占い妙霊
事業家として経営試練を越え
仏護禅として人を救う境地に
大きな試練を越え
山口で仏護禅となる
藤波 どのようなことがきっかけで透視や霊視ができるように。
妙霊 最初は密教から入りまして、読経や滝行など〝行〟をしておりました。以前は、四柱推命といった占いもしていたのですが、そのうち占術に頼らなくても相手がどう考えているか、どのようにすればいいか分かるようになりました。私に届いてくる〝声〟を神というのか、それは分かりませんが、正体の分からない声が教えてくれます。
藤波 妙霊さんは以前、実業家だったと。
妙霊 昔は、不動産からクラブ経営、マッサージ店、喫茶店、石油などあらゆるビジネスに関わっておりました。密教との出会いは、経営者時代の平成元年に、とある占い師に勧められて始めたもので、特に滝行に没頭するようになりました。ある時、全財産を失うできごとがあって逃げるようにここ山口県に来ました。その時、手持ちのお金は１万円と少しでね（笑）。どうしようと…。
藤波 まさに波乱万丈の人生ですね。
法人から個人まで
広く運勢を鑑定する
藤波 どういった方が相談に訪れますか。
妙霊 私は自分の経験と霊視を合わせてご相談に乗るので、事業関係が多く、仕事や家族、金運、人間関係などのお悩みも受けます。年に一度は『護摩焚』を行い、祈願するのですが、それはご家族で毎年１５０名ほどの方が参加してくださいます。
藤波 妙霊さんの前にいると私のちっぽけな心が見透かされているようです。
妙霊 私は余計なことには立ち入りません。もともと性格が野放図で、行動範囲も広く、一人のペースが好きなので弟子も持っていない（笑）。自分自身がしっかりあるのです。
藤波 毎日、行をなさるわけですか。
妙霊 今は人生で２度目となる３千日行の最中で、行の間は生臭いお肉やお魚は絶ちます。毎日３時にお経をあげ、その後滝に打たれます。これらは私の信念によるものです。今、私はこの仕事を天職と考えております。私は事業家時代にお金をイヤになるほど儲けましたし、もう必要ありません。ただ、ここを訪れた方が吹っ切れて元気になっていただくのが嬉しいだけです。
藤波 考えさせられます。
除霊は「和合」を用い
悪人も善人も同じとみなす
藤波 除霊について教えてください。
妙霊 私は悪霊と言いますかそのようなものに対し、「和合」という方法を用います。「なぜ、この人に憑くのか」と問いただし、お経を読んであげ、納得のもとに去ってもらいます。なぜならば、悪い人もみな等しく同じと考えているのです。いきなり悪霊退散となさる方は実は見えていないのか、なぜその方法をとるのか疑問です。
藤波 相談者が妙霊さんや鑑定結果に依存することはありませんか。
妙霊 私は不動明王みたいなものが合うタイプでしょう。根拠のないことに怯えている相談者には下手に寄り添わず、「占いなど信用するな！」と突き放しますし、中途半端な方には「とことん悩め、泣け」と伝えることも。経験上、失敗して泣かないと人はダメです。一方で、神頼みとかホッとする言葉が必要な時も。悩むのが人間で、悪いと分かっていて苦しみながらやめられないのも人間で、それを受け止めます。立ち直ってくれた時は、嬉しいですがね。
藤波 将来の夢はありますか。
妙霊 この行が３千日目を迎えたら、山奥に合同墓を作って、「私も入るから、困った人たち皆で入ろうね」と計画しています。あと、刑務所帰りの方や、どうして生きていったらよいかわからないという方々を生きる道に導いていきたいです。私の人生、私らしく、何にも縛られることなく、生きたいと思ってます。
藤波 ありがとうございました。
［ Column ］
人から仕事を聞かれたら「盗人」と答える。人から性格を聞かれると「乱暴者」と答える。まるで禅問答のような答え。妙霊さんのモットーは「なんとかなるいね」（なんとかなるね）である。元敏腕経営者とあって、ストレートな物言い。ある日、窃盗で服役し、出所した人が訪れ、「心を入れ替えてまっとうにやれる気がしない」と相談を受けた妙霊さん。「しょうもないもの盗んでないで、もっと自分に誇りを持て。『もっと良いものを盗もう』と考えろ。」と叱ったとか。まるで神棚か仏前で起きるような、ふしぎで楽しいエピソードがたくさんある。
［ Dragon Point ］
毎日滝に打たれお経を読むのを1日も怠らない努力家。また、ブログを毎日更新する一面も。信念のある方だと頭が下がる。ここからは毎日あたたかくも厳しい読経の声が流れる。「お経は、毎日読むことを通して自分に学びをくれている」のだそう。私も今日はすがすがしさを得た気分です。
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占い妙霊
仏護禅・真言宗 密教運命占術伝達師 妙霊
山口県山口市秋穂東52-3
http://myourei.com
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