NPO法人プラグ/生活支援センター4LIFE
誰もが生きやすい社会を生活と相談支援で叶える
個々の状況を判断しながら困っていることを助ける
藤波 生活支援センター、生活介護事業所、相談支援事業所と障がいを持つ方のサポートをする事業を展開されています。吉田代表はなぜ、この仕事に携わるようになったのですか。
吉田 若い頃、祖父や近所のおじいさんが亡くなって、何もしてあげられなかったという後悔があり、高齢者福祉に興味を持ちました。高校生になり、ボランティアを経験。高齢者福祉の担い手を増やす子どもを育てたい思いを募らせ、大学では児童教育を学びました。縁あって障がい者福祉に携わるようになり、最初は目指すものと違うと感じていましたが、学ぶうちに打ち込むように。6年前に勤め先の事業所をたたむ話があった時、行き場のない利用者を見て、運営しようと覚悟を決めました。
藤波 代表者となっていかがですか。
吉田 正直、最初は分からないことだらけでした。ただ、私は勤め人だったときに労働組合の委員長をやっており、良い労働環境についての思いはありました。スタッフが働く時間を「仕事だ」と認識するのではなく、「楽しく一緒に過ごす時間」と感じてもらえる働き方を作っています。
藤波 障がいを持った子どもたちに対し、どのように関わっていますか。
吉田 障がい者としての「人」ではなく、困っている「状況」を見ています。なんでもサポートせず、「困りごとを助ける」を大切にしているのです。
藤波 今後の夢はありますか。
吉田 漠然とですが、社名でもある4つのライフ(子ども、学生、社会人、高齢者)を繋ぎ、助け合って生きる街のような空間を作っていきたいです。
藤波 今後の日本に必要な夢ですね。
[ Column ]
「ここに通う子どもたちは、同じ言葉や言い方でも人によって、伝わり方、受け止め方が大きく異なる」と吉田代表は話す。親御さんとも相談しながら、個々にコミュニケーションを変える臨機応変さと感受性が重要だそうだ。「年を重ねるごとに経験は増しても、こういった感度やスピード感のある対応は鈍る」と危惧しているそうで、「今後、衰えない努力をしたい」と話してくれた。
[ Point ]
利用者に優しく語ったり、語気を強めたり、粘り強く話したり、あの手この手で対話する吉田さん。こういった現場にお邪魔して、リアルなコミュニケーションを図る姿を見るのははじめてで、非常にプロフェッショナルだと感じました。
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児童発達支援管理責任者/管理者 吉田 和由
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