インタビューマガジン『B.S.TIMES』。国内外のビジネスリーダーや文化人を専属の芸能レポーターが訪問して取材。隔月出版にて、フリーペーパーとWEB、Kindleにてリリースしています。

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58号紹介

経営革新センター株式会社
フィンテック業界の先駆者が
中小企業から経済を底上げ

学生起業家の頃から
川下からビジネスを俯瞰


吉岡 経営革新センター株式会社の会長として、中小企業にIT技術と資金調達システムの提供を行っています。また、見込んだ若手経営者の良き相談相手といった側面からもビジネスシーンを動かしています。
 かつてはデジタルチェックの創業者として売上150億円に達する企業に成長、上場させた華やかな経歴をお持ちの一方で、年商200億円を叩き出した『デジックス』を経営破綻させたこともあり、時代の先駆者として激動の人生を歩んできました。まずは若かりし日のことをお聞かせください。
土岐 1981年、ビジネスがやりたかった私は、商売の中心地は大阪との思い込みから関西大学に入り、授業にはほとんど出席せず、学生に向けた店舗紹介型フリーペーパー事業を立ち上げました。遡れば高校生の頃に生徒会長として、政経の仕組みに興味を持ったのが発端です。私は会員カードを発行すると割引が受けられる、ベネフィットワンのような構造で、会員を約1万人まで増やしました。
吉岡 学生の頃から異色の経営者として頭角を現されていたのですね。
土岐 ですが、PCもない時代、このビジネス形態の頭打ちを予想し、事業を整理してビジネスを学ぶべく東京へ。しかし、すでに社長を経験していた私は、組織の歯車になるという発想はありませんでした。また、事業についても、大手企業の下請けではなく、川下からのパワーを集めて、川上をコントロールするのだという信念があり、それに応えてくれる会社を選んで入社しました。

フィンテック黎明期に
成功と失敗を積み重ねた


吉岡 結果としては『ジャコス』というベンチャー企業で、様々な成果を上げています。
土岐 ファックスで注文をとる時代にバーコードひとつで生産者から商品名まですべてを読み取るサービスを打ち出すベンチャー企業でした。私は入社1週間で経営改革の提案書を提出。上司に疎まれながらも部門を統括することに。成果のひとつが、PCの『チェンジリース』でした。そのとき、私の兄弟分として生まれたのが後のソフマップです。私は26歳で600名が在籍する企業の役員となり、子会社の社長も兼務。本来ならば5年で独立するはずが、37歳まで残りました。
吉岡 そこから日本における決済システムの新しい歴史が始まるのですね。
土岐 独立するとき、通販の決済をコンビニで行う仕組みを打ち出しました。その後、Eコレクトの先駆けとなる佐川急便の端末電子決済システムや航空機の電子決済も作りました。ヤフオクの決済システム導入で、ペイパルに対抗したのも私です。今やペイパルを起業したイーロン・マスクは国際的な社長で、こんなに差がついて悔しい限りです(笑)。
吉岡 まさに日本のフィンテック市場の黎明期を作り上げたのですね。

創造力十戒を胸に
あきらめない自らの経営を


吉岡 上場をめどに手放し、、中小企業におけるカード決済事業会社を設立されました。
土岐 日本企業の9割は中小企業。この底上げは私が常にテーマとするところです。メガバンクはリスクのある中小企業のためには動かない。私は国内大手損保と組んで、リースと保険を組み合わせ、倒産した場合は損保が払う取引信用保険を作りました。しかし、想定外の政策の失敗があり、結論として、経営破綻の判断に至ったのです。
吉岡 それでも再起され、今、中小企業のために新たなビジネスを模索しています。
土岐 倒産後、しばらく静かにしているとき、私の名を知って、大小の起業家たちが相談に訪れました。内容の多くは資金の問題でした。一方、コロナ禍になり、政府の補助金政策を手伝う局面に。ビジネス構想が評価され補助金が採択されたにも関わらず、自己資金不足で挑戦できない起業家を見てきました。そこで、IT補助金をセットにして販売する公的認可のある会計ソフトの販売を始めたのです。また、今後の話としてクラウド型遺言サービスや近年、問題になっている貸金庫の課題解決を行うサービスを展開しようと進めています。
吉岡 「創造力とは多くの人を喜ばせる能力である」「ひねろ、工夫しろ」から始まる土岐会長の『創造力十戒』が印象的です。
土岐 粗削りで誰かの真似ではない、私自身の直観的な言葉です(笑)。私は、前例主義が大嫌い。切り開けば良いのです。
吉岡 若手経営者にメッセージを。
土岐 あきらめなければ乗り越えられない障害はありません。また、会社が倒産しても、心が倒産しなければ再起はできます。
吉岡 挑戦者たちのために、これからも川下からのビジネスを支えてください。

 

[ Column ]

コンビニ決済の民間開放、ヤフオフ決済システム、航空会社のネット販売化、電子マネー普及、佐川急便のEコレクト提供、小売店のカード決済システム普及、中小企業への保険保証付きリースなど、かつて日本には存在しなかった仕組みを、経営者人生をかけて創造してきた土岐氏。その功績はまだ止まるところを知らない。

[ Point ]

川下理論によって、中小企業のボリュームから下支えされるビジネスシーンを支えてきた土岐氏を今回、B.S.TIMESのインタビューにお迎えすることができて光栄です。経営者の発想力、創造力、精神力について、深く考えさせられました。これからの活躍を期待しています。

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経営革新センター株式会社
会長兼CEO 土岐 隆之

〒153-0051
東京都目黒区上目黒1-16-12 鈴房ビル4F
TEL:03-6831-1618

https://www.kakushin.pro

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