株式会社サエグサ
若い感性で伝統を生かし
日本のモノ作りを前へ
デザイン×職人技術
好循環を生む空間を
1969年創業。浅草の地場産品として知られるバッグや財布、袋物の金具販売を手掛けるサエグサ。地域の工場と連携したファブレス経営が同社の武器であり、約5年前から若手デザイナーの新しい感性と伝統の技法を掛け合わせた新商品を開発するプロジェクトをスタートさせた。
「『AirTag carabiner』は、用途によって真鍮やステンレスなど3種類の金属から選べる新商品で、それぞれ優位性を持つ工場で製造。高品質こそ当社のウリで、全商品の製造工場を明白にしています」と宮川取締役。
2021年4月、コロナ禍で、再びものづくりの転換期≠ノ直面したと感じたサエグサは、一大決意をした。
「台東区のビル一棟をモノづくりに関わる人が集い、情報交換するコミュニティスペース≠ノ変えました。1階はギャラリーで、関連企業の製品を展示。来年以降は撮影スタジオ、コミュニティー空間などモノ作りのすべてが繋がる場所を目指します」。まるで新たな好循環を生むプラットフォームの構想だ。「もう一度日本のモノ作り力が見直され、市場が元気になれば」と、未来を語る声は明るい。
[ Dragon Point ]
販売戦略として「製造業のイメージから脱却する」という決意を、自社ビル空間や新製品に込めたサエグサ。展示場に並ぶ上質なレザー商品のひとつを手にとった。もともと破棄される予定の規格外品だった皮製品に再加工を施すことで、唯一無二のデザイン性をもつサステナブルなグッズに生まれ変わっていた。
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株式会社サエグサ
取締役・営業本部長 宮川 優介
東京都台東区寿1-18-13
TEL.03-3841-5414
https://www.saegusa-co.com
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