パティスリー アールブリュット(Patisserie ArtBrut)
岡山市で仏の伝統菓子&パン
流行のアレンジで発信基地に
得意はこだわりのパイ生地
職人育成にも力を注ぐ
藤波 カワイイ洋菓子がずらり!
木村 生ケーキは20種類、パンは15種類、焼き菓子は4〜50種類あります。得意なものはパイで、常に新しく食べやすい生地を研究しています。フランスではパンと洋菓子が同じ店内に並びますが、当店もフランス菓子の伝統を大切にする店で、基本スタイルに食感や見た目のアレンジを加えたものを創作し提供しています。
藤波 木村シェフは、いつ頃からパティシエを目指されたのですか。
木村 幼稚園の頃から夢はケーキ職人でした。昔、看護師だった母が、健康面を考えて作ってくれたケーキは、甘さ控えめでしたが、幼いながら、記憶に残っています。私は神戸で7年半、東京で6年半修業しましたが、当時ガンを患っていた母に最後に店を構えた姿を見せたいと願い、岡山に戻って4年半前にこの店をオープンしました。今では近隣のみなさんがおやつにパンやチョコレートを、お祝いにケーキを、と立ち寄ってくれます。
藤波 本格的な味が支持され、すでに若いお弟子さんもいらっしゃるのですね。
木村 今は時代にあわせた育成をしていています。ただ、一人前になっていただくため、ご両親には当店での修業が多少厳しいことを了承してもらっています。基本を習得した上で、アレンジを考えられるようになってからがパティシエの腕の見せ所で、面白さを感じるところです。
藤波 将来の夢は何ですか。
木村 東京への進出。そして、特別な空間であるスイーツレストランを設立することです。「最初から最後までお菓子」というコースを、私の大好きなお酒とのマッチングで表現してみたいのです。また、岡山の若手職人が地元で働けるように、東京店を経てのUターン教育を実現するプランを持っています。
藤波 いいですね!東京店ができれば、ぜひ訪れたいです。
[ Column ]
休日はランチをした後に、お祝いの時は必ずと、岡山市民の御用達になりつつある最新のスイーツ店。木村さんは、特にバースデーケーキを大切にしており、おいしさだけでなく、思い出に残るケーキを目指して創作している。
[ Dragon Point ]
『パティスリー アールブリュット』のスペシャリテ『ミルフイユ』をいただきました。しつこさのない優しい甘さ。得意領域だという4日がかりで焼き上げたパイとカスタードが豪華な層に…。一口食べると、またもう一口味わいたくなる余韻が広がる。
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パティスリー アールブリュット(Patisserie ArtBrut)
オーナーシェフ 木村 充均
岡山県岡山市北区田中154-110
TEL.086-259-0323
https://www.instagram.com/art_brut0815
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