インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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42号紹介

常神須崎定置網組合
若狭湾最北端の漁場から
毎朝の定置網漁で魚が届く

常神半島の近海は海の幸の宝庫
毎朝、宝物を食卓へ届ける男達


藤波 定置網漁というのは、伝統的な漁法なのですね。
 主に北上するハマチ等の回遊魚が若狭湾に面した岬を回り込むところを一網打尽にする昔ながらの漁法です。魚を探すのでなく、待つ型の漁ですね。常神は半島の先端に位置し、半島では一番沖に位置するので、立地としては定置網漁に一番有利なんです。
藤波 土地の特性を活かした知恵と経験が、この組合で受け継がれているのですね。
 昔は漁師が個別に海に出ていたのですが、祖父の代に皆で協力して漁に出る組合が作られ、それを引き継いでいます。
藤波 明け方、夢うつつでサイレンの音を聞きました。
 4時30分に漁の合図のサイレンが鳴り出航します。10分程で仕掛けてある定置網に到着して魚を獲り、漁港に戻って水揚げです。
藤波 6時頃に漁港に戻られた所でのお仕事ぶりを拝見しました。網にぎっしりつまった大量の魚が下ろされ、それを素早く選別し、箱により分けてトラックに乗せて市場へと出荷。一方で、船を掃除し、漁港を片付け。漁師さんそれぞれが連携して無駄なく働く迫力と、7時には何もなかったような漁港の姿。濃密で迅速な仕事ぶりに、感服しました。
 漁師は、朝のサイレンが鳴ると身体が自然と動いて、船に乗ります。藤波さんはゴングが鳴れば、どんな相手であろうとリングに上がり、決められた時間で、誰にもまねできない真剣勝負をされるでしょう?それと同じです。
藤波 改めて、リングに上がる勇気をもらいました。ありがとうございます。

 

[ Column ]

気候の変化で以前なら獲れなかった魚が獲れたり、漁獲量が多い日には出航翌日の夜中に帰宅など、自然に大きく左右される漁師という仕事。その経験を受け継ぐ後継者は年々減っている。前氏は、若狭町はじめ近隣の美浜町で施策される移住者募集との連携や外国人移住者の雇用など、伝統漁業を受け継ぐ組合の長として「人が減らない仕組みづくり」に心を砕いている。

[ Point ]

「漁師としては、どうなれば一人前ですか」と問うと、「常に変化する自然相手に経験を蓄積する仕事だから、ゴールはないです。自然の変化と先人の経験を踏まえ、工夫の日々です」とのご返事。私も現役でリングに立つ以上、更なる成長を目指さねばと刺激になりました。

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常神須崎定置網組合
組合長 前 和之
福井県三方上中郡若狭町常神1-78
TEL.0770-47-1460

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