インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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28号紹介

田中工機株式会社
スマートで手軽な農業機械
ジャガイモ畑を走る『アガール』

アガールでジャガイモが
サクサク上がーる


藤波 以前から農機を扱っていたのですか。
田中 当社は70年前に包丁などを叩く鍛冶屋に始まり、農具の鍬などを手掛けるようになりました。時代と共に畑をたがやす耕運機や、農機に付帯する部品などを供給してきたのです。2代目となる先代から、下請けとしてやってきた仕事を、自社ブランドに切り替えてきました。特に地場産業であるジャガイモ農業に着目し、オリジナルの農業機械を製造販売しています。
藤波 どんな商品があるのですか。
田中 掘り上げた農作物を傷つけずに拾い上げる『アガール』や収穫時に茎を引き抜く『ひきぬい太郎』、コンベアタイプの堀取機『メークイン』、やさしく掘り取る『ほるべえ』などがあります。


ニッチな分野で勝負
誰でも農業を手軽に


藤波 実にユニークなネーミングですね。
田中 ジャガイモのピックアップ機『アガール』は日刊工業新聞社が主催する「第28回読者が選ぶネーミング大賞」にも選ばれました。大手企業に挟まれて受賞式に参加し、冷や汗が出ましたよ(笑)。
藤波 こういった農機は他にないのですか。
田中 ありますが、数が少ないです。私たちは大手の農機具企業とは完全な住み分けを図り、ニッチで細やかなニーズに応え、品質と能率のバランスを追求しています。例えば400万円程度で販売しているピックアップ機『アガール』ですが、ライバル機は1、300万円の機械です。当社は小規模な農業を営む人でも手軽に買えて、それでいて品質を保って長持ちする。そんな農業機械を提供しています。
藤波 これがあれば、高齢者の担い手も助かるし、これから大規模化に取り組んでいきたい若い農家にもぴったりですね。『アガール』や『ひきぬい太郎』は、ジャガイモ以外にも使えるのですか。
田中 芋を中心に応用できます。群馬県ではコンニャク芋の種を拾う機械として納品しました。里芋を割ってからピックアップしたいという農家の方に、オプションで対応したことも。『アガール』はピックアップした農作物を傷つけない繊細な構造になっているので、細かい作物にも転用が可能です。全国からお気軽にご相談ください。

農業にワクワク
オシャレに収穫


藤波 なぜ、着物を着た女性を『アガール』のポスターに採用したのですか。
田中 私たちはスマートな農業を目指しています。例えば主婦の方がパートタイムに畑の手伝いに行くとなると、汚れてもいい服に着替えますよね。オシャレ着のまま農業できればと…。農業を、キレイでつらい作業もなく、おしゃべりしながら、スマートにできる仕事にしたいのです。
藤波 将来の目標は何ですか。
田中 「農業をエンターテインメントに」が当社のスローガンです。夢があって、ワクワクする農業の実現を目指しています。時代は変わり、今の当たり前は、今後の当たり前ではなくなります。日本農業の明日を担うべく、挑戦を続け、皆で心をひとつにして取り組みたいです。
藤波 カッコイイなぁ!

 

[ Column ]

田中工機の農機具を農家の方に紹介すると「あっ!こんなものがほしかったのです」と喜んでもらえることがあるという。もし、「こういう作業が自動化できたら楽になるのになぁ」と悩んでいる農家の方がいれば、理想が実現する可能性があるかも…?田中工機は、根菜類の植付機、茎葉処理機、掘取機、収穫機を揃えており、他の農業分野への応用も可能。まずは、お気軽にご相談を。

[ Dragon Point ]

田中工機が掲げる、「ワクワクする農業」が、まさにポスターに反映されている!農業機械の楽しすぎるネーミングに、心躍るビジュアル。開発者たちの遊び心と笑顔が感じられます!

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田中工機株式会社
代表取締役社長 田中 秀和
長崎県大村市皆同町15-1
TEL.0957-55-8181
http://www.tnkk.net

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