インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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58号紹介

株式会社プランユード
80代で雑貨ブランドをつくり
第三の人生をユーモアと活きる

「もう一度会える」を込めて
ペット供養オブジェへの思い


藤波 「化学の面白さを創る」をコンセプトに、ユーモアと優しさあふれる雑貨を開発されていますね。私は『メモリアルロード 虹』という商品が気になります。
鈴木 グリーンの丘のカタチをした台に陶器の物入れがあり、くぼみに添付の液体を垂らすと、虹の木と桜が咲きはじめます。実はこれは、ペットの供養台なのです。
藤波 花が咲く供養台とは面白い!
鈴木 ペットロスを癒やす有名なアメリカの詩『虹の橋』〈ペットは旅立った後、この虹の橋へ行く。そこでは緑が広がり、おなか一杯に食べることができ、ケガや病気も治っている。お日様があたたかく、たくさんの仲間と遊んでいるけれど、大好きなあなたが恋しく、待っている〉をイメージしています。
藤波 優しい気持ちになれる詩ですね。
鈴木 はい。真ん中にある入れ物は、思い出の品を入れる遺品入れ。ここには、爪や髭、なんでも入れてください。悲しみの中にいる飼い主さんに、「もう一度会えるから安心してください」と伝えています。
藤波 こちらの雑貨はすべて科学を応用したものですね。鈴木さんはどういったご経歴からこの商品を販売していますか。
鈴木 大雑把に話すと私は科学会社で商品開発からセールス、子会社再建まで様々な仕事を担当してきました。引退後は、第二の人生として主に組織の債務整理や労務といったコンサル業に携わりました。それが片付き、いよいよ80代になって「第三の人生」との思いで、当社を設立したのです。
藤波 「第三の人生」とはいいですね。

「死ぬまで活きる」を掲げ
80代で設立した企業


藤波 私も生涯現役を信条としていますが、鈴木さんもお元気で事業に意欲的だ。
鈴木 私は余生を楽しむ性格ではありません。生涯、好きな仕事をしようと思いました。私の口癖は「死ぬまで活きる」です。
藤波 化学を応用した商品開発は、かつて関連メーカーに勤めていたからでしょうか。
鈴木 以前の私の勤務先から独立した研究員が小さな会社を立ち上げ、数々の特許を取得する商品を生んでいました。しかし、研究員ばかりではセールス法が分からず、相談を受けました。そこで、その開発を生かすアイデア商品を発案したのです。
藤波 この『スパークジェルのきらめき』がそのひとつですね。多彩なカラーで光る人工の観葉植物。アロマディフューザーとしても活用でき、香りを楽しめます。
鈴木 この鉢にある特殊なジェルは、実は紙おむつ用の素材を応用したもの。光を受けてかがやく間接照明の役割を果たします。これはあるようでなかったリラックス商品。バスルームやキッチン、仏壇の飾りなどにおススメです。他にも、研究員の会社では、災害用の簡易トイレなど数々の特許商品を開発していますが、私はこの2点に絞って、アレンジしたうえで販売しています。
藤波 どちらも心温まるものです。

第三の人生は「自分に投資」
科学で想いをカタチづくる


藤波 これまで様々な仕事を経験する中で、第三の仕事は「科学を身近なものとし、喜んでもらう」道だという印象です。
鈴木 私の第一の人生も多様でした。さらに第二の人生は経営コンサルタントで、第一の人生の延長とはいえ、労務、債務整理、裁判と重いものでした。役員となり、リストラを伝える役割も果たしてきました。正直、人から恨みを買うこともあり、時として身の危険を感じたこともありました。第二の人生が一段落して、次のステップを考え、株なども試してみました。あるとき、ふと「第三の人生は好きなことをする自分に投資しよう」と思ったのです。
藤波 いろんな人生経験を経たからこその、あたらしい挑戦なのですね。
鈴木 楽天ショップを開設し、ECで販売するだけですから、人を雇う必要はありません。私が感じる「なにこれ?」を大切に世に出し、科学のおもしろさをカタチにして、生活に彩りを添えたいのです。私は当社の製品を「創作雑貨」と呼んでいます。料理にも創作料理があるように雑貨にも、「創作雑貨」があって良いと思いませんか。
藤波 鈴木さんの話を聞いたあとでは、『メモリアルロード 虹』が違ってみえます。
鈴木 実はこの商品には「虹の橋のたもとで待っている」というペットからの手紙が添えられてあります。大きなペットロスに直面した飼い主の方に励ましの手紙を添えたいと思い、私が文章を練って、毛筆の達者な方に書いてもらいました。これを読んだ飼い主の方は泣かれます。これは私の遊び心といったものですが、こういう思いを大切にしながら商品を作りたいのです。
藤波 心を明るく照らす商品をこれからも作り続けてください。

 

[ Column ]

鈴木氏は、前職でBtoBのセールスエンジニアとして活躍。定年後には学校法人の理事や法人の役員職を担当した。学校法人ではバブル崩壊後に多額の負債を抱えていたため、その整理に尽力。労務整理まわりも手がけた。現在80歳を超え、豊富な経験を生かして、新たな挑戦を続けている。長年の努力が実を結び、次のステージへと進んでいる。

[ Point ]

私も生涯現役を掲げているけれど、鈴木さんのチャレンジ精神には恐れ入りました。80歳になると、ECショップへの登録許可がおりなかったそうで、娘さんに代表取締役になるよう依頼し、社員という立ち位置から経営を担っているそうだ。カッコいいですね。

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株式会社プランユード
取締役 鈴木 悠一

京都府京都市伏見区深草西川原町36-1A-429
TEL.050-3045-1533

https://puranyudo.com

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