農業生産法人 株式会社もとぶ牧場
甘みとろけるやさしいお味
『もとぶ牛』がおいしい理由

沖縄から人と自然に優しい
循環型牧場ができました
藤波 本部(もとぶ)という土地だから、『もとぶ牛』なんですね。美しい場所ですね。
坂口 ありがとうございます。当社は「人と自然にやさしい」をテーマに、この土地の資源を生かして循環させながら、黒毛和種育成に関する3つの牧場事業を展開してきました。
藤波 3つの牧場事業とは。
坂口 ひとつは良質な黒毛和種を育てる肥育事業=A2つめは豊かな自然に恵まれた環境で子牛を産み、育てる繁殖事業=A3つめは牛の糞尿を完熟させて土に還す、堆肥事業≠ナす。
藤波 レストランも経営されていますよね。
坂口 レストランは現在、国際通りをはじめ、県内4カ所に展開しています。味わい深い『もとぶ牛』を知ってもらうためには、やはり食べていただくのが一番です。
藤波 もとぶ牛は、きめ細かいさしが入っていて、脂がおいしいです!
オリオンビール粕の飼料で
特別な味わいを生み出す
藤波 もとぶ牛の豊かな味わいの秘密は何ですか。
坂口 畜産については長年ひたむきに取り組んできました。同地に2千頭ほどいる牛は一頭一頭、トレーサビリティ(固体識別番号)で管理して、スタッフがそれぞれ担当を決め、日々、健康を管理しています。動物ですから、ストレスを与えないことが重要で気候の変化や牛舎の清潔さにも配慮しています。
藤波 特別な飼料を使っていると。
坂口 最大の特徴は、オリオンビール粕と配合飼料を混ぜて作るオリジナルの発酵飼料です。前期〜後期に分けて、成長段階に合わせた飼料を与えるのですが、発酵飼料をこれほど大規模に手掛けているところは他県でもありません。ビール粕は繊維質が豊富で、牛の消化を促し、豊かに肥らせます。もとぶ牛が誇る、旨味成分オレイン酸がたっぷり含まれた美しいサシや霜には多くの技術が入っています。
藤波 日々の努力と様々な工夫の蓄積なのですね。
繁殖事業からレストラン経営
循環を意識した市場づくり
藤波 子牛の繁殖事業は近年始められたそうですね。
坂口 本島はもとより南大東島での繁殖事業に乗り出したのは、子牛の価格高騰にあります。子牛はここ数年で数十万円も値上がりしているのです。もともと沖縄の島々は繁殖に適した広大な土地と牧草があります。我々は堆肥も含めてこの土地で循環する農業を意識して事業を拡げてきました。
藤波 レストランは今、コロナ禍で大変なのでは。
坂口 沖縄では、観光客が激減しましたから新規オープンした名護店や国際通り店は大変です。そのため、今は県内のお客様にもお越しいただくようにイベントを組んだりして日々取り組んでいます。地元はもちろん、海外のお客様にも、もとぶ牛のおいしさを知っていただきたいです。
藤波 日本の名だたるブランド肉に負けない和牛、広めたいですね!


[ Column ]
甘くて、やわらかくて旨味濃厚なもとぶ牛を食べてみたい!そんなあなたに、沖縄に訪れた時は、焼肉店「もとぶ牧場」でお肉を味わおう。同社は、もとぶ店、那覇店、名護店、国際通り店の4店舗を直営としてレストラン営業している。もとぶ牛は、オンラインショップでも購入可能。口どけの良いとろける黒毛和牛は贈答にも最適!加工品とセットになったギフトセットもおすすめです。
[ Dragon Point ]
実は坂口社長とは30年来の付き合い、工学部出身で昔から工夫の人だ。石垣島や宮古島は子牛の一大生産地なのに、沖縄本島ではなかなか牛の育成技術が育たなかった。それを坂口社長が技術を高めてブランド化してきました。沖縄が誇るスゴイ方です。
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農業生産法人 株式会社もとぶ牧場
代表取締役社長 坂口 泰司
沖縄県国頭郡本部町字大嘉陽472
http://www.motobu-farm.com
https://www.motobu-farm-market.com
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