インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

インタビューマガジン『B.S.TIMES』

インタビューマガジン『B.S.TIMES』
インタビューマガジン『B.S.TIMES』

B.S.TIMES InstagramページへB.S.TIMES Facebookページへお問い合わせ

56号紹介

社会福祉法人寿楽園
特別養護老人ホーム 笹の風

長い歴史を超えて地域と
ともに歩む福祉のかたち

ビジネスを超えた精神で
人材不足を生き抜く


吉岡 社会福祉という考え方もなかった時代から、人々を支えている非常に歴史ある社会福祉法人と聞きました。
松田 当社はシベリア抑留から戻った私の祖父が、昭和27年、戦争での自責の念から、立ち上げました。当時は藁ぶき屋根の自宅で自給自足の生活を行い、身寄りのない方の生活を支えるところから始まったのです。
吉岡 では、そういった思いを引き継いでの経営ということですね。
松田 創業後すぐに亡くなった祖父の思いを祖母が受け継ぎ、私の両親が担うことになりました。ですから、当社の最大の特徴は、「介護ビジネスではなく、困っている人を助ける」という思いに立って運営している点です。他の施設では断られるような入居者も、受け入れる環境を整えています。
吉岡 松田さん自身も自然な流れで入社なさったのですか。
松田 私は福祉を学んだものの、あまりにイメージできる既定の生き方から離れたく、一時期は異業種を経験しました。しかし、東日本大震災を経て、「私が人生をかけてやっていくことは何だろう」と改めて原点に返り、福祉について学べることを学ぼうと戻ったのです。
吉岡 昭和から平成にかけて、御社が先駆けて必要と考えて展開してきたサービスを、社会福祉の制度が後ろから追いかけてきました。関東へ進出し、この度横浜にも新しい施設が建つ中で、世間の評価も追いつきました。
松田 印象的だったのは「かながわベスト介護セレクト20・優良介護サービス事業所」に当社の『特別養護老人ホーム笹の風』が選ばれたことです。これまで職員が働きやすく子育てのしやすい職場への改善、残業を減らしリフレッシュ休暇を多く確保するなど、働き方に取り組んできたことが評価されたことが嬉しいです。
吉岡 スタッフの働き方改革と利用者の待遇改善は連動しているのですね。
松田 そうですね。例えば当社は、機械を使った安心安全な移動で腰痛を予防する「持ち上げない介護」も導入し、利用者と職員どちらに対しても安心を提供します。また、食器は家庭的なあたたかさを大切にすべく有田焼を使用しています。介護も福祉も人が支えるもの。職員の思いがサービスに繋がる。いくら機械を入れてもそこは変わらない点ですから、スタッフに働きがいを持ってもらえるように心がけています。
吉岡 遠方からも利用の問い合わせがあり、地元にも根付いています。
松田 地域の自治会と見学会を開き、イベントを定期開催しています。職員にも「我々の役割は地域にある」ことを確認することで、やりがいを感じてほしい。人材不足の介護業界ですが、現状を嘆くのではなく、できることをして生き抜いていくのが使命です。
吉岡 今後の活躍を期待します。

 

[ Point ]

 人材不足が最大の課題である福祉業界。歴史ある企業が、新たな局面を迎えようとしています。同社は職員の働き方改革ややりがい充実などの施策の他、研修制度も充実させ、人材育成に努めているそう。例えば、医療ケアの充実として『喀痰吸引研修』などもそのひとつ。日本の福祉を牽引してほしいです。

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

社会福祉法人寿楽園
特別養護老人ホーム 笹の風
常務理事 松田 静乃
神奈川県横浜市港南区笹下4-12-35
TEL.045-840-4165
https://jurakuen.jp

■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■〓■

 

一覧に戻る

  • 広告募集
  • 設置場所はこちら
  • インタビューマガジン『B.S.TIMES』ホーム
  • コンセプト
  • 誌面紹介
  • レポーター紹介
  • イベント紹介
  • 運営団体
  • お問い合わせ
左メニュー

異業種交流会パートナーシップPlus

ページのtopへ

Copyright B.S.TIMES. All Rights Reserved