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【ハウステンボス】
18年間赤字続きの大逆転 観光ビジネス都市の実現

時代に取り残された巨大なテーマパーク

 17世紀オランダをテーマに、その街並みを忠実に再現したハウステンボスだったが、経営は必ずしも順風とは言えなかった。リーマンショックなどの時代≠ェ経営に大きな影響を及ぼしたことは確かである。しかし、一番の要因は「自社視点にこだわりすぎたこと」だった。開園した当時、オランダを含めたヨーロッパへの旅行は、日本人にとって敷居の高いものだった。だからこそ、国内で手軽にヨーロッパを楽しめるハウステンボスにはニーズがあったと言える。しかし時代が変わって海外が身近なものになると、本物には勝てなくなった。こだわりを捨てきれず、テーマをオランダからヨーロッパへ拡大するなどの手を打ったが、1996年の入場者数380万人をピークに、その後は徐々にその数を減らし、最も低迷した年では141万人にまで激減した。
 2010年に経営がエイチ・アイ・エスに移行されると、状況が一変。そこから現在のへの快進撃が始まった。キーワードとなったのは「観光ビジネス都市」のビジョンだ。



オンリーワン、もしくはナンバーワンで貫く

 再建を始めてからの改革プラン実行は早かった。
まず、2010年に「AKB48コンサート」「ワンピースのコンテンツ」「宝さがし」などの、これまでのヨーロッパへのこだわりだけでは発想すらできなかったコンテンツを投入した。冬には王国シリーズの最初となる「光の王国」をスタート。『オンリーワンか、ナンバーワン』をコンセプトに、700万球にも及ぶ、光のイルミネーションを実施した。
 翌年の5月には、「100万本のバラ祭」をスタート。バラの季節である5月中旬以降は、ゴールデンウィーク後とも重なり入場者数が激減する時期である。あえてそのタイミングに最適なイベントを実施することで入場者数を落とさず、さらに違う客層にも大きな印象を与えることに成功した。現在では、日本最多品種をコンセプトに、「花の王国」としてチューリップ、バラ、アジサイ、ゆりなどの、季節に合わせた花を一年中楽しめるようになっている。オンリーワンかナンバーワンと志を持ち、ここだからできるサイズ感を狙った。広大な敷地面積を持つハウステンボスだからこそできる最大の努力を実施した結果、気づけば黒字経営を実現していた。



「観光ビジネス都市」の実現に向けて

 その後も、観光ビジネス都市の実現へ向けて「音楽とショーの王国」「ゲームの王国」「健康と美の王国」と毎年数を増やし、2016年には6つ目となる「ロボットの王国」をスタートさせた。併せて、ハウステンボス歌劇団や舞台人養成のための学校、ロボットが接客をする「変なホテル」も建設され、初めてロボットがスタッフとして働いたホテルとしてギネス認定され、注目を集めた。入場者数は310万にまで回復。ピーク時の380万人に迫る勢いである。IR(カジノを含めた総合型リゾート)やアウトレットの整備も進んでおり、ますますの躍進が期待できる。
 これまでも、これからも、再建当初からのビジョンの実現へ向けて、種をまき続けている。広大な敷地を活かし、ハウステンボスそのものを新しいビジネスが生まれる都市にしていく計画だ。このような側面を持つことで、テーマパークだけでは訪れることがなかった人に訪れてもらうきっかけになる。将来的には世界から「行ってみたい」と思われる場所になるだろう。長崎が日本のビジネスのシリコンバレーといった存在になる日も近いのかもしれない。観光ビジネス都市を追究した結果、未来の技術を今、目の前で楽しめる場所を作り上げた―それがハウステンボスの再建の道となり、地域の活路ともなった。

 

[ Column ]

ハウステンボスでは現在、7つ目の王国「夢と冒険の王国」を企画中。長崎県中央部に位置する大村湾に浮かぶ無人島を開発し、場内から船で渡る計画だ。最も大切なのは、お客様に「見たい・体験したい」と思ってもらうこと。7つの王国は老若男女を問わず様々なお客様を受け入れるバックグラウンドになるだろう。その懐の広さもまた、魅力の一つだ。



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ハウステンボス株式会社
経営企画室 室長 高田 孝太郎
長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
TEL. 0570-064-110
https://www.huistenbosch.co.jp/

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