医療法人社団 新神戸歯科
口腔バランスの調整で全身変化
脳に作用する歯科の新領域
口腔のバランス改善により
チームが優勝しました
藤波 歯科でありながら、腰痛やスポーツ障害など様々な相談が寄せられると。
藤井 ここは、歯科なのにベッドがあるから珍しいでしょう。私は歯科医になって間もなく「歯と全身が関係しているのではないか」という研究に興味を持ちまして、ほどなく〝歯を整えると筋力がアップする〟という一例を体験し、『脳歯科』の道に進みました。
藤波 アスリートが来院されると聞きましたが、そのことと関わりがありますか。
藤井 はい。まだ勤務医の頃、箱根駅伝の強豪・山梨学院大学陸上競技部の選手が通院していました。彼らの口腔を調整していると競技成績が伸びたのです。平成４年〜７年の４年間で、山梨学院大学は箱根駅伝で３回優勝しました。
藤波 それは驚きの成果ですね！
正しく使うことができれば
大きすぎる筋肉は必要ない
藤波 ケガや筋肉疲労など、スポーツ外傷にも効果があるのですか。
藤井 要は、病気でもケガでも歯が原因なのに、症状が口以外に出るケースが多いのです。日本のスポーツの考え方は負荷がかかる部位を鍛えて筋肉を増強することで身体を守ろうとするもの。ですが、負荷がかからなければ筋肉を増やす必要はありませんよね。アフリカ出身のアスリートの足は細いでしょう。筋肉を増やすのではなく、筋力を増強させることが大切です。
藤波 噛み合わせを調整するのですか。
藤井 舌の位置や顎も含めた口腔内の「バランス」調整です。関節を動きやすくする「柔軟性」「筋力アップ」これらを整えます。例えば身体を４方向から押すと、ある角度からはしっかりたえられるのに、ある角度からは倒れてしまう。これはバランスが整っていない証拠です。
藤波 マウスピースについてはいかがですか。
藤井 開院当初、「マウスピースをはめると楽になり、腰が伸びる」と喜んだ腰痛の方がいました。マウスピースはガードの役割だけでなく、体を安定させて転倒を防げるものでなくてはなりません。当院に通院するアメフト選手などは当院のマウスピースを「ずっとはめていたくなる」と表現します。
藤波 従来のガードの役割だけではなく攻撃にも有効なマウスピースという考え方ですね。
腰痛や不定愁訴の
研究を通じて医学に貢献
藤波 医療分野の注目も高いですね。
藤井 実は口腔は脳神経に近い部分で、口腔バランスが整うと、いわば脳にスイッチが入るようなもので、身体が自動的に良くなっていくのです。血流もスムーズになり、原因不明の不定愁訴の方も多くが改善されます。当院では、研究を進め、寝たきりの方やヘルニア患者などに対しても、口腔からのアプローチを行っています。
藤波 私の腰痛などにも効果がありますか。
藤井 日本に２８００万人存在すると言われる腰痛患者の、実に８割は原因不明とされていますが、私は50％ぐらいは口腔が関係していると考えています。今日も理学療法士の方が見学に来られ、教科書とは異なる身体のメカニズムに驚いていました。
藤波 整体の分野などからも関心が集まりそうですね。
藤井 『脳歯科』はまだ、日本では意識の低い分野ですが、脳と歯に関連性があることは間違いのないことです。可能性を追求し、困っている方の力になりたいです。
藤波 今後も邁進してください。
［ Column ］
噛み合わせをはじめ、舌のバランスを整えることで、脳に作用し、身体を改善する。まさに『脳歯科』とも呼ぶべき新分野である。原因不明の体調不良を改善し、スポーツ選手のパフォーマンスアップにもつながる革新的な歯科治療メソッドは理学療法士や整体の分野からも関心が高まっている。今後は、日本に新たな医療ジャンルが確立される可能性を秘めています。
［ Dragon Point ］
私も実際に治療を体験しました。身体を押してもらうと、一方向からはバランスが崩れてしまいましたが、歯をわずかに削ることで踏ん張りがきくように！身体が変化していくのを瞬時に実感できました！これはスゴイ。不調に悩む仲間に紹介したいです。
■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■
医療法人社団 新神戸歯科
名誉院長 歯学博士 藤井 佳朗
兵庫県神戸市中央区三宮町3-9-18
三陽ビル2F
https://shinkobeshika.com
■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■
