インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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55号紹介

くにたち数学クラブ
数学の本当の楽しさを知り
世界を広げる新しい教室

ワクワクする『ガウス教室』
追求する『フェルマー教室』


手塚 国立市に今までにない、まったく新しい数学の専門教室『ガウス教室』と『フェルマー教室』を創設された植野博士にお話を伺います。2021年4月に立ち上げたそうですが、きっかけは何でしたか。
植野 私は昔から数学が好きでした。東京大学に通いながら数学の家庭教師をして、同大学の大学院を卒業。大学の工学部1〜2年生を教えることになりました。その頃、学生に授業の感想についてアンケートをとったのですが、「なぜ、大学に行ってまで数学をやらないといけないのか」という回答が…。学生たちにはもっと楽しく数学を学んでほしいと思いました。大学を定年退職する数年前から準備を始め、学園都市である国立市に教室を開きました。
手塚 数学の楽しさとは、どのようなところでしょうか?
植野 今、数学はただ公式を覚えて解ければ良いという限定された認識を持たれています。私は、本当の楽しさ―大げさに言うと何のために数学をやるのか=\その価値を、世界に広げたいのです。
手塚 設立は奥さまが背中を押されたと。
植野 退職を間近に、妻に「やりたいことは何か」と聞かれました。私が「以前からの夢だった自分にしかできない教室をもちたい」と答えると、妻は「応援も協力もする」と。そこで、「日本のどこにもない新しいコンセプトの教室」を開き、「子どもたちが数学に触れて楽しさを感得できる場」にしようと決めました。
手塚 すばらしい後押しでしたね。

受験にはとらわれない
数学を楽しむ権利を人々に


手塚 確かに、数学は「受験のための道具」のようにいわれることが多いですよね。
植野 数学の教師仲間とその話をすると「受験科目だから良くない」、そもそも「授業という形式が良くない」との話題もあがる。私達は数学により成績をつけられ、人間を選別する手段にされている状況を憂いています。そのような社会体制に負けず、「人間本来が持っている、数学を楽しむ権利があるのだ」と伝えたいです。
手塚 『ガウス教室』は広く数学を楽しむためのクラスで、植野博士が担当。『フェルマー教室』は数学と向き合うためのクラスで、他の講師陣が担当されているそうですね。どういった内容を展開していますか。
植野 例えば「幼児クラス」では、かず、かたち、パターン認識の力を育てます。オリジナルの教具を使用し、知識としての数学ではなく、体験的に遊ぶことが大切です。小学生は2学年ごとに、3コース編成でクラスを用意。子どもならではの数学的な直観力が発揮できる問題≠中心に扱います。『フェルマー教室』では、幅広い年齢の方が講師とともにわいわいガヤガヤと議論しながら展開しています。また、『数学オリンピック』に挑戦するためのクラスも設けています。

能力を発揮することで
自信が持てる豊かな社会


手塚 私も簡単な体験をしてみたいです。
植野 例えば、日本地図を何色の色鉛筆で塗れるかを通じて、トポロジーの「グラフ理論」を追求する数学の挑戦があります。これは新しい数学に分類される問題です。早速、手塚さんも塗ってみてください。
手塚 (体験して)なんだか楽しいです。 子どもたちが学びを選択できることや、年齢に関係なく触れられるのも良い点です。
植野 学校の授業では暗記で突破できることに限定されますが、本来、人間の頭脳は使うことで満たされます。最近の研究では人間は数学的な能力を持って、生まれてくることが分かっており、その能力を発揮することで自信や幸せな社会に繋がります。
手塚 全国で受けられるといいですね。
植野 中学生以上を対象としたクラスでは、すべての授業にオンラインで参加可能。また、授業を録画して、クラスのメンバーに配信しています。ただ、小学生はやはり、仲間と一緒のほうが楽しめます。
手塚 「ママは先生 おうちで数学クラブ」という講座を開設したそうですね。
植野 地方に在住し、当地まで通えないご家庭のお母さまや、お仕事を持っていて時間に余裕のないお母さまのために、この講座を企画しました。週1回、年48回のオンラインで受けていただけます。
手塚 伝える方法もまた意欲的に試行錯誤されていますね。今後の抱負は?
植野 今後は、大人が子どもに教える数学ではなく、子どもたち自身が探求する数学をこの教室から発信し、世界の知性と連携することで広め、またそのための研究組織を立ち上げたいと思っています。
手塚 私も、数学が好きになることで広がる世界を応援したいと思います。

 

[ Column ]

教室は多様な生徒が受講する。すでに中高生に数学を教え、大学の講義までフォローしている教師から、「中学の数学からやりなおしたい」という大人まで様々。年齢に関係なくそれぞれの希望にあわせたレベルのクラスで、問題を解く楽しさを体験。教室で学ぶ老若男女の表情はいずれもイキイキと輝いていた。

[ Point ]

私も小学生時代に、数学の専門の先生に教えていただき、そのときはじめて「数学が分かる。こんなに面白い科目だったなんて」と思った経験があります。受験の手段ではない数学は楽しそう。ジュニア算数オリンピックのクラスもあり、そういった挑戦もワクワクしますね。

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くにたち数学クラブ
子ども数学クリエイター 植野 義明
【ガウス教室】   TEL.042-510-0622
東京都国立市東1-6-30パティオマグノリア1-B
https://kunitachi-suugaku.com
【フェルマー教室】 TEL.042-505-7091
東京都国立市東1-16-37国立パールハイツ1-203
https://kunitachi-suugaku.com/fermat
【ママは先生 おうちで数学クラブ】
https://kunitachi-suugaku.com/class-mam

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