インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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41号紹介

カネタ水産株式会社
一色町水産会社の新たな挑戦
愛犬が喜ぶごちそう『ぽわんこ』

骨丸ごとカルシウムたっぷり
あますことなく旬魚を加工


藤波 一色町で多様な水産加工品を製造・販売するカネタ水産から発売された犬のごちそうが注目されていると伺いました。
田中 これが新たに開発した犬のごちそう『ぽわんこ』です。三河湾でとれ、一色港でセリにかけられた新鮮な旬の魚の中から、大量に水揚げされたなどの理由で値が下がってしまった鯛や、小さくて使いにくい小魚などを活用しています。骨まで蒸す機械で鱗や骨まで丸ごとやわらかく加工したものをシート状に伸ばして、乾燥させています。
藤波 私も小型犬をたくさん飼ってるのですが、ワンちゃんがよろこびそうですね。
田中 『ぽわんこ』は、カルシウムが豊富で栄養たっぷり。つなぎは使用せず、添加物も一切使っていません。わが家のトイプードルも喜んで食べますし、ドッグランでわんこにあげたら、よろこんで付いてきます。従業員の飼っているわんこに『ぽわんこ』をあげると、次に会ったときは「ワン」と言って、催促してくれました。周囲の人からも、「あまり食いつきがよくなかったドッグフードに、『ぽわんこ』をかけると全部食べてくれた」などと好評です。
藤波 愛犬家に喜ばれているのですね。
田中 ええ、乾燥工程は干物を作る機械で3日くらいかけているのですが、今回製造専用の大型高温乾燥機を導入したいとクラウドファンディングを行ったところ、『ぽわんこ』を応援する方々の支援を得て、150万円で達成しました。
藤波 共感を呼ぶ商品でもありますね。

西三河湾の豊富な魚を
地元の皆さんが楽しめるよう


藤波 田中さんは、カネタ水産の3代目にあたるのですか。
田中 はい。当社は、私の亡き夫(2代目)の祖父が昭和61年に創業した会社で、夫の他界を機に私が継承しました。当初は鮮魚仲卸業のみで、セリで落とした車エビを中心とする魚介を、中央卸市場へ送り、更にセリにかけていました。昔は、その業態のみで成り立っていましたが、気候の変化で船が出ても魚が獲れないことや、漁師の高齢化もあって危機感が募り、代替わりした後、8年前から飲食業や水産加工業を始めました。
藤波 『ぽわんこ』も色々な魚から作られていると仰っており、豊かな市場なのですね。
田中 西三河漁港は500種以上の魚があがる港。ここで、市場の加工品をお土産感覚で買えたら、楽しい場所になるのではと思いました。飲食店『ぽわそん』で奥さん方が美味しいランチを食べ、『さかなや』で旦那さんにお土産を買っていただければと。
藤波 鮭が個包装になっていたり、価格も手軽で、女性らしい心遣いを感じます。
田中 個包装ならわざわざ家でラップに包む必要はありません。鯖切り身が129円など、主婦が手に取りやすい値段も意識しました。平成19年に夫が亡くなったときは落ち込み、男性の業界に対し、「こんなところで(女性の)私がやっていけるのか」と迷いましたが、そう言ってもらえて嬉しいです。

地元や市場への思いでできた
わんこのごちそうを全国へ


藤波 わんこのごちそう『ぽわんこ』を思いついたのはいつだったのですか。
田中 単体商品としては使いにくい未利用魚を何とか活用できないのかと考えており、最近思いつきました。『ぽわんこ』用の魚は専用で仕入れていますが、根本の発想には、「市場にある魚を全部、無駄にしたくない」という以前からの思いがあります。
藤波 シート状になっているので、犬種ごとに大小サイズに割ってあげるといいですね。現在はどこで購入できますか。
田中 当店と表の自動販売機です。価格は20gで550円〜(税込)。AmazonやECサイトなどで全国に売り出す準備を始めています。
藤波 地元の魚を無駄にしたくないという思いで一貫してビジネスをなさっていますが、将来はどのように考えていますか。
田中 やはり地元のおいしい魚を活用したいという願いから、『ぽわんこ』を全国の皆様に知っていただきたいです。さらに次のステップとしては、地元の魚を出す回転ずし屋の出店を計画しています。回転ずしは、全国どこへ行っても同じ魚が提供され、地産地消で地のモノを出す店は珍しいのです。鮮度のいいものや、地元ならではの高級魚も味わってほしい。23号の東インターを降りたところに土地を確保していますので、あとはやるだけです。
藤波 全国の皆様も、西尾市一色町の皆様も楽しみが増えますね。

 

[ Column ]

帽子をかぶり、セリに行く田中さんのかっこいい姿に「あにき」と声をかける人も。『ぽわそん』インスタグラムで、毎日料理の写真を上げるなどのマメな発信で、他府県からも買い物客が訪れる。現在、田中さんは土産物店とレストランをあわせ、パートも含めると30名の所帯を抱える経営者だ。

[ Point ]

お土産にいただいた『ぽわんこ』をわが家のワンちゃんたちに持って帰りました。袋から出すとおいしそうな匂いがするのか尻尾を振って、すぐにかぶりつき、おいしそうに味わってました。犬だけでなく猫にもOK!

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カネタ水産株式会社
代表取締役 田中 佐登美
愛知県西尾市一色町藤江上元〆45-3
TEL.0563-74-0058
https://www.kaneta-suisan.jp
■ぽわそん Instagram
https://www.instagram.com/poisson.cafe

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