【株式会社旭鍍金工業所】
金属加工の最終工程 50年間、メッキ一筋!
半世紀トラブルなし みんな家族のように
藤波 さっき、工場見学をさせてもらったけど、みんな和気あいあいと楽しく仕事をしてましたね。
山形 ありがとうございます(笑)。
藤波 国鉄時代からJRの仕事をしていると聞いていたんで、もっとみんな真面目で、工場にもっとピリッとした空気が張り詰めているのかと思った。
山形 もちろん、扱うのは劇薬が多いので取り扱いにはかなり注意を払っていますし、従業員も真剣に仕事をしています。でも、20名くらいの小さな工場ですし、みんな家族みたいな感じなんです。
藤波 創業して50年なんだよね。
山形 そうです。父が若いときに起業し、私が継いで4年になります。
藤波 女性社長なりの柔らかい雰囲気があるのかな。
山形 当社は、女性のほうが、立場が強い会社だったりします(笑)。
藤波 真剣に仕事に取り組んでいることのほかに、安全面で一番注意していることは何ですか。
山形 鍍金工場なので劇薬や毒物を取り扱いますから、排水の取り扱いですね。工業用排水を規定に即して、薬品を調合することで、綺麗な水にしてから出しています。
藤波 後処理までが大変なんですね。
山形 大変な仕事だからこそ、社員が安全に働けるような環境を整えることが大切です。幸い、これまでトラブルはないんですが。
藤波 半世紀トラブルなしはすごいね! 今後の目標はありますか。
山形 存続が難しい時代になっているので、積み重ねたことを継続しながらも、古くならないよう努力を続けたいです。
藤波 応援してます!
[ Column ]
水道の蛇口から電車の内装部品まで、生活に身近な鍍金製品。金属の腐蝕を防ぐには欠かせない技術だ。旭鍍金工業所では、電気亜鉛メッキ、アルマイト処理、硬質アルマイト、装飾メッキ、金・銀・銅メッキに加え、協力会社との連携で溶融亜鉛、無電解ニッケル、黒クロムなど表面加工も可能だという。「こんな処理ができるかな」と思ったら、一度問い合わせてみる価値がありそうだ。
[ Dragon Point ]
社長の昌美さんは、同社の元・事務員。4年前に父の後を継ぎ、右も左もわからない中、従業員に支えられて経営をしてきた。ドラマ化もされた“町工場の娘”は、ここにもいた!
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株式会社旭鍍金工業所
代表取締役 山形 昌美
福岡県北九州市門司区大里本町2-6-14
TEL. 093-381-0453 FAX. 093-381-8318
http://asahi-mekki.com/
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