株式会社大研
研磨に溶接・塗装もお任せ
ワンストップ体制の夢実現
品質第一を掲げ、代表交代
次は工場建設と人員拡大
吉岡 製品の表面の仕上げ加工を施す研磨業から始まり、溶接、塗装といった事業の領域を広げられていると伺っていますが。
林 2022年に先代から事業を引き継ぎ、昨年、法人化しました。代替わりする何年も前から家業である研磨業に溶接や塗装を連結させる構想を持っており、独立を模索していたのですが、先代が代表を任せてくれました。私の方針は品質第一=B納期か品質かの問題に直面したとき、品質優先≠ェ私の考えで社員に「焦らなくていいので丁寧にやって」と伝えています。
吉岡 溶接や塗装について、これまでは経験のなかった分野ですよね。
林 はい。溶接や塗装をワンストップで請け負うと、取引先にとっても便利かつコストも下がる。当社では品質や納期管理が容易になります。しかし、代替わりしてから半年間は、どうすればそれが実現できるのか分からずにいました。
吉岡 設備や人材も必要ですよね。
林 半年後にチャンスが舞い込みました。実は当社の工場をとある溶接業者に貸していたのですが、引退すると言うのです。すぐに設備も含めて譲ってほしいと交渉に行きました。さらにその半年後、工場長が雇ってほしいと当社を訪ねて来たのです。加えて、近隣の大きな塗装工場についても経営が厳しい状態にあり、交渉の末、機械ごと譲ってもらうことができました。
吉岡 林代表の思いが強かったからこそですね。今後はどのような構想を。
林 現在は各工場の場所が離れています。効率を上げるためにも、夢はもっと大きな工場を建てたいです。並行して人材を増やすことが目標です。
吉岡 発展を期待しています。
[ Column ]
大研の得意分野は、大型製品の研磨。依頼の多くは、大手化粧品工場のシャンプータンクやバイオ工場のタンクなどの磨きだ。「磨きの大研」と言われる秘密は、3回ですむ工程に対して、5回の行程を入れるなどの手間を惜しまないこと。ツルツルに磨き、艶をしっかり出すのが大研の研磨力。お客さまから「スゴイ」との言葉を引き出すことで、リピーターを増やしている。
[ Point ]
研磨を家業とするご一家。工場では林代表の息子さんが職人として父の仕事を助ける。また、親会社の製作所では、林代表のお兄さんが工場長として務めるなど、一家で家業を盛り立てているようす。家族の強い絆にも触れた取材でした。
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株式会社大研
代表取締役社長 林 太介
埼玉県八潮市大字2-939-3
TEL.090-1103-4746
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