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34号紹介

株式会社G-Tech
CO2削減に貢献するオフグリット
稀少開発で、世界のトップを目指す

世界のモノと才能が集まる
深圳工場での開発戦略


 日本のSDGs戦略に貢献するような商品を取り扱われていると。
平林 当社は2020年から「世界でトップになる」とのコンセプトのもと、国内で唯一無二の産業用バッテリー『産業用蓄電池システム』を開発設計しています。現在、CO2を排出しない『カーボンフリー』や電力会社を頼らず自家発電する『オフグリッド』といった分野は、地球温暖化に貢献するとして、世界的に注目を集めていますが、当社もその一角を担う存在として、各所からの期待をいただいております。
 世界でトップをとる戦略とは、どのようなものですか。
平林 当社は開発のスピード感を重視し、世界トップクラスのモノと人材が集まる中国深圳に開発拠点を置いて、事業を進めています。現在の中国はいわば1980年代のシリコンバレーです。私は以前東芝のヨーロッパ部門に在籍した経歴を持っていますが、当時は世界初のノートブック設計に携わり、世界のトップシェアを目指しておりました。しかし、世界トップをとるほどまで伸ばせなかったのは、同部門の台湾移管が実現できなかったのが一因と考えます。
 それで深圳から世界を狙うのですね。


太陽光になぜ蓄電池が必要か
加速化するエネルギー転換


 太陽光発電において、産業用バッテリー(蓄電池)はどういった役割を持つのですか。
平林 ソーラーパネルとの組み合わせで使いますが、大きく二つの役割を持ちます。ひとつめは、太陽光の発電を産業用に転換する役割です。太陽光発電は発電の波がスムーズではなく、そのままでは工場で使えるエネルギーになりません。ふたつめは、太陽の出ていない時間帯の電力供給です。充電し、夜間にも安定的に電力を確保します。
 産業用だけでなく、家庭用のバッテリーも開発されていますね。
平林 もともと当社の商品は家庭用からスタートしました。家庭用『GTI-1000』という商品は、大手家電量販店ヤマダ電機でも販売しています。近年はEV車がより浸透するなど、家庭でもバッテリーが大型化が求められ始めたのもあり、一台で一軒あたりの電力を賄いきれないという問題が大きくなりました。そのため、住宅会社は不足分を補うサービスを始めていますが、我々はその供給用に設けられた広大な専用敷地に対し、大型の発電設備一式を整える設計から実行までを請け負っています。
 まさに小規模な発電所を手掛けるようなイメージですね。


リアルな実現にむけて
着実に事業を展開する


 大型工場用に完全自家発電を目指す設備となると、大きな構想となりますね。
平林 実際に何万坪という敷地に発電設備を整える計画は、電力会社との折衝から、具体的なところまできちんと整える必要があります。この世界、能書きを言う評論家は多いですが、我々は理論ではなく実現までスピード感をもってやります。
 販売はどこが行っていますか。
平林 産業用バッテリーはアジア市場に強い太陽光発電プロジェクト企業の『WWB』。家庭用バッテリーは『ヤマダホームズ』で取り扱っています。アメリカでの販売も模索していますが、今は国内需要も追いつかない状態で余力がありません。アメリカでは、まさにテスラ社が産業用バッテリーとソーラーパネルの組み合わせによって自社工場の電力をすべて賄うオフグリットを実現し、他社へのシステム提供まで始めていますが、一方でうまくいかず問題を起こしている側面もあります。
 この産業は今からの競争ですね。今後はどのような構想をお持ちですか。
平林 大きな流れとして国連を始め、COP21(パリ協定)など環境問題への取り組みが加速しています。我々一社で地球温暖化に貢献できるとは思いません。しかし、我々は時流に乗っています。追い風に乗り加速していき、この勢いで世界トップを狙うつもりです。
 その日を楽しみにしております。

 

[ Column ]

ある不動産会社はゴルフ場3コース分、約15万坪分を購入し、150億円相当の予算を投じて、発電設備を整える計画を同社に委託している。同社ではこれを2年かけて、稼働まで進める予定だ。ちなみに乗り越える障壁の多さを鑑みれば、2年というのは非常にスピード感のある仕事だそうだ。

[ Corner Point ]

一般家庭用のものは、使用電力などによるが約100万円程度の設備投資で、電力会社を頼らず、オフグリッドシステムに変えることができるそうだ。世界的スケールで事業を展開する平林さんの話に感化され、私も身近なところから世界を見つめていきたいと感じた。

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株式会社G-Tech
CEO/工学博士 平林 真一
東京都千代田区丸の内3-2-2丸の内二重橋ビル2階
TEL.03-6837-4552
https://g-tech.tokyo

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