インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

インタビューマガジン『B.S.TIMES』

インタビューマガジン『B.S.TIMES』
インタビューマガジン『B.S.TIMES』

B.S.TIMES InstagramページへB.S.TIMES Facebookページへお問い合わせ

42号紹介

北海道 東川町
移住希望が殺到する写真の町
どこを切り取っても美しい景観

旭川空港から7キロの位置
写真の町・水の町・家具の町


大河内 東川町は『写真の町』として知られるだけあって、ここに来るまでの町の風景が美しかったです。この滞在施設『COMMONSひがしかわ』も癒される空間です。
高石 東川町は、ひと言では言えない多彩な魅力のある町です。1985年、自然≠ニ文化=A交流を呼ぶ£ャづくりをしようと『写真の町』を宣言。写真映りのいい町並み、ものづくりを目指しました。また、豊かな水資源の町でもあり、10〜20メートルのボーリングにより、全戸が地下水から汲みあがるミネラルウォーター(成分バランスが黄金比と言われる『大雪旭岳源水』などの良質な中硬水)で暮らしています。今、コロナ禍で東川町が移住先として選ばれていますが、水や景観が良いという要因が大きいです。さらに東川町は2019年『ゆめぴりかコンテスト』で最高金賞に輝くなど、北海道の中でも1〜2位を争う米どころです。産業としては『旭川家具』などの木工業が中心。製材・家具・クラフト企業が30社以上あり、世帯員を含めると町民の約4割が関係しています。町全体の魅力発信とあわせて、建築家の隈研吾氏と日本でも珍しい木工家具ユニット構造体『KAGUの家』を整備し、サテライトオフィスとして活用しています。
大河内 木材が豊富なのですか。
高石 東川町には日本最大の国立公園『大雪山国立公園』があり、開発がされない豊かな森林に囲まれています。地図で見ると濃い緑の部分、つまり森林域が町の2/3エリアを占めているのが分かるかと思います。立地としても北海道のほぼ中央にあり、旭川空港から7キロ、車で10分の立地ですので2拠点生活にも喜ばれています。
大河内 私も暮らしたくなります。

空き家・耕作放棄地はほぼゼロ
適疎な空間づくりを目指す


大河内 現在の人口はどのぐらいですか。
高石 現在の人口は8,500名ほどです。子育て世代が移住し小中学生が多いため、高齢化率は33.6パーセント(※令和4年の道庁調査)と道内では比較的低く、地域コミュニティーが活性化しています。
大河内 移住施策に力を入れてこられたということですが。
高石 『東川小学校』という20f(東京ドーム4つ分)の敷地を持つ特徴的な平屋の小学校を備えており、地域家具に囲まれた教室で学べます。また、外国人講師を招くなど教育の充実にも取り組んでいます。
大河内 行政の施策が画期的ですよね。
高石 松岡市郎町長がかかげるのは「3つのないをやるのが東川町スタイル」だと。3つのない≠ニは「予算がない、前例がない、他でやってない」です。
大河内 地方では、耕作放棄地や空き家が問題になっていますが、いかがですか。
高石 当地のお米は高価格販売が実現できており、農業の後継者が帰郷。田の景観が守られています。住宅用土地に関しては売地が少なく新規移住は大変な状況です。東川町が大切にしている言葉に適疎≠ェあります。適当に疎がある人口の適正規模による豊かに暮らす町づくりを意味します。特定の世代だけが増えることを避け、税の公平性なども目指しているのです。
大河内 今が最適な状態なのですね。

独自のふるさと納税で
応援者と繋がり続ける


大河内 ふるさと納税についても特徴的な取り組みをなさっていると。
高石 私たちは、ふるさと納税をひがしかわ株主制度と呼んでいます。関係性を作り続けることを念頭に、寄付いただいた方には『株主証』or『特別町民証』をお渡し。専用施設に2泊無料で宿泊していただけるなど、職員のアイデアと町の方針から生まれました。適疎で人口上限に達する中、かねてより、いかにして外部の方と関わっていくかを課題としていました。ふるさと納税を通じて応援人口を増やす構想です。
大河内 町長の手腕が評価されますね。
畠田 私自身は東京からの出向で2年前に移住しました。これまでいろんな市町村を見てきましたが、客観的に見てモチベーションの高い職員が多いと感じています。私たちは住民が豊かになるために♀O国人招致や企業連携の取り組みがあることを、忘れないようにしています。
大河内 今後の課題は何ですか。
高石 今がバランスの取れた状態ですので、現状を維持するのが最大の課題です。自治体間の誘致競争が強まる中、さらに発信に力を入れることが、現状を維持することに繋がると考えています。当町は天然水を生かした焙煎ショップが集結し、小さな町に多くのカフェがあります。全国から飲食店も集まり、札幌市や旭川市からランチ客が訪れます。移住者は40代前後の方が多く、お互い刺激しあって交流しています。
大河内 今後注目のポイントは何ですか。
高石 今、町が企画した大雪山文化を発信する映画『カムイのうた』を撮っています。アイヌ民族の象徴的な山で、北海道最高峰の旭岳でのロケも実施されています。
大河内 映画『カムイのうた』は来年公開とのこと、ロケ地が東川町とあって美しい映画になりそうで、楽しみです。

 

[ Column ]

町には幼稚園・保育園が一元化。そこに通っていると皆が知り合いになるほど小さなコミュニティー。顔が見えるという部分で、町の人全員が責任を持った仕事ができるという側面もある。企業とは『東川オフィシャルパートナー制度』があり、プロのノウハウを入れた行政との連携した取り組みや制作物も多い。

[ Point ]

純米吟醸をお土産にいただきました。水と米がいいと岐阜から移転してきた酒蔵・三千櫻酒造の銘酒。同酒蔵は公設民営型で整備。2周期目の酒が市場に出ており、評判が良く、テレビ番組『ガイアの夜明け』でも取り上げられたそうです。

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

北海道 東川町
東川スタイル課 課長 高石大地
東川スタイル課 東川スタイル推進室 マネージャー 畠田大詩
北海道上川郡東川町東町1-16-1東川町役場
TEL.0166-82-2111
https://higashikawa-town.jp

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

 

一覧に戻る

  • 広告募集
  • 設置場所はこちら
  • インタビューマガジン『B.S.TIMES』ホーム
  • コンセプト
  • 誌面紹介
  • レポーター紹介
  • イベント紹介
  • 運営団体
  • お問い合わせ
左メニュー

異業種交流会パートナーシップPlus

ページのtopへ

Copyright B.S.TIMES. All Rights Reserved