インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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2号紹介

映画監督 北村 龍平 単独インタビュー
俺に常識やルールは要らん!

十七の授業で決めた


 
 現代国語Uの時間中にふと考えたんです。まわりはみんな受験モードだけど、いい大学、いい就職、というレールの意味がよくわからなかった。自分が本当にやりたいことに対して努力をするべきじゃないのかなって。だから僕はやりたいことをやって生きていこうと。だけど、やりたいこととできることは必ずしも一致しない。人生は一度きりでギャンブルのようなもの。ならば自分は一番勝ち目のあることに賭けようと思ったんです。

やるなら、頂点


 
 映画、ボクシング、音楽、宇宙飛行士など好きなことを並べて、やりたいこととできることの違いを考えたんです。「一番頂点に近づけることは何だろう」って。音楽なら武道館だけどそれは無理かな。ボクシングは結構いい線いってるかもしれない、でも時々は喧嘩に負けることもあって、それでは世界チャンピオンにはなれないな。そうやって消去していくと「映画だ」となったわけです。子供の頃から映画を浴びるように観て育ってきたし、自分にもできるんじゃないか。何も根拠はなかったけど明確にイメージができたんです。自分の目標が見えた瞬間「俺がいるべき場所はここじゃない」と、ルーズリーフに退学届けを書いて、赤ペンを親指に塗って拇印を押して、そのまま高校を辞めました(笑)。

常識を超えろ


   
 映画やるなら海外だと、シドニーへ片道切符で行ったんですよ。でも、学校に入ってすぐに「ここで学んでも監督にはなれない」と気付いてあまり行かなくなりました。監督というのは学校で習うようなことでもないな、と。毎日映画を山ほど観て、本を読んで、旅をしていろんな景色を見て、いろんな人と関わって。いわゆる映画界やテレビ業界などにはどこにも属さず、自分流のやり方で自主映画を撮り始めて。日本では無理だ不可能だと言われていたアクションで勝負しようと、数千万の借金をして崖っぷちで撮った「ヴァーサス」という作品が世界で評価されて、オセロのように負け犬だった人生が逆転しました。

ハードな闘い



 映画監督といえば頂点はハリウッド 。日本での実績を捨てて、渡米することは周囲に反対されたけど、日本で守りに入るよりも世界で勝負がしたかった。自分に何か突出した能力があるとしたら、尋常ではない思い込みの力と、努力を努力と思わずにあたりまえに続けられること。好き勝手言う人の意見や納得いかない常識やルールには縛られない。自分の人生だから、自分のやりたいように生きるだけ。日本には理解できない価値観や常識が多すぎる。日本で監督が意見を言いすぎると異端児とみなされるが、ハリウッドでは意見を言わないと排除される。ここは自分には合った場所ですね。

インタビュー●仲井美和

 

北村監督最新作!



 現在、ハリウッドに拠点を置く映画監督・北村龍平は今年、新たな新作映画のメガホンを握っている。過去にハリウッドで『ミッドナイト・ミートトレイン』、『ノー・ワン・リヴズ』を手掛けた監督が次に仕掛けるハリウッド最新作は『Vessels(原題(仮)』。
 本誌読者のために内容を少しだけ教えて頂いた。次作はイギリスの豪華客船クイーン・メリー号を舞台にしたスリラー映画。クイーン・メリーは一九三〇年代に太平洋を横断する定期便として建造され、その後第二次世界大戦が始まると、兵士輸送船として軍に徴用された。巨大な船は戦時中「灰色の幽霊」と呼ばれ、数々の惨劇に巻き込まれた。このクイーン・メリー号は今もカリフォルニア州のロングビーチに係留され、博物館兼ホテルとして現存している。現在も幽霊の目撃情報が出ているリアルなゴーストシップにまつわるストーリー、監督の最新作に期待が高まる。

 

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