナルであることで、人のために尽くす仕事に就きたい≠ニ志し、医学の道に進んだ。大阪市大の医局に入り、ドイツに留学、直近では網膜治療の先端医療を行う医師として、兵庫医大に務め、医大生に教鞭をとってきた。
「患者さんの身体のサインを見逃さなければ、一般的な眼科の設備でも十分に高度な医療を提供できます。大学で研究されたことは、地域に早く還すべきだと考えています」
とはいえ、クリニックにできるだけ最新の機器類を入れるようにも努力した。「今後はさらに拡充し、
より先進的な施設にしていきたいです」
研究や教務に追われる大学病院では、診断する患者数が限られ、地域のクリニックでは、失明原因3位の『加齢⻩斑変性』が見逃され、糖尿病の合併症治療も敬遠される傾向にあった。
「先端技術を、地域に広げることは、大学病院の目指す道でもあります。今後はこの芦屋から網膜の先端医療を発信していきます」
日本の医療に一石を投じる眼科が誕生した。
[ Dragon Point ]
大病院の待ち時間はつらい。短時間で同じレベルの治療をしてもらえるなら、遠方でも通いたいという気持ちが分かります。糖尿病などの合併症としても発病する網膜の治療。心強い限りです。
[ Column ]
岩見医師のポリシーは「怒ったら負け」。目薬をサボって悪化した患者には、忘れないための方法を一緒に考える。「日本では“医者は怖い”といった文化がありますが、良くないことです。」と岩見医師。ライフスタイルに合わせたより良い診断を大切にする。「大病院から芦屋に来た先生は、頭が固くて近づきにくい」そんなイメージとは真逆。優しい庶民の味方だ。
いわみ眼科
院長・⽇本眼科学会認定専⾨医 岩見 久司
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profile
1980年 大阪生まれ
1998年 大阪府立北野高校卒業
2005年 大阪市立大学医学部卒業、
同眼科入局
2011年 ドイツリューベック大学
附属医用光学研究所留学
2015年 兵庫医科大学病院眼科に移籍、
助教を務める
2018年6月
芦屋にて、いわみ眼科を開設
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兵庫県芦屋市公光町11-5芦屋山下ビル4F
TEL. 0797-35-0183
診療.午前9:00〜12:30/午後16:00〜18:30
土曜は午前診のみ
休診日:日曜・祝日、木曜日は兵庫医科大学で診療
https://iwami-eyeclinic.com
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