インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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62号紹介

株式会社セック
顧客ニーズに応える提案力
技術力重視のエンジニアリング

継ぐ気がないまま社長就任
エンジニアの発想で経営


吉岡 プラントや機械の構想設計・管理製作を手がけておられますが、会社としての歴史は長いのでしょうか。
平井 1978年創業で、今年48年目を迎えます。祖父が立ち上げた会社を父が継ぎ、その中の別部門を独立させる形で『セック』を設立しました。創業から続く企業(水登社)は、5年前に兄が継いでいます。
吉岡 では、平井代表は『セック』のリーダーとして事業を継承されたのですね。
平井 はい。大学卒業後、東京で3年間システムエンジニアとして働いていましたが、何度も戻るよう声をかけられました。27歳で帰郷して入社し、32歳で社長に就任しました。
吉岡 社長になられて、いかがですか。
平井 もともとは兄が継ぐものだと思っていましたし、今でも基本的には「兄の会社」という感覚が残っています(笑)。ただ、代表を拝命した以上、経営方針は自分なりに考えて進めています。システムエンジニア時代に身につけた思考法は、今も役立っていると感じています。
吉岡 平井代表が継承してから、どのような変化がありましたか。
平井 以前はトンネル掘削関連の仕事が中心でしたが、日本では大規模な掘削工事はほとんどなくなりました。祖父は配管から事業を始めたので「配管は得意です」と言えますが、それだけで会社は成り立ちません。毎回、新しい分野に挑戦しながら経営しています。

請け負う仕事は全て一点もの
客のニーズに丁寧な対応


吉岡 挑戦を厭わない風土があるのですね。
平井 似たような製作に見えても、情報漏洩や安全性の観点から同じものは作れませんし、工場ごとにサイズなど条件も異なります。ですから、すべてオーダーメイドで対応します。
吉岡 どのような分野の企業から依頼があるのでしょうか。
平井 川崎重工や三菱重工といった大手重工メーカー、発電関連企業を中心に、実に多様な工場設備を手がけています。
吉岡 具体的には、どのようなものを製作されているのですか。
平井 発電所の熱を冷却する循環水管や、燃料を送る配管があります。大手酒造メーカーでは、樽を保管するための棚も製作しました。高さ15〜16メートルほどで、5〜6段の棚に自動昇降機械を組み合わせた機械です。
規模が大きい案件では、ロケットの移動発射台もあります。設計に数年を要し、完成後は技術者が種子島に約4カ月滞在して現地で組み立てました。トンネル掘削機械も製作しており、当社の機械がドーバー海峡の掘削に利用された実績もあります。一方で、机に載るほどの小型ロボットも手がけています。
吉岡 宇宙開発や未来のインフラまで支える御社の強みはどこにありますか。
平井 設計から製作、現地据付まで一貫して請け負える点です。当社は工場規模が大きく、大型案件に対応できる体制が整っています。

技術力を発揮し
利益は社員に還元する


吉岡 多様なクライアントに対し、大切にしていることは何でしょうか。
平井 課題の奥にある、お客さまの本当の要望を読み取ることです。社員には「ニーズを汲み取った提案を」と常に伝えています。同じ社内でも、設計を担う技術チームによって発想は異なります。だからこそ、お客さまと技術者の間には十分なコミュニケーションが欠かせません。名前で呼んでいただける、顔の見える関係を大切にしています。
吉岡 技術力だけでなく、人と人との関係づくりも重視されているのですね。
平井 はい。社員に対しては技術力向上のため、資格取得や展示会への視察も積極的に推奨しています。
吉岡 成果に応じた評価制度を導入されているそうですね。
平井 当社には年齢給がありません。社員は約80名、そのうち70名ほどが技術職です。一定以上の利益が出た案件は、携わったチームで分配する仕組みを採用しています。そのため、現場を担う技術者の給与が管理職を上回ることもあり、最も高い給与を得ているのは30代の技術職です。品質・安全・効率・スピード・コストを総合的に考え、本当に必要なものを作った成果を正当に評価しています。
吉岡 経営者の役割をどう捉えていますか。
平井 社長が現場に必要なくなる会社が理想です。経営者の役割は、社員が技術力を存分に発揮し、気持ちよく働ける「環境」を整えることだと考えています。
吉岡 その環境づくりが、結果として顧客からの信頼につながっているのですね。今後の発展も期待しています。

 

[ Column ]

平井代表は社長就任時、「社長が要らない会社にしたい」と語り、現在は出社を月1回程度に抑えている。理念は入社時に時間をかけて丁寧に伝え、その後は毎月執筆する『社長報』を通じて、言葉を届け続ける。現場を信頼し、技術者が主役となる環境を整えるため精神的に、社員から社長を消したい≠ニいう言葉には、技術者一人ひとりへの信頼がにじむ。

[ Point ]

平井代表は、毎日お子さん2人を幼稚園まで送り迎えしているそうです。仕事中心の姿勢が評価されがちな経営者像とは異なり、家庭の時間を大切にする姿が印象的。社長自身が子育てに関わることで、社員にとっても仕事と生活の両立を考えやすく、無理なく長く働ける職場づくりにつながっているのでしょうね。

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株式会社セック
代表取締役 平井 康介
兵庫県明石市大久保町江井島蟹池1635
TEL.078-936-1705
https://sec-ltd.co.jp

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