インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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41号紹介

社会福祉法人 まなの会
介護老人福祉施設 カトレア鈴蘭台
ケアハウス カトレアすずらん台

自然と街に調和する福祉施設
笑顔が伝播する働き方改革実現

暗いイメージを払拭して
楽しく個性ある空間づくり


大河内 ここは眺めもいいし、鳥の囀りに和む素敵な空間ですね。
高階 私たちはいわゆる福祉≠ニいった施設空間を作りたくなかったので、福祉を専門とした設計事務所ではなく、マンション等が得意な一般の設計会社に依頼して建設しました。私自身、毎日出勤しても見飽きないデザインですね。DIYが趣味のスタッフによる工夫も加わり、皆で明るく過ごせる空間づくりを目指しました。
大河内 福祉業界で明るさは大切ですね。
高階 ええ、介護施設のスタッフは24時間365日の勤務をバトンタッチする仕事ですから、いまだにキツイや厳しいとのイメージがあり、私たちは、それを払拭したい。休日の制度も独自で作り、残業ゼロを目指して働き方を変えつつ、必要な残業にはきちんと手当を付与するなどいかにスタッフが組織の中で成長とやりがいをもって働けるかを考えています。
大河内 スタッフの定着率が良いと、利用者さまも嬉しいですよね。
高階 はい。今はマスクに隠れてスタッフの表情が分かりません。そのうえで、いかに私たちが表情を作っていくのかが大切です。当施設では、カラフルなマスクを着用して仕事をする曜日を作るなど会話のきっかけを生み出す工夫もしています。認知症の方であっても、スタッフの温度感には敏感でいらっしゃる。安心していただけるよう細やかに配慮しています。
大河内 よく分かります。

預ける若い世代も安心
地域に開かれた施設として


大河内 都会にはない自然を感じることができて、環境は最高。大浴場もあるのですね。
高階 浴場は三種類あって、好きなタイプを選んでいただけます。現在、入居を希望される方のご家族には若い世代も多く、生活様式も変化しています。入居者の方やご家族が「この施設なら」と思っていただける場所にしています。
大河内 自然豊かなこの地が、駅から徒歩5分の立地とは思えないです。
高階 実はショートカットできるよう駅前道路から、直結ブリッジ(渡り廊下)を作っており、ご家族や電車勤務のスタッフもアクセスしやすいようにしています。ここ、北区鈴蘭台の周辺地域は高齢化率が高まっています。過去には、施設というと山奥に建てるイメージでしたが、今はやはり交通の便が良い、昔から住み慣れたところの近くにあるほうが喜ばれます。当たり前ですよね。
大河内 では、近隣の方がこちらに来られるケースが多いのですね。
高階 はい。普段から地域の方に開かれた空間であることを大切にしています。昔は施設に入居したことを隠すことも多かったのですが、今は「隣の家の方は、ここに入っているのね」と話題にできるような開けた雰囲気があります。
大河内 それはいいですね。

福祉のプロに徹することで
未来を見据えた笑顔づくり


大河内 人材不足がよく話題にあがる業界ですよね。
高階 どの事業所も介護従事者の問題に困っています。当施設では働き方改革を行うと共に、「ビジネスとしてとらえてください」と働く意識をお伝えしています。例えば、何度も同じことを仰る方がおられたとします。自己犠牲の精神を基本に聞いているとイライラしてしまうこともあります。そうならぬよう仕事中はプロに徹して話を聞いてほしいのです。
大河内 働き方に関して、休みの制度にも工夫があるそうですね。
高階 たとえば、個人的な事情に理由付けして取得できる『アニバーサリー休暇』があります。ピンク色の紙で申請するのですが、そこには「良い一日を」と書かれてある。こんな遊び心面白いと思いませんか?さらに、当法人では入社後すぐに有給休暇が取得できる制度もあります。
大河内 ブログを拝見しているとイベントなども遊び心にあふれていますね。
高階 はい。例えば、当施設ではピンク色が好きなスタッフがいるのですが、ある日「ピンクの日を作りませんか」と提案があり、あれよあれよという間に、みんなでピンクをまとって楽しむ日を作りました。そういった楽しい内容をブログにアップし、ご家族にお知らせすると同時に、実は同業者にも元気を届けています。コロナという大変な中で、楽しむ工夫をしてることを発信したいです。
大河内 私も高齢者になったらこういう施設に入りたいですね。
高階 みんなでワイワイすると、笑顔が入居者に伝播します。若いスタッフに意見を求め、意見を言ってもいいんだという空気をつくることも大切。優れたアイデアがあがってきますし、それを吸い上げて、さらに若い世代に任せると、最後まで計画を立てて実現させます。医師でもある稲見直邦理事長自身が「コンプライアンスを遵守していれば、どんどん新しいことや、楽しいこともやっていって欲しい」と。そう言われると運営しやすいですよね。
大河内 成長とやりがいをもって働いているのですね。
高階 高齢者の人口はしばらく増えますが、全国的にも2040年頃を境に減少します。自然淘汰される時代になったときに勝ち残っていける法人であるための努力も必要不可欠。「介護の仕事は大変だけど、しっかり稼げて面白そう、楽しそうだな」と思っていただきたいです。
大河内 私がそう思いました。介護の仕事は大変そうだけど、面白そうです。

 

[ Column ]

同施設では、コロナ禍に眺めのよい屋上への外出機会を増やした。外出についても「まだ早すぎる」という世の中の声はあったが、入居者の気持を重視し、機会を増やすことに取り組んできた。コロナ禍に直面した施設では、一時的な面会許可は何度かおりたものの、約3年、ご家族との直接面会が十分にできておらず、1日もはやい回復のために動く。

[ Point ]

床や家具がピカピカに磨かれていて、掃除が行き届いている空間です。ここにいるだけで、気分もリフレッシュして健康になりそうですね。理念や考え方も新しいスタイルだから進化し続けていますし、私も年をとったら入居を検討してみたいなと思えます。

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社会福祉法人 まなの会
介護老人福祉施設 カトレア鈴蘭台
ケアハウス カトレアすずらん台
理事・統括施設長 高階 和洋
兵庫県神戸市北区鈴蘭台北町1-21-10
TEL.078-592-0077
https://www.imwg.or.jp/suzurandai

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