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【有限会社協同ファーム】
健康としあわせが、まるみ豚のおいしさです

口蹄疫とのたたかいを逆手に取った逆転劇

 平成22年に宮崎県南部に発生した口蹄疫(こうていえき)。自衛隊出動のもと、宮崎県内で27万頭以上の牛豚が殺処分されたのを覚えているだろうか。当時は畜産関係者も移動制限をかけられ、街全体が活気を失った。
 そこからたった2年弱。宮崎県畜産共進会が豚肉の出来栄えを審査する大会で、まるみ豚は県のグランドチャンピオンと認められた。名誉ある賞を獲得したのは、まさに2年前に窮地に追い込まれた畜産業者の一人である協同ファームの日社長だった。
 窮地の時、養豚場の従業員は地域ぐるみで助け合った。養豚農家の二代目三代目にあたる若手後継者が団結し、日社長と共にその先頭に立った。慢性的な豚の病気や菌なども例外なく処分されたが、逆に日本一クリーンな環境での養豚が再スタートした。それが、今日のまるみ豚ブランドにつながった。


愛があるから育つ 豚の幸せがおいしさのもと

 日社長が大切にしたのは、豚の健康の循環だった。豚はお産の時に13〜14頭が生まれるが、多産である分、体が弱く、3〜4頭は母乳を飲む前に死んでしまう。一方の母豚も分娩時に手助けしすぎるとかえってストレスになってしまうというデリケートな性質を持つ。「丈夫な母豚を育て、自然に出産させ、すべての子豚が自分の力で母乳にたどり着くようにしよう」。日社長は、「水」「餌」「衛生」の3つを徹底させた。
 「水」―飲料水には、ミネラル豊富な川南町の湧き水を利用。さらに高濃度酸素装置をつけ、超微細気泡を溶け込ませた。
 「餌」―余計なものを入れず、シンプルに自家配合した。主な食材である粉砕したトウモロコシには、家畜用の腸内活性菌を配合させ、2週間寝かせて培養させた。発酵食品を食べさせることで、豚がお腹の中から元気になる。免疫力がアップするだけでなく、良性の発酵によって悪臭抑制にも効果があった。
 「衛生」―衛生状態を良くすることで、豚へのストレスを軽減する。衛生環境の整備は、消費者に対して安心安全を追求した肉を食卓に届けるためでもある。厳しい衛生管理の基準に従いながら、豚の飼育に取り組んだ。
 現在、常時約6千頭の豚を飼育する養豚場では、より衛生度を高めるために、『HACCAP』危害分析重要管理点)などの認証取得に動いている。より良い環境を整えるために、飼育場とは別の場所に、繁殖場の建設も始まった。
 こうして、良い水を飲み、良い餌を食べ、きれいな環境で元気いっぱいのまるみ豚を育てた。愛されて育った豚が、美味しさの原点となったのだ。


宮崎から全国、世界へ 認知度アップと販路拡大

 「豚肉は毎日の食卓で愛されるべきものです」。日社長は、まるみ豚ブランドを、全国のスーパーへ流通させることを目指している。
 東京オリンピックに出場する選手たちの食材として選ばれることを目標に、全国展開へ向けて準備段階だ。品質が安定した今、低コスト生産のための大量生産化を行い、年間出荷数を現在の2倍である2万3千頭の出荷を計画している。設備投資やITを駆使した生産管理、加工食品生産も拡大していく。
 「もともと実家の養豚場を継ぐつもりはなかったんです。でも今はまるみ豚ブランドに誇りを持っています。豚相手に嘘はつけない。良かれと思ってやったことがストレスになることもあります。だからこそ、誠実に向き合い、元気に育ってもらうことに注力しています。海外から安い肉が入ってきても関係ない。良いものを作り続けるだけです。」
 宮崎から世界へ。日本の良質な豚肉を発信していく挑戦はまだまだこれからだ。

 

[ Dragon Point ]

まるみ豚は非常にジューシーで柔らかい。口に溶け出すあぶらには甘みがあり、臭みは全くない。加工食品の「味付きロースみそ」や「まるみハンバーグ」は焼くだけで今夜の一品に。「カレー豚みそ」は地元企業3社のコラボ商品で、南九州でおなじみの豚みそをカレー味にアレンジ。白ご飯はもちろん、パンやパスタにもあう!贈答品としても最適だ。


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有限会社協同ファーム
代表取締役社長 日 義暢
宮崎県児湯郡川南町大字平田3403
TEL. 0983-27-4818 FAX. 0983-27-4207
http://marumiton.com

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