インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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53号紹介

合同会社愛結/デイサービスよっちょくれ
最期まで人として生きる社会夢が理想の事業所を生み出す

大分弁の親しみやすさを
大切に次なる展開を模索


イザム 「デイサービスよっちょくれ」とは、ユニークな名前ですね。
丸岡 「よっちょくれ」は大分弁で「寄っていって」との意味です。カタカナの事業所が多い中、私の周囲を見れば、ご高齢の方の話し言葉はほとんどが大分弁。事業所名に親しみを持ってほしいと名付けました。
イザム お名前の通り、温かく、親しみ深い雰囲気がありますね。
丸岡 ありがとうございます。今後は訪問看護事業も考えていまして、その名前で検討しているのは「どげえかえ」。「どうですか」「どうしていますか」という意味です。
イザム すでに次の事業展開も見越しているとのことですが、介護の方は何年前から。
丸岡 18年ほど前より、整体やカウンセリングを生業としてきました。そんな中、3年ほど前より「デイサービス」の設立を考え始めました。もともとは「看取り」に関する事業創設を希望していたのです。病気になった母の介護施設や医療施設を検討する中、施設の運営方針や対応に違和感を持つことが多くありました。私は母に「最期まで人として自分らしく、生きててよかったと最期の時を迎えてほしかった」のです。誤嚥するからといって絶食させられたり、したいことの制限など、人としての尊厳を大切に扱ってほしいと思いました。
イザム では、「デイサービス」は、看取り事業を含めたひとつのステップなのですね。
丸岡 はい。私の子どもは不登校がありました。同じようなお子さまを持つ世帯と接する機会も多く、まず誰でも寄れる居場所のようなものを作ろうと思いました。

こころの寄り添いと温もり
皆が自由でいられる空間


イザム 皆が集う場所ということですね。
丸岡 はい。その後、母の介護経験や行政との連携を模索したことで、知識が増え、最終的には、介護の先輩に「まずはデイサービスをやってみては」と助言をいただいたことが、開設の決め手になりました。
イザム こだわりの多い運営とお見受けしますが、大きなコンセプトは何ですか。
丸岡 利用者とスタッフの「やりたい」「したい」を叶えることです。当事業所の利用者の中には「どこにも行きたがらない」一般的には「個性の強い」と言われるような方々もいらっしゃいますが、当事業所では、まったくそのような感じではありません。険しい顔をしていた方も、「この方、こんな風に笑うんだ」とご家族にも、ケアマネにも喜んでいただいてます。利用者の方々が心を許し、くつろいでくれているからだと、ありがたく思っています。
イザム みなさん、自由に過ごされています。
丸岡 当事業所は時間ごとに決められたようなことはしません。その方、その方にあったカタチで展開しています。まるで家にいるときと同じように、運動したり、趣味をしたり、ごろんと寝たり、好きに過ごされています。私は、場合にもよりますが、「お酒が好き」「ラーメンが好き」などを我慢して悔いを残すのではなく、その方の想いを大事にしたいのです。
イザム 尊厳を守るのですね。

自然の力で健康を支える
やってよかった理想の運営


イザム 水素水や水素吸入、浄水器といった健康関連のこだわりも驚きました。
丸岡 当事務所は洗面からお風呂まで、すべて浄水器です。お風呂は一人ずつ入ってもらう方式。ご飯は有害物質ゼロ・遠赤外線効果・塩素除去・麻炭効果のあるセラポット(石鍋)で炊きあげます。利用者の方々も「ご飯がおいしいわ」と喜んでいただいてます。私は、薬がリスクだと感じています。皮膚の状態が良くなければ、お風呂に重曹を入れてアルカリ性にして入ってもらったり、ミネラル不足の場合は塩で補ったり、なるべく自然のもので工夫しています。
イザム 実現する労力が大変ですよね。
丸岡 わたしのこだわりが強いので、職員は当初、大変だったと思います。事業所経営としての採算も難しい部分がありますが、「愉しみをもって、最期の時を迎えてほしい」が一番。「もう死んだほうがいいわ」とこぼしている方に「あ〜生きちょって良かった」と思っていただけるような施設にしたいと思っています。
イザム 充実しているようですね。
丸岡 楽しく、やってよかったと思うことばかり。実は職員の子どもが「ママばかり楽しそうでずるい」と言って、学校帰りに手伝ってくれるようになりました。利用者の方々や職員に、楽しい場を提供し続けるために、私は動き続けます。
イザム 周囲の評価も良いでしょう。
丸岡 ケアマネの方々にも「ここはいいわ」「私もここにお世話になりたい」と言ってくださいます。人の喜びが自分の喜びです。実は融資が難しい銀行とも取引ができて、周囲に驚かれました。私が夢を語ると、皆さんが分かってくださる。今後も自分らしさを忘れずに、夢を叶えたいです。
イザム 皆さんの本当に楽しそうな笑顔が心に残りました。

 

[ Column ]

ここは利用者の「やりたい」「したい」を叶えられる、それぞれの居場所である。ある60代の方は、若くして進行性の難病を発症したが、写真を撮りに行くのが好きで、外出して楽しそうに撮影にまわるそうだ。糖尿病患者で、最初は家でご飯も食べなかった利用者も、今は元気にご飯を食べ、薬も飲んでいないとか。

[ Point ]

丸岡さんはたくさんの夢を私に聞かせてくれました。そのひとつは、公園の中に「子どもホスピス」と「高齢者が集える場所を一体にしたようなものを作りたい」との夢。病気の子どもたちの「やりたい」「したい」も、地域で叶えられるような場所を作ってほしいです。

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合同会社愛結/デイサービスよっちょくれ
代表 丸岡 寿子
合同会社愛結/デイサービスよっちょくれ
大分県大分市大字横尾3074-4
TEL.097-578-9123
FAX.097-578-9944
https://www.big-advance.site/c/207/1556

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