医療法人社団富田クリニック
第二富田クリニック
在宅透析・健康相談カフェ
草津の医療を変える挑戦

社会福祉の考えのもと
地域と患者に寄り添う
原 滋賀県草津市にあり、地域の生活者に寄り添う時代にあったスタイルの透析治療を提供されています。
富田 2021年から父の病院を引継ぎました。透析が必要な患者さまに『シャント手術』を行う他、患者様に合わせた様々な透析医療を提供しています。
原 自宅で血液透析を行う治療を受ける患者さまは滋賀県で最多とのことですね。
富田 自宅に必要な医療環境を整えることで、実現します。まずは、自分の生活にあった時間で透析できるのが最大のメリット。また、透析回数に制限がなくなるため、こまめに透析ができ、体調が安定します。透析は患者ひとりではできませんので、介助者がいるご家庭などにはおススメしています。
原 なぜ、滋賀で最大患者数となったのでしょうか。
富田 透析はそもそもコメディカル―つまり、診療を支援する医療スタッフの体制と協力が不可欠です。当院は「生活者に寄り添う治療」を掲げており、スタッフが高い意識を持って賛同しています。そのため、夜間時間における治療のサポートが実現できるのです。
原 まずは富田理事長の思いもあってのことかと想像します。古民家で行われる無料の講座&健康相談室『ドクターカフェ』の取り組みでも知られています。
富田 この企画は3年前から始めたもので、もともとは「病院に来るのが好きではない」という方に向けたものでした。私の経歴は少し変わっていて、大学で福祉を学んだ後、医療に転向しています。そのため、より身近な社会福祉の感覚があるのです。
原 健康相談は、未病にアプローチするということも可能ですね。
富田 多くの方は生活習慣病から人工透析を受けることになるため、それをはやめに対策すれば、はやく治療に入れます。カフェという訪れやすい空間を用意することで、病院というハードルを下げるきっかけになればと思いました。
原 高い志で実践されています。取り組みの結果はいかがですか。
富田 相談者は思いの他、意識の高い女性が多く、狙った層にはなかなかアプローチできていないのが現状です。カフェでは月に1度、テーマを決めて、内容を深堀りし、それを優しい言葉で説明しています。やはり、医師は分かりやすい言葉で、同じことを繰り返し説くことが必要で私の勉強にもなっています。
原 社会に対しどのような思いを持ち、今後はどのように活動されますか。
富田 2040年は独居率が4割に増え、社会全体の孤立化が加速する状態です。当院では患者さんとのさまざまな交流を行い、旅行なども企画しています。今後も透析以外の関わりもしっかりと持ち、人の孤立化を防ぎます。
原 今度もぜひ、あたたかな取り組みの数々を広げてください。


[ Point ]
月に1度、お茶を飲みながらの無料健康相談に乗ってくれる富田理事長と、院長を支え、昼夜働くコメディカルスタッフのみなさんに感動しました。
患者さんとスタッフの交流は、勉強会はもちろん、音楽コンサートやゴルフコンペ、時には海外旅行もあるそうで、良いですね。
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医療法人社団富田クリニック
第二富田クリニック
富田クリニック 理事長 第二富田クリニック 院長 富田 一聖
滋賀県草津市西渋川1-3-22
TEL.077-566-0303
https://tomita-cl.or.jp
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