たいら内科・消化器内科クリニック
消化器病専門医が地域密着型で
肝臓からの健康を発信します

肝臓移植の先端を歩む
地域医療者への転身
上重 平良院長は肝臓移植領域で先端医療に携わってきた医師でいらっしゃいます。出身は沖縄と伺いましたが、なぜ医師に。
平良 私たちの幼い頃は県下に風疹が流行ったこともあり、周囲にろうあ者が多く、パラスポーツをやったり点字ブロックを作ったりする活動をしていました。そのうち、手伝いではなく、治す側にまわりたいと思うようになり医師を志したのです。沖縄で肝臓移植分野に携わり、同地で移植医療を志しましたが、患者搬送や日本と米国との法的な整備の壁もあり、同地での移植医療に限界を感じました。そのころ京都大学移植外科では、積極的に患者を受け入れ、日本全国の移植患者対象者に希望をつなげる医療を行っておりました。私も何か携われないかと京都大学に入局、その後東京医科歯科大学肝胆膵移植外科を経て、肝胆膵の外科として邁進しました。
上重 なぜ、今地域にクリニックを設立されたのですか。
平良 1つは視力や体力、技術や知識など総合的に外科医のベストな状態は50歳前後といわれています。そこで私も同年代になり、決断しました。もう1つの理由は、多数の外科手術に参加した経験から、予防することが一番の治療になるとの考えに至ったことです。
上重 肝臓病予防の要は何でしょうか。
平良 日本ではウイルス性の肝炎は薬が良くなり、がんや肝硬変になるリスクが減りました。一方、欧米では、食べすぎ飲み過ぎの脂肪肝から肝硬変になっている率が8割を占めており、日本でも増えています。今後の肝臓病予防はこちらに注目します。
肝臓病予防の鍵を握る
早期発見と啓蒙活動
上重 では、医院の使命は早期発見と啓蒙といったところですね。
平良 はい。当院は『フィブロスキャン検査』という肝臓検査を導入しています。一方、「あなたは脂肪肝ですね」と言われても、みなさんは「ちょっと食べ過ぎたかな」ぐらいの実感です。しかし、脂肪肝がひどくなると肝硬変になる。啓蒙は大切です。クリニックでは脂肪肝になりそうな人をはやく見つけていちはやく治療したい。私の地域で肝臓疾患になる人を減らしたいです。
上重 肝臓に配慮する意識は少なかったのですが、どのような臓器なのでしょう。
平良 肝臓は筋肉の組織や心臓、肺などあらゆる臓器に必要なものを届ける役割を持っています。エネルギーを供給するのもすべて肝臓。つまり、原則として肝臓が悪くなると、すべての臓器が痛みます。
上重 どうやって肝臓の異常を察知するのか教えてください。
平良 それが、採血でも異常が出にくく、いざ異常を感じた時にはもう遅いこともあります。脂肪肝についてのイメージは関取体型ですが、マラソンランナーやカップ麺大好きな偏食の痩せた学生にも脂肪肝が存在します。見た目の体型ではわかりにくく、検査機器で数値化して指導できるのは大きいですね。
「沈黙の臓器」である肝臓
看取りに貢献できる体制
上重 肝臓に異常がある際のシグナルとはどのようなものがあるのでしょうか。
平良 風呂上りに皮膚がかゆくなる、肌が荒れるなどもあります。下痢も多いです。よく肝臓は「沈黙の臓器」と言われますが、本当に自覚症状がなく、検査異常のない肝臓精査で、肝臓がんがみつかったり、皮膚の難治性のかゆみの原因が肝機能異常だったり、認知機能の低下の方を調べると、実は肝硬変が見つかることもあります。
上重 見つかりにくいけど、重要な臓器ということですね。
平良 まさに「肝心要」と言いますが、よく「肝」という漢字を入れたものだと、学びを深めれば深めるほど、この言葉に感心します。その一端を、みなさまに少しでも紹介できるといいですね。肝臓は糖尿病や高血圧などさまざまな不調に関わる臓器。当院ではその理解を深めてもらう発信に力を入れて、診療では肝臓の病気から他の病気を見つける、他の病気から肝臓の病気を見つける、そういう繋がりの中で他の診療科とも連携していきたいです。
上重 私たちもしっかり知識を持ちたいですね。地域医療に関してはいかがですか。
平良 私は最先端医療だけでなく、離島医療も経験しています。離島では、自宅で家族に看取られる医療も行ってきました。しかし、実際に日本では自宅医療の希望がかなえられるケースは5パーセント。私も最期を家で迎えたい方の希望をできるだけ受け入れるようにしたい。そういった皆さまの人生にトータルで向き合う中で、子どもからご高齢の方まで受け入れられる病院でありたいですね。
上重 今日は勉強になりました。今後の活躍を期待しています。

[ Column ]
日本での第一人者であった平良院長に、臓器移植の未来を伺いました。日本にあるのは文化的問題。欧米では身体は魂の借り物との価値観があり、提供側の負担も少ないが、日本人は身体に魂が宿ると考える。そのため、日本人が今後、目指す医療は臓器を作り、それを提供するものになるだろうとのことでした。
[ Point ]
肝臓というのは、非常に多様な器官と関係する臓器だとはじめて知りました。無呼吸の原因だったり、認知症と勘違いしてしまうケースもあるそうです。院長から「どうぞ、肝臓のPRに努めてください」と仰っていただきました。私も自身の肝臓を大切にしながら発信したいです。
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たいら内科・消化器内科クリニック
院長/医学博士 平良 薫
滋賀県大津市月輪3-33-1月輪メディカルモール1F
TEL.077-548-6371
https://taira-cl.jp
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