インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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38号紹介

東京CAクリニック
目の前のがん患者を助けたい
外科医の結論『複合免疫療法』

余命宣告されても諦めない
8割を救う治療結果を実現


 がん治療、最後の砦として、末期症状や進行性がんの方が訪れると伺いました。
木村 当院はがんと免疫の関係≠ノついて世界に先駆けて理解する再生医療のクリニックであると自負しています。特にここ2〜3年は、治療成果が向上し、現在では、余命を宣告され来院した患者さんの約8割で、ガンを著明に縮小させたり消失させることに成功しています。
 実は私も2018年に前立腺がんを患っており、再発した場合は、こちらで診ていただくよう人づてに勧められました。
木村 例えば、当院のある患者さんは世界一とも称されるがん治療の医院『M.D.アンダーソンがんセンター』があるヒューストンのテキサスメディカルセンター(TMC)で治療は不可能と宣告されました。この方は日本人で、職業は看護師。当時は全身転移で骨も変形し、腫瘍で腹部が膨れあがっている状態。患者さんは、当初『がん複合免疫療法』の説明を聞いても、半信半疑でした。しかし、世界有数の病院で治療ができないと言われれば、他に選択肢がなく治療を決意。治療開始2カ月後にはがん細胞がほぼ消失しました。これが治療後の該当患者さんのMRI画像です。当院にはこのような奇跡的回復例が多くあります。
 がん細胞が、ほとんど消えていますね。信じられない思いです。『がん複合免疫療法』とは、一体どのような治療法なのでしょうか。
木村 私たちの身体は、通常、がん細胞が発生しても、免疫細胞により排除されます。しかし、何らかの理由で免疫細胞から逃れたがんが成長すると言われています。まずは免疫細胞に、がんの特徴を教えて認識させ、攻撃させる必要があります。それには@樹状細胞をがんに直接注射したり、Aがん攻撃を行うことのできるリンパ球(CTL)が誘導できる体内環境を整えたり、B同時に微量の放射線治療や抗がん剤治療でがんの微小環境を調整したりする必要があります。
 つまり@がんを認識させる治療、A体内免疫環境を整える治療、Bがん自体の微小環境にアプローチすることの3つを複合的に組み合わせるのですね。


効果が出ない患者に悶絶
免疫力が邪魔をしている!?


 ここ数年で飛躍的にがん治療の成果が出た要因は何ですか。
木村 かつては一定数どうしても治療効果の出ない患者さんがいました。しかし、同じ療法で効果の出る患者さんもいる。私はその問題にずっと頭を抱え、救えない命に悶絶してきました。当院には症例数が多かったこともあり、両者で何が違うのか、データを解析し、考え続けた結果、たどりついたのが、「がん細胞は、免疫細胞が発する免疫応答を抑制する因子≠利用して増えるのだ」という結論でした。
 つまり、肝心の免疫力が、ガンの成長を助けていたというイメージですか。
木村 はい。免疫システムには、攻撃が過剰に作用しないようバランスをとる特性、つまり免疫応答を抑制する反応≠ェいくつもあります。それらをコントロールすることで、がんへの免疫力をバランス良く活性化できたのです。こういった事に気づいてから、当院のがん排除率は大きく伸びました。
 先生のご経歴を見ると、京都第一赤十字病院、ロンドン大学医学部UCL 小児外科など大病院で小児外科医のキャリアを歩いてきたようですが。
木村 仰る通りで、私は小児外科の分野では世界的に活躍してきました。しかし、小児外科分野ではかなりの結果を出したという思いもあり、今後は新たな分野にチャレンジしたいという気持ちが強くなり、大学を去りました。


世界的小児外科医がタブー
症状への対応が医師の使命


 外科医であれば、そもそもオペによる治療という発想になりそうですが。
木村 ガン治療について、私は身体に与える影響を考えた時、放射線やオペをすること自体に慎重な考えを持ち、身体にやさしい低侵襲手術の開発を行っていました。実は今も当院の治療結果が出にくい患者さんは、オペを受けたり、多量の抗がん剤をすでに投与された方です。
 しかし、再生医療分野に来ていただいたことは、我々にとって幸運なことでした。ところで、他の再生医療も同じような考え方で治療がなされているのでしょうか。
木村 私は同じ再生医療の看板をあげるクリニックにおける多くの治療法には、懐疑的な立場です。ここでの批判は控えたいですが、私の研究結果は正しく用いられるよう慎重に伝えたいです。ちなみにこの度、京都府立医科大学名誉教授の吉川敏一先生に当院のシニアディレクターに就任いただくことになりました。吉川先生は、当時からいろんな面で私を応援してくれた方です。
 しかし、どういった思いで、外科医がこの複合再生医療にたどり着いたのですか。
木村 話せば長くなりますが、最終的には目の前に苦しむ患者がいただけです。医師は教科書を学んで、それに即して治療すると言いますが、最大の教科書は患者さん本人。目の前にある病気から、一生懸命学び、対応するのが医師たるものの務めです。今後も患者さんの苦しみに対して真摯に向き合っていきます。
 これからも活躍を祈っています。

 

[ Column ]

現在、再生医療は公的保険が適用されない自由診療となっているため、費用は全額自己負担となります。治療費は一人一人異なりますが、目安として約200〜400万円ほどを要する症例があります。診療はプライバシーに配慮し、すべて一人一部屋の個室で対応。初回は無料相談可能。医療相談時に治療法や自由診療の詳しい説明を受けることができます。

[ Corner Point ]

多数の症例結果を見せていただき、「これが本当ならすごいことだ…がんは治る病気になるぞ」と驚きを禁じ得ませんでした。取材が終わるころには、「これをもっと広く知ってもらうべきではないのか」とそんな思いが胸中にうずまくことに。ちなみに先生はフレンドリーでざっくばらんな方。医療ドラマの世界を見るようでした。

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東京CAクリニック
院長 木村 修
東京都港区白金台4-9-19
HAPPO-EN URBAN SQUARE 4F
TEL.03-6407-9147
https://tokyoca.jp

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