医療法人 大森医院 大森歯科・口腔外科
医師高齢化の課題に直面
地域を支える予防歯科

地域医療にはチャンスが!
明るい言葉で地方を語る
吉岡 代々、茨城県常陸太田市で歯科をしていた医療家系でいらっしゃると。
大森 いずれ地元に帰って貢献したいと考えて開院しました。地域に虫歯と歯周病をなくすのが私の使命です。
吉岡 書籍『大森、田舎で歯医者やってるってよ』を執筆されています。
大森 父も過疎医療で知られる医師。『赤ひげ大賞(日本医師会)』を受賞し、書籍を出版しています。その父を慕い若い医師が集うのを見て、父の背中を追いかけました。また、地方医療の現状を調べたときに、参考になる書籍が少なかったことも執筆のきっかけです。
吉岡 歯科医はコンビニより多いと言われますが、都心に集中していますね。
大森 茨城は人口こそ減少していますが、歯医者の数が急減しています。歯科大学がなく、歯科医師も不足しがち。地域のやりがいは「この地域の歯科医療を守る」という責任感。都心では歯の予防という考え方がありますが、地方にはあまりありません。予防医療をしっかり発信することで、経営面でも十分にやっていけることを伝えたいです。また、患者さんに対しても、医師が不足し、予約がとりにくい地域では予防を徹底することで歯が守られると伝えたいです。
吉岡 現在、5年目ですね。
大森 1年目は地域周知、2年目は仲間や設備拡大、3年目は組織の成熟と目標を立ててきました。来年は歯科医療業界の教育と地方医療関係者の増加をテーマにしています。私はもっと過疎化する地域を心配しています。この深刻さに気づくと共に、医療関係者にはチャンスがあることを知ってほしい。
吉岡 私もこの取材ではじめて知ることばかり。発信にご協力したいです。


[ Column ]
県内でも有数な大きさを誇る規模感になった同院だからこそ、都会から人を呼べる引力を持つ。大森院長は「そうでないと衰退する」と力を込めて話した。地域の住民に対しては「とにかく大切なのは予防。虫歯にならない方法はある」と熱弁。歯科医院は唯一健康な人が通う病院。歯科医は重要な予防医学の旗振り役を担うことができるのだ。
[ Point ]
大森院長のお話しに気づかされることがたくさんありました。「理想は虫歯が珍しい病気になり、自分たちの仕事がなくなること」とまで仰る院長。宝石よりも大切なのは歯かもしれません。地域でも予防医療を進める医師が必要と感じました。
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医療法人 大森医院 大森歯科・口腔外科
院長 大森 翔英
茨城県常陸太田市西宮町1908
TEL.0294-87-8108
https://omori-ds.com
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