インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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56号紹介

ひさい脳神経外科クリニック
脳神経外科をもっと身近に
三重で頭痛・しびれに親身なケア

大病院から地域密着型へ
診断と検査が重要な仕事


亀井 2015年、津市に『脳神経外科クリニック』を開院されました。
古川 4年間、三重県の最北端にある『桑名市綜合医療センター』で脳神経外科医長を勤め、平成の時代が終わる節目にあわせて津市に開院しました。
亀井 遡ると院長はなぜ、医療の中でも『脳神経外科』を目指したのですか。
古川 もともと神経分野と小児科に興味がありました。私はプログラミングの知識があったのですが、同じくプログラミング畑から脳神経外科に進まれた指導者との巡り合わせがあり、この分野に面白さを感じるように。気づいたらここにいます。
亀井 開業6年目ですが、いかがですか。
古川 クリニックは大病院とまるで様子が違います。総合病院ならばクリニックから推定の診断が寄せられますが、クリニックはゼロからの検査と診断。検査分野に限りがある中で、見落としに細心の注意を払います。また、危険な兆候から優先して確認する判断が必要。経験があるからこそ、気を抜いて見落とすケースもありますからね。私は開業医になってはじめて、クリニックの大変さを知りました。
亀井 こちらではCT検査が可能ですね。
古川 はい。やはり、最も発見すべきは『くも膜下出血』。発見に迅速性のあるCTを採用し、緊急性の高い患者さんは主な連携病院である三重中央医療センターへ紹介・搬送します。当院は同センターのサテライト院のような位置づけであり、電話1本、車椅子1台で往復できます。また、MRI検査は主に藤田医科大学、七栗記念病院や三重中央医療センターと連携しています。

片頭痛の予防、認知症の診断
患者に寄り添うアドバイス


亀井 懸念とする『くも膜下出血』はどのように発見されるのでしょうか。
古川 最初は片頭痛や頭痛を訴える方が多いです。例えば、頭痛が週に1回以上起こる場合は来院してほしいですね。実は、私も片頭痛持ちで、気持ちはよく分かるのですが、痛みを我慢し、どうしょうもなくなってから来院する場合があります。最近、片頭痛は、予防薬が出ており、根本的解決に近づく『CGRP受容体拮抗薬』という注射も出ました。痛みの強さ以外に、頻度も下げることができます。
亀井 どういった世代の患者さんがいますか。
古川 頭痛の相談は、働き盛りの女性に多く、津市や松阪市周辺からも来られます。
亀井 認知症の患者さんも多いですか。
古川 増えています。認知症には、アルツハイマー型の他、血管性認知症、パーキンソン病を合併したようなレビー小体型認知症があり、それとは別にうつ病などに起因する「物忘れ」もある。まずは相談していただき、何かをはっきりさせることです。
亀井 私も頭痛を持っており、『気象病』ではないかと感じるのですが。
古川 気圧の変化が予想された時、漢方薬の『五苓散』を飲み始めるといいですよ。

オンライン診療と地域連携
受診のハードルを下げる


亀井 院長が目指しているクリニックの姿はどのようなものですか。
古川 やはり「脳神経外科」のハードルが高いと感じる方が多くいらっしゃいます。そこを低くしたい。垣根を下げて気軽に来てもらえる場所となり、大病院に繋がる窓口となる役割を担いたい。また、他の診療科との共存・連携を深め、気軽に問い合わせできる連携を作っていきます。
亀井 ところで、古川院長は脳神経外科医療の最前線にいらしたと。
古川 古巣には世界トップスリーに入る脳動脈瘤・くも膜下出血の研究チームがあり、今もそこで研究を続けています。
亀井 それではまさに、プロフェッショナルが地域に来てくれたのですね。こちらの医療チームの体制はいかがですか。
古川 当院には良いチームワークがあり、何かアイデアや変革を思いつくと、それについてきてくれる信頼関係があります。
亀井 今後やりたいことはありますか。
古川 今、考えているのは「オンライン診療」です。とある病院で、頭痛のオンライン診療を始めたところ、全国から慢性的に悩んでいる患者さんが現れたと聞いています。この状況は私の目指す「垣根を低くする診療所」という意味でも、一致しています。一度当院を受診して、診断や処方をした患者さんの中で、忙しくて来れなくなった方もいる。そういった方もオンライン診療なら気軽ですし、皆さんがしあわせになれるのではないかと感じます。
亀井 気軽な診療に通じますね。
古川 私の目指す究極はスマホひとつで検索できる診療。受診のハードルが高いと患者さんは「もう少し様子を見よう」とガマンします。それをなくしたいです。
亀井 私も活動を応援しています。

 

[ Column ]

異色の経歴を持つ古川院長。実は、高校卒業後にフリーのプログラマーの仕事をしていた経験を持つ。ある日、自分の目の前で交通事故が。動脈が切れた若いケガ人に、慌てふためく人々。古川院長は、腰のベルトを抜いて止血を試み、救急車を呼んだ。その経験がきっかけとなり、医学部を目指し、医者になったそうだ。

[ Point ]

「取材は苦手で」と仰りながらも、フレンドリーに喋ってくださいました。説明は分かりやすい言葉で。世界的な脳神経外科の医療チームで働いていたとは思えないほど、気さくな方です。このような院長の姿勢が受診のハードルを下げていますね。

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ひさい脳神経外科クリニック
院長 古川 和博
三重県津市久居明神町2336
TEL.059-253-2767
https://hisai-cl.com

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