インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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41号紹介

株式会社シートラクション(Sea Traction)
海運業界を担う若きパワー結束
明るく誇りある航海へ舵をきる

離職を防ぐため若い会社
25歳の船長が舵を切る


大河内 海運業として創業されたばかりなのですね。
伊藤 私は海運業界を盛り上げたいという思いで昨年3月に創業しました。まずは船員として現場での経験を重ね、独立したのです。この業界は高齢化が進んでおり、いつも仲良くしていた船員さんたちは60代で叩き上げのベテランばかり。ふと業界を見ると、中間層が不在になり、世代のギャップが大きく、若い子はすぐに辞めていく状態でした。その現状を目の当たりにして、若者の会社をつくれば離職を防げるのではと考えたのです。そこで、平均年齢27歳、若者パワーを柱にした海運会社をつくりました。
大河内 ベテランが多い中、若い世代の船員では技術不足もあるのでは。
伊藤 やはり、海運は職人仕事なので腕がないと認めれない業界です。船は何億もする高価なものでもありますから、最初は、20代の若者が操ることを不安に感じられました。しかし、これまでクレームも事故も一切なく、皆が熱意と実績をもって挑んでいます。私は27歳ですが、技術に自信をもって仕事をしていますし、当社の船長はまだ25歳ですが、彼の仕事を誇りに感じています。
大河内 大きな仕事なので、若者にとってもやりがいがありますね。
伊藤 実は、物流の50パーセントは海上輸送です。4千トンの船荷を積んで航海しますので、運送面から社会に大きな貢献ができる業種とも言えます。
大河内 イメージもカッコいいです。

若者世代を勧誘する工夫
働いて楽しい≠ェ一番


大河内 どのような企業から仕事を依頼されるのですか。
伊藤 私たちはオペレーターと呼ばれる会社から、製品を振り分けて発注をいただきます。人手不足もあって同業者間からの依頼も多く、仕事はたくさんいただいており、現在も6社が保留状態です。
大河内 若い世代の確保はどのような観点で難しいのですか。
伊藤 船員資格を得るためには、船員を養成する学校を卒業するか、見習い船員という立場で最低2年間勤める必要があり、相応の報酬を得るまでに期間を要します。さらに、仕事は24時間船の上。乗船すると3カ月間は自宅に帰れない環境でもあります。また、内航の船は外国人を乗せることができないので、外国人労働者を雇用することもできません。
大河内 若い世代だからこそ柔軟にできるところもあるでしょうね。
伊藤 楽しく働いてもらえるのが最大の特徴ですね。船は離着岸の時の落下や、ロープの取り回し、船荷の積み下ろしなど危険な業務が多い。若い世代の私たちは慣れがない分、しっかりとリスクに気を付けながら仕事をするように声をかけ、皆さまに安心いただいています。
大河内 人材募集がポイントですが、どのような求人募集の工夫をしていますか。
伊藤 今日も、この取材が終わるとすぐに船員学校に行ってコミュニケーションを図り、学生とボーリングをして遊ぶなど、当社に来ていただけるような関係を築いています。社内ではBBQなども開催。船員同士が仲良くなり、船員からの人材紹介も多くあります。
大河内 いい人材が集まると、それが呼び水となり、人材の好循環が生まれますね。

世界的に難しい瀬戸内航路
令和の坂本龍馬が舵を切る


大河内 どのような船を扱うのですか。
伊藤 貨物船の他、石など大きな荷物を上げ下げするクレーンのついた船といった専門技術が必要な特殊船も扱います。
大河内 国内航路の難しさはどのようなところにありますか。
伊藤 実は瀬戸内海は世界でも難しい航路です。来島海峡大橋から瀬戸内海まで潮流が変わるポイントがあり、昨年も大きな事故がニュースになりましたが、外国船の航海士も手こずります。瀬戸内海で船を操れる人は、世界のどこの海でも航海できると言われているほどです。
大河内 着実に技術力を伸ばしているのですが、仕事の幅も広がるのでは。
伊藤 そうですね。仕事の引き合いは多いのですが、やはりいかに人材を確保するかです。現在15名の船員を30名に増やすことを今年の目標としています。当社は船員を派遣する国土交通省の事業許可を取得しており、現在、4社と派遣の契約を交わし、業界の人手不足を補っています。
大河内 現在の坂本龍馬みたいですね!伊藤さんの夢はなんですか。
伊藤 将来に目指すのは世界ですが、まずはすでに名言しているように5年後には西日本で一番を目指していきたいです。
大河内 その経営者の姿に、若者世代が憧れそうですね。

 

[ Column ]

大きな船のメンテナンス、運航、船員の配置などに責任を持ち海運を行うシートラクション。船の運航は法律が多すぎて一人では覚えきれないので、クレーンの担当者を雇うなど、各部署にプロフェッショナルを配置する必要がある。ひとつ船を動かすということは一大プロジェクトだ。

[ Dragon Point ]

若い世代が不足する海運業界ですが、とてもカッコイイ仕事なので、まずは知ってもらうところからですね。素敵な船員さんたちが多いので「SNSでパフォーマンスしたら、人が集まりそう」と、力強くおススメしてしまいました。そのSNS、私もフォローしますよ!

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株式会社シートラクション(Sea Traction)
代表取締役 伊藤 拓也
兵庫県神戸市中央区浜辺通4-1-23
三宮ベンチャービル711号室
TEL.078-803-8430
https://sea-traction.com
■Instagram
https://www.instagram.com/sea_traction

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