インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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26号紹介

株式会社日建
多様な人が笑顔で働く現場
住宅資材をジャストカット

窓枠から手すりまで
ジャストカットします


藤波 建築資材を扱う工場ということですが、どういったお仕事ですか。
田村 当社は、窓枠サッシのめぐりや、階段の手すりといった資材を加工し、ジャストサイズにして出荷しています。最近の建築現場は、現地でカットするといった方法をとらなくなりました。ジャストサイズな資材を現場で組み合わせるのが主流なのです。
藤波 建築資材の加工を扱う他の工場と、どういう違いがありますか。
田村 原料を仕入れ、カットとラッピングまで一貫した生産が可能です。多くの工場は一次行程の加工、二次行程のラッピングいずれかを請け負っている場合が多いのですが、当社は群馬県で、両行程をワンストップで実現できる数少ない企業です。
藤波 コスト面やスピードが違いますね!


出身国が違っても同じ
障がいを持つ人も働く



藤波 昔から建築資材を扱っていたのですか。
田村 創業は昭和47年ですが、当時は資材の販売・卸しを行っていました。先代がバブル期に「これからの時代、販売だけでは苦しくなるだろう」と製造を始めたのです。
藤波 社長は2代目にあたるのですね。
田村 私は先代社長の三女と結婚し、工場を継ぐことになりました。もともとトラックの運転や、販売系の仕事をしていたのです。当初は身内だというだけで出世しても、実力がなければ誰も付いてこないと励みました。
藤波 多様な方が働いているそうですね。
田村 当社は昔から人材を大切にする社風があり、障がい者も全労働者の10パーセントを占めます。彼らはサボらず常に100パーセントの力で仕事に向き合います。私は彼らから多くのことを教わりました。ベトナムを中心に外国人労働者の方も多いのですが、日本人と同じ待遇で迎えています。
藤波 工場を見学しましたが、職人の皆さん、手際の良さと正確さをもって作業されており、驚きました。
田村 この分野は機械化ができない領域で、一朝一夕にはできない難しい作業もあり、スタッフの習熟や技術が大切です。


一生に一度の買い物
暮らしを想像しながら


藤波 田村社長が社員に常々仰っていることはありますか。
田村 私たちが扱う建築資材は、一組、千円〜二千円と安価なものです。ですが、その先には、大きなお金を払い、一生に一度の買い物をするお客様の顔があります。従業員には「その姿を考えて作るように」と何度も伝えています。
藤波 エンドユーザーの顔を想像することで、姿勢が変わりますね。現在は拡張して、新ラインを建設中とのことですが、将来はどのような構想をお持ちですか。
田村 まだ漠然とした夢ですが、海外進出を考えています。当社の外国人労働者はベトナムからの実習生が多いのですが、彼らと家族のような付き合いをしてきました。ベトナムに帰った彼らが、当社の技術を使って働き、現地で製造・販売する工場があればと。それは、次の実習生の励みにも、夢にもなります。
藤波 すばらしいですね。その夢は必ず実現させてほしいです

 

[ Column ]

約50名のスタッフが在籍する日建は、外国人労働者や障がい者など多様な人が働いている。手当を直接本人に支給して生計を豊かにしてもらったり、共に旅行をしたり、日頃から食卓を囲んだりなど心あたたまる交流も多く、人を大切にする風土が感じられる。社名は表に出ない窓枠や手すりの一部だが、それらを使う人の気持ちを想像しながら作られている。そのぬくもりが私たちの生活を笑顔にする。


[ Dragon Point ]

ラッピングされた資材をジャストカットする現場は想像以上に繊細なもの。特別な機械を使って切断されている様子を見ていると思わず鳥肌が…、「これはスゴイ!」と息をのみました。日本の建築現場は、このような高い技術を持つ工場に支えられているのですね。


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株式会社日建
代表取締役社長 田村 良一
群馬県高崎市箕郷町矢原2223
TEL.027-371-5751(代)
http://nikken-mdw.co.jp

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