インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

インタビューマガジン『B.S.TIMES』

インタビューマガジン『B.S.TIMES』
インタビューマガジン『B.S.TIMES』

B.S.TIMES InstagramページへB.S.TIMES Facebookページへお問い合わせ

52号紹介

いのくちファミリークリニック
認知症治療エキスパートが描く
高齢者が笑って夢を描ける社会

老年医学のスペシャリスト
故郷でクリニック開設


藤波 高齢者診療・認知症診療のエキスパートとして稲沢市に開院されました。遠藤院長はどういったご経歴ですか。
遠藤 私はもともと尾張一宮市出身で、名古屋の高校を卒業。滋賀医科大学を出て、名古屋大学医学部附属病院に入り、教授を目指して渡米しました。米国で基礎研究の論文を執筆したのですが、ボスの論文捏造で道が絶たれ、しかし老年医学の臨床をなんとか究めようとしていました。そんな時、愛知県の『国立長寿医療研究センター』からスカウトされて名古屋に帰郷。その後、26年。厚生労働省管轄の病院で省庁と共に高齢者の制度設計にも携わってきました。
藤波 メディアでもご活躍で、まさに日本を代表する高齢者医療の顔でもあります。
遠藤 ちょうど20年前から、NHKや民放の『たけしの家庭の医学』などで、ご意見番として出していただくことが増えました。これまで『フレイル』という高齢者の元気がなくならないため≠フ認知症予防の研究者として食や生活に言及してきました。
藤波 そんな医師がなぜ、街のクリニックで独立しようと考えたのですか。
遠藤 私が65歳になったときに、次の道として教授になるかなど選択肢を悩みました。結局、自分でやりたいことをやろうと決めて心機一転、開業したのです。
藤波 それは大きな決断でしたね。
遠藤 ここを開業して3年ほどですが、そろそろ資金面でのメドも立ち、楽しくやっています。

認知症治療薬が最新トピック
高齢者に元気でいてほしい


藤波 最前線の医師からみて、最新の認知症予防のトピックは何でしょうか。
遠藤 やはり、今年になってアルツハイマー型認知症を軽減する薬が出たことです。認知症の原因となる『アミロイドβ』量をチェックして、定期的に注射を打ちながら、溜まらないように溶かす薬です。これは超早期の患者にしか使えませんが画期的。私はこのクリニックで使いたい方が30名います。しかし、医師1名体制の医院ですと、ガイドライン上、使えないので大病院に紹介するプロジェクトに力を入れています。
藤波 医療連携も行っているのですね。ところでなぜ、先生の専門は老年内科なのでしょうか。
遠藤 基本的には、私はお年寄りが大好きですね。お年寄りを見ると話しかけています(笑)。私はお年寄りに笑顔でいてほしいのです。歳をとると筋力が落ちてくる、歩くスピードが落ちてくる、出不精になる。だから「肉を食べなさい」と言う。「肉を食べて、筋トレして、人と喋る」。すると病気になりにくい。その先に認知症予防がある。「野菜を食べる、海藻を食べる、カレーライスをしばしば食べる」。一番いいのは有酸素運動。さっさと歩くことです。認知症を予防する研究を通じて皆様に元気になってほしい。

やりがいある現実の医療
働いてパワーを渡したい


藤波 認知症と遺伝は関係ありますか。
遠藤 遺伝も関係ありますが、日本だと3パーセントぐらいです。それよりも楽しく生きないとダメです。笑って生きる。やりたいことをやらないといけない。希望や夢の方が上位の概念ですよ。
藤波 予防薬が出たとのことですが、どの程度から治療を始めますか。
遠藤 70歳ぐらいで脳ドッグの検査をすると良いですね。保険診療でも、3割負担で年間100万円ほどかかりますが、予防薬の注射を打った方が高齢者施設に入るよりもよほど安いですから。治療薬の出現に私たちはワクワクしており、非常に手ごたえを持っています。
藤波 私の親戚の者にも認知症の症状が出ており、困惑しています。
遠藤 まずは、家族の方のストレスをとることですね。そのためには家族の方が認知症とは何かを勉強しなければならない。患者を受け入れる修業です(笑)。YouTube番組の『認知症ポジティブおばあちゃん』を見ると「明るい認知症とは何か」が分かりますよ。この中に日本一見てほしい先生として、私の診察風景が出てきますのでぜひ(笑)。
藤波 遠藤院長が、これから思い描いている青写真はありますか。
遠藤 高齢者に笑ってもらうために、筋力、体力、意欲を持ってほしい。そのためには80歳になっても夢が持てるような社会にしたいですね。私はこれまで行政を相手とする仕事が多かったのですが、開業するとお金がない、ゴミ屋敷化したといった現実の人間に向き合うことになる。それをチームでどう救えるか≠ノやりがいを感じています。私はね、引退せず、働いて死んでいきたい。私のパワーを渡したいのです。
藤波 私も元気をいただきました。

 

[ Column ]

『たけしの家庭の医学』のご意見番を務めていた遠藤院長。しばしば、「認知症にカレーライスが良い」と発言した結果、スーパーの棚からカレーが売り切れたり、その後、沖縄のシークワーサーが良いと言うと、爆発的に売れるといった社会現象を巻き起こしてきた。今でも沖縄県大宜味村では遠藤院長の動画や写真を添えてPRする店がある。

[ Point ]

とってもお話上手で面白い先生でした。裏トークも挟んでくださって、にこにこと聞いていましたね。認知症予防の権威でありながら、フレンドリーでざっくばらんに何でも教えてくれる。これは日本中のおじいちゃん、おばあちゃんがファンになって、通いたくなってしまうね。

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

いのくちファミリークリニック
院長 遠藤 英俊
愛知県稲沢市井之口四家町66
TEL.0587-84-2288
https://ifc66.com

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

 

一覧に戻る

  • 広告募集
  • 設置場所はこちら
  • インタビューマガジン『B.S.TIMES』ホーム
  • コンセプト
  • 誌面紹介
  • レポーター紹介
  • イベント紹介
  • 運営団体
  • お問い合わせ
左メニュー

異業種交流会パートナーシップPlus

ページのtopへ

Copyright B.S.TIMES. All Rights Reserved