【東興電気株式会社】
確かな技術と革新的な発想、世界基準の電子企業

鉄は熱いうちに打つ
やると決めたら即やる

　将来は経営者になりたいと商業学校を卒業した杉浦氏。自動車メーカーや橋梁関係の企業に入社し、成果を残してきた。東興電気は、もともと電子機器や基板の組み立て製造を行う企業。先代の社長にスカウトされ、迎え入れられた。代表に就任した後は、圧倒的なスピード感と実行力で、改革を推し進めた。就任後、3年で製造業界の慣習をくつがえす、多くのイノベーションを生み出した。「石橋をたたかない性格で、やると決めたら即やる。失敗してもしっかりとその要因を理解して、次に持ち越さない」。営業マンとしての果敢な姿勢と、経営者としてのすばやい判断で、鉄を熱いうちに打ち、成長に導いた。


社長の後ろをついて行くのではなく、前を歩いて背中を見せてみろ

　従業員によく言う言葉がある。「モノというのは生き物だから、作り手の魂を吹き込むことで、そのモノの輝きや結果が変わってくる。流れ作業でも自分の息を吹きかけ、価値を生み出してあげることで、どこかで誰かの役に立つ。」実は、杉浦氏が代表に就任した際、新たな方針についていけず、従業員の約半分が辞めてしまった時期があった。杉浦氏は、自らが先陣に立ち、それまで流れ作業だけを行ってきた従業員たちに、挑戦することや、考えて行動することを伝え続けた。3年が経ち、現在では新たに入った従業員と共に、責任感を持って自発的に働くことができるスタッフが発展を支える。

メイドインジャパンを新たにする
挑戦こそ、企業を強くする

　業界の中では、異端児とされ、新しい発想を次々と実現してきた杉浦氏。次なる構想は数年以内に会社を上場させ、念願の自社ビル建設と引き換えに、次の世代にバトンタッチしていく、というものだ。東南アジアに製造業が流れる昨今だが、お客さまの理想像を高品質で実現できるのは、培ってきた発想力と、世界基準となるメイドインジャパンブランドを支える細やかな創造力だと信じている。「確かな技術と、新しいアイデアが揃ったとき、低迷していると言われる日本の製造業に、世界の注目が集まるに違いない」。杉浦氏の視線は自社を越えて、日本の製造業、そして世界の製造業へと向けられている。

　

［　Dragon Point　］

ものづくりの企業に取材で伺うこともあるが、技術には自信があるものの、新しい挑戦がしたくても、前例がないために、しり込みしてしまう企業が多い。従来の発想にとらわれず、果敢に挑戦することで、次世代まで残る強い企業になる。

［ Column ］

〇東興電気では、産業用装置の製造で培ってきた技術をもとに、新しい発想・最新技術を取り入れたオリジナル製品を開発している。「ルミナスジュエリー」は、今までにないLEDで光るジュエリー。国内外の宝飾展への出展だけでなく、名のある企業との協業も進んでいる。介護の分野では介助杖「Tohkoo」を開発し、各メディアで取り上げられ話題となっている。

〇東京ビッグサイトで開かれた『第5回ガールズジュエリー東京』の展示ブースにて。杉浦氏のショーケース越しにいて、ルミナスジュエリーについての説明を受けているのは女優の賀来千香子さん。東興電気では、50代部門のベストドレッサー賞として、賀来さんにルミナスジュエリーのティアラをプレゼントした。

〇工場内には専門性の高い機器類が並び、東興電気の技術開発を支えている。近年は医療分野にも進出、テクノロジーにクリエイティブという発想をミックスさせることで、理想を実現する。

〇介助シリーズのひとつである介助杖「Tohkoo」。レーザーの光が次の一歩をへ導き、スムーズな歩行をサポート。すくみ足で困っている人に、画期的な商品となった。
高齢化が進むわが国で、ますます需要が高まりそうだ。



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東興電気株式会社
代表取締役社長　杉浦 正臣
東京都稲城市矢野口233-1　
TEL. 042-378-8441　FAX. 042-378-8449
http://www.tohkoo.co.jp/


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