インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

インタビューマガジン『B.S.TIMES』

インタビューマガジン『B.S.TIMES』
インタビューマガジン『B.S.TIMES』

B.S.TIMES InstagramページへB.S.TIMES Facebookページへお問い合わせ

45号紹介

ユニバース開発株式会社
相互補完する多角的経営で
多様な経験を通じて人材成長

不動産業からの参入
コロナ禍でも利益の安定


吉岡 不動産業者でもあり、非常に多角的な展開をなさっていると伺いました。
野田 1970年に創業して以来、オフィスビルの不動産賃貸業を50年間行っており、茨城に有料老人ホームも所有しています。他にも「ユニバース・ナーサリー(保育園)」と「ユニバース・キッズ(アフタースクール)」を運営する知育保育事業、「シャトレーゼ」「TSUTAYA」「ドトール」のフランチャイズ加盟もしています。また、一昨年に合併した節電・節水事業や総合ビル管理事業があります。
吉岡 自社事業だけでも多くの業態をお持ちなのにあえて広げたのですね。
野田 フランチャイズは2000年から日銭を得るビジネスとして始めました。多角化する理由は、どれかがダメになったときはどれかが助けてくれる状態を目指すからです。どんな情勢でも利益がとれる補完的なビジネスモデルが当社の強みです。
吉岡 コロナ禍では特に好調な業態と不調な業態が顕著だったのでは。
野田 フランチャイズで言うと、ここ数年、特にコロナ禍で飛躍的に伸びたのが「シャトレーゼ」でした。田柄店、高島平店、東村山店を展開しており、以前は安くておいしいアイス屋さんというイメージでしたが、優れた商品を出し、コロナ禍で自宅中心の生活に後押しされ飛ぶ鳥を落とす勢いです。一方、ドトールコーヒーは、幡ヶ谷、千駄ヶ谷一丁目店、茅場町店、イトーヨーカドー綾瀬店を展開していますが、コロナ禍ではオフィス立地で苦戦し、集客が戻っていません。
吉岡 どのようにすればそれほど多くの業態を経営できるのでしょうか。
野田 それはよく聞かれますが、ひとつひとつに対して、一生懸命に向き合ってきたとしか言いようがありません。

将来を見据えた先読み力
『消臭家族』を打ち出し


吉岡 ビジネスモデルがそれぞれに違いますから難しさがありますね。
野田 仰る通り、従来の不動産業とお客さまに来ていただく店舗ビジネスはまったく仕組みが違います。苦労はもちろんありますが、今となっては両方やっておくことで相互補完できている実感があります。不動産で言うと、私たちが扱っていた都心のオフィスビルの賃貸はコロナ禍でニーズが失われました。さらに、今海外ではマンハッタンの一等地にビルを構えるメリットが薄れつつあり多くの企業が地方に拠点を持ちました。いずれ日本もそうなる可能性があります。
吉岡 今、特に力を入れているビジネスは何でしょうか。
野田 当社で取り扱う消臭製品『消臭家族』はお客さまから高い評価を得ており、自信を持っています。アメリカで研究開発されたもので、匂いのもととなる雑菌の繁殖を含有されている微生物成分が抑え、分解します。自然由来の力でニオイを元から断つので効きも良く、消臭効果が持続。ペットを飼っているご家庭や介護施設などでは、一度使っていただくと、すごくいいと仰られます。このオリジナル製品の販売は5年前からやっているのですが、特に最近評判も良く、広めることで御役に立つだろうと考えています。最近では、自社のECサイト「&UNI」を開設しましたので覗いてみてください。
吉岡 主婦として興味深々です。

反対の声を押し切って挑戦
広い視野を持つ社員を育成


吉岡 多角的な挑戦に対し、反対する声もあったのではないですか。
野田 シャトレーゼを始めるときも大反対されましたよ。周囲から「(不動産をやっていると)100円のケーキを売って利益を得るのは、バカらしく感じて、うまくいきませんよ」と。社内で誰も手を上げないので、私が研修に行きました。最初は極寒の冷凍庫に行ってアイスバーを選んで持ってくる作業がたまらなかった。
吉岡 なぜそこまでして新業態を開拓したのでしょうか。
野田 不動産だけですと危機に対応できないと想定しました。景気の良い業種とそうでない業種が二極化すると予想しているので、社内にもそう主張しました。普通に考えると、反対する理由などたくさんある。常識から外れたことを考える社員が必要です。
吉岡 次は何か考えているのでしょうか。
野田 スタバとコラボするTSUTAYAの新業態を海老名にオープンしました。当社初の超大型店という事になりますが、来店されるお客様の人生を彩る最高の一冊をお届けできる「場」を提供していきたいと考えています。
吉岡 これからの目標を教えてください。
野田 いろんな業態がありますが、全部同じように成長するわけではありません。現状維持は衰退。お客さまが変わっているので我々も変わらないと支持されません。そんな中でできることは、広い視野を持つ社員を育てることです。私自身も保育や飲食など、やりたい経験をさせてもらった。いろんなことがコンパクトに吸収できる会社で、多様な経験ができる組織に変えていきます。「この会社で働く意味は」と聞かれた時、それが答えでありたい。
吉岡 これからもチャレンジしながら、活躍を続けてください。

 

[ Column ]

バイオ製剤にこだわりがあり、安心や安全を大前提にしたイチオシの商品『消臭家族』。コロナを経て、日本人の住み方や働き方が変わる中、ペットと長い時間を過ごすなど、解決しなければならない問題も増えた。『消臭家族』は同社の保有する有料老人ホームでも好評だ。

[ Point ]

野田社長は2016年に社長に就任。新卒で入って、16年目にFC立ち上げの担当に任命されたそうです。社員だったころから会社の将来を考え、挑戦を畏れなかった姿勢がリーダーとしてふさわしい人材と白羽の矢が立ったのでしょうね。

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

ユニバース開発株式会社
代表取締役社長 野田 明裕
東京都文京区本郷2-10-9冨士ビル2階
TEL.03-5615-8490
https://universe-dev.co.jp

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

 

一覧に戻る

  • 広告募集
  • 設置場所はこちら
  • インタビューマガジン『B.S.TIMES』ホーム
  • コンセプト
  • 誌面紹介
  • レポーター紹介
  • イベント紹介
  • 運営団体
  • お問い合わせ
左メニュー

異業種交流会パートナーシップPlus

ページのtopへ

Copyright B.S.TIMES. All Rights Reserved