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35号紹介

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高橋練染株式会社
『制菌』衛生事業で暮らしに貢献!
3代にわたるベンチャー精神で改革

初代の挑戦心を受け継いで
2代目は起死回生の復活劇


藤波 抗菌・抗ウイルス加工の分野で2020年、国内で最も注目された企業のひとつと伺っております。社名に高橋練染とありますが、練染というと染色の分野ですね。
高橋 簡単に当社の成り立ちを説明しますと、当社は京都で初代が創業して72期目、私で3代目を迎える工場です。祖父は満州から引き揚げた後、襦袢などに対し、練染と呼ばれる練り染めを始めました。その後、2代目となる父は、和装だけではメシは食えないとシルクスクリーンプリント分野に進出。生地製作の工程で付いた染料や捺染糊を落として、生地の伸縮や風合い、色味を整える『整理仕上げ』を始めました。
藤波 2代続いて挑戦心がありますね。
高橋 実は2代目がこれを始めた時はすでに後発で、周囲からも嘲われました。2年間も受注が得られず、工場にはぺんぺん草が生えるありさま…。そんな時、三菱商事からアクリルという生地素材が出始め、その染色仕上がりがどの企業においても良くならないと相談があったのです。2代目はここで踏ん張らねばと現場に付きっ切りで試行を重ね、練染の技術を使って完成させました。その出来映えを見て、三菱商事の部長は父の言い値の倍で、当社を指定工場にしてくれたのです。
藤波 まさに起死回生劇ですね!


世に役立つ商品を作りたい
匂いに着眼した革新加工


藤波 社長も代々からのベンチャー精神を受け継がれたのですね。
高橋 私はいずれ、父の築いた整理仕上げ分野も、斜陽産業になるということを予期していました。年々売り上げが減少する中、自分たちの持っている強みを生かして新しいことに挑戦せねばと、生地に機能を付与する工夫を何100種類と試してきました。しかし、ことごとく失敗。やはり、儲けるという気持ちではなく、世の中の役に立つことをしなければと、襟を正したのです。
藤波 つまり、世の中の困りごとに目を向けたということですね。
高橋 当時、社会の中で課題になっていたことのひとつに、加齢臭、体臭、介護臭などの匂いの問題がありました。そこで、匂いを消す服を作ろうと決意。私は人との交流や情報収集が好きで、高濃度ミネラルの作用により抗菌性や有害物質の分解効果が高いことを知り、液剤の開発を進めることにしました。
藤波 それが『DEOFACTOR®加工』の出発点なのですか。
高橋 はい。私は匂いが出たものを消すのではなく、そもそも匂いの出ない服地を作ろうと発想しました。超高濃度のミネラル液を精密分析器にかけると約20種以上の鉱物に解析されますが、そのため液剤をコーティングすると生地に鉄鉱物ミネラルが残ります。それが空気と湿度(水)に当たると、ウイルスを不活性化させ、匂い成分を分解する『ОHラジカル』が生まれるのです。光触媒も同じく光の作用でОHラジカルが発生しますが、DEOFACTOR®なら太陽光の届かない箪笥の中やクローゼットでも常時働きます。


空気で作用、空気に還る制菌
建物に応用され全国で施工


藤波 分解するとどうなるのでしょうか。
高橋 分解されたものは空気に還元しますので、いわば循環型の加工技術です。
藤波 制菌≠ニ説明にありますが、いわゆる抗菌とは違いますか。
高橋 抗菌は生地表面上の細菌が増殖するのを抑制しますが、繊維技術評議会の定める「制菌加工」は、雑菌を増やすことなく、さらに菌数を減少させるもので、衛生業界のこれからの常識です。しかも、この液剤は30分でウイルスを不活化させるテストをパスし、業界最速の制菌ともされています。
藤波 現在、その制菌や抗ウイルス機能は空間にも活用されていると。
高橋 はい。生地が軌道に乗り始め、もっと世の中の役に立とうと動き出しました。機能性生地の技術は『DEOFACTOR®加工』と名付け、これらを統括して扱う新事業部として『KOKORO CARE®』を設けました。現在は壁面に直接コーティングする液剤を商品化して卸しており、病院や大学など各施設を施工しています。建物施工のブランドは『デオファクターカーサ®』で、全国の施工代理店で請け負っています。
藤波 まさに革新的な技術ですね。今後も我々の暮らしに貢献してください。 

 

[ Column ]

薬剤を生地に含浸させる抗ウイルス生地加工「DEOFACTOR® Antivirus」は、公立大学法人奈良県立医科大学により、 30 分で新型コロナウイルスが 99.98%以上不活化したというエビデンスを取得している。このように短期間で減少に成功した例は国内初。この技術を使った制菌マスクはすでに市場への流通が始まっている。

[ Dragon Point ]

社長は毎月社員に手紙を書き、「1ミリでも社会へのお役立ち」と記しているそうだ。儲け主義ではなく、社会貢献の志があったからこそ、社会に広く役立つ商品が生み出せたのでしょう。

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高橋練染株式会社
代表取締役社長 高橋 聖介
京都府京都市右京区山ノ内宮脇町1-1
TEL.075-823-8008
https://www.takaren.co.jp
https://kokorocare.jp

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