インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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53号紹介

株式会社シオリランカインターナショナル
重機ビジネスを革新する夫婦
信頼と技術力で依頼に応える

重機ビジネスで成功する
異文化パートナーの挑戦


吉岡 立ち上げて5期目とのことですが、日本人のランチャゴダケ川田詩織さんとスリランカ出身のダナ・ラクマールさん夫婦が立ち上げた、重機やトラックを取り扱う企業ですね。
川田 当社は主に重機や建設機械の売買を行っています。
吉岡 以前からこういった業界に携わっていたのですか。
川田 いえ、私の父は美容師でもともとはネイリストでした。当時、まだ結婚していなかったのですが、交際していたダナ・ラクマールが車関係の仕事に従事しており、この事業を始めました。
ダナ・ラクマール(以下・ダナ)この業界は外国人の従事者が多く、私も同業者の友人に誘われて作業の手伝いをする中で、事業に興味を持って勉強しました。
川田 当時、夫は日本語の読み書きも十分にできなかったので、私がお手伝いしながら、徐々に事業を形成していきました。
吉岡 重機を修理依頼、また購入するのは、どういったお客さまが多いのですか。
川田 お客さまは解体業者の方がほとんどです。解体という仕事は、重機や車両の痛みが激しいので、それにあわせた対応をしています。お客さまは、全国にいらっしゃいます。売買の他、板金塗装をはじめ修理全般を請け負っています。
吉岡 事業は拡大を続けていますね。
ダナ 想像よりも広がりました。社員は現在10名。海外で資格を持つスリランカ人のエンジニアを7〜8名抱えていますが、どんな仕事にも勤勉に取り組みます。

迅速かつ低コストな
サービスが評価を得る理由


吉岡 お客さまに評価されていますが、具体的にどういった対応が好評ですか。
川田 ディーラーには持ち込めないような修理を受け付けています。例えばエンジンの調子が悪いと訴えると、ディーラーではエンジンをまるごと交換しますから、料金も高額になります。当社はまず、エンジンをすべてバラシして、修理できるか確認します。ですから、スピーディーかつ低コストとなり、解体業者の修理依頼の多くが当社にきます。
吉岡 頼もしい事業者ですね。
川田 また、現場での修理作業も対応します。特に当社で機械を購入してくださったお客さまに関しては、アフターサービスを保証しているわけではないですが、現場出張で対応。当社がお客さまに貢献できるのは見えないところにある思いやり。様々なニーズ、相手にあわせた対応を心がけています。近隣エリアにある解体業者の修理はほとんど当社にご依頼いただきます。
吉岡 では、この事業について、大きな手ごたえを感じているでしょうね。
川田 最初はお客さまにも教えていただきながら何も分からずやってきました。
ダナ ここ5年、信用と努力が大切だとの思いで働き、やりがいを感じています。

新たな海外進出展望と
外国人スタッフへの思い


吉岡 スリランカ人が多いとのことでしたが、トップが同じ国の人だと安心しますね。
川田 やはり同業他社やお客さまが第一印象で外国人という印象を持つのは仕方のないことです。だからこそ、信頼を得るために外国人は、日本人の何倍も苦労します。彼はそんなスリランカの従業員をとても大切にしています。私たちは仕送りをするスタッフの家族も含めて責任を持っており、たとえ借金してでも給料だけは絶対に払います。
吉岡 外国人であること以外に、苦労している点はありますか。
川田 やはり経営面では、新規事業開設や雇用に向けた資金繰りに苦労しています。何かやるためには資金が必要ですが、大きなプールがあるわけではありません。
吉岡 今後の構想はいかがですか。
川田 解体の許可もとりましたので、仕事が増えることになります。修理部と解体部、それぞれの部署を設置する構想を持っています。これからは窓口となる日本人が必要です。マーケティング担当者など含めて、約10名ほどの新規雇用を考えています。
ダナ 先月11年ぶりにスリランカに帰ったのですが、ずっと仕事をしていたので、落ち着く暇がありませんでした。現状維持だけでなく、経営者は常に新しいことをやらなくてはならないですよね。私はいいことをやったら、いいことが返って来ると思っていますから、それを信じて前に進みます。
吉岡 お二人の夢は何ですか。
ダナ 社員に豊かな生活をしてほしいです。
川田 海外にも店舗展開しようと考えています。人生で一番若いのは毎日、今と思い、二人でがんばります。
吉岡 今後の発展も期待しています。

 

[ Column ]

日本の重機は海外で大人気。国内オークションでも外国人が日本の重機を高額で購入する。シオリランカイーターナショナルでも、ここに着目し、海外進出を検討。コンテナの価格安定や海外のバイヤーとの繋がりを見越し、間もなく動きはじめる予定だ。まずは、イタリアやニュージーランドに向けての重機輸出を中心に構想する。

[ Point ]

株式会社シオリランカインターナショナルは代表である詩織さんの名前とダナ・ラクマールさんの出身地であるスリランカとの融合です。ダナさんは「詩織がいなければこの事業は成立しませんでした」と感謝を込めて仰っており、ステキなご夫婦愛を感じました。

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株式会社シオリランカインターナショナル
代表取締役 ランチャゴダケ川田 詩織
茨城県つくば市下別府295-1
TEL.029-828-8344
https://s-lanka.net

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